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廣瀬碧季
2020年10月10日 16:50
瞳は見知らぬベッドから、見知らぬ天井を眺めていた。昨日の記憶は曖昧だ。途中までの記憶と状況から察するに、私は病院に居るらしい。私は昨日、死のうと思った。理由なんてない。本当に死のうと思ったのかさえ怪しい。アルコールと病院から処方された薬を一気に飲み、最初のうちふわふわしていたものの、気持ち悪くなり、そのまま気を失ったようだ。そしておそらく彼が私を見つけて、救急車でも呼んで私はここに居る