最強の選択の仕方 合理的スタイル ~就職や転職、学校選びなどで後悔しない~

就職や結婚、住居を選ぶといった大きなものから、今日の晩御飯の献立といった小さなものまで、人生では様々な選択をする機会があると思います。
その度に、どうしたら良いのか思い悩み、選択をしてからもあれで良かったのかと不安になる。
そして、選択した後に、時には喜び、時には落胆し後悔をする。

ほとんど人は後悔はしたくないし、良い選択をしたいと思っていると思います。

そこで、今回は科学的に良い選択が出来るようになる方法をお伝えします!

1 最強の決定スタイル、合理的スタイル

人の意志決定のスタイルは次の5つに分類されます。
①合理的②直観的③依存的④回避的⑤自発的

このなかで、研究などから、もっとも良い成果が得られるスタイルは
①合理的スタイル
になります。

直観的に選ぶ、直観的スタイルも一見良さそうに見えますが、客観性があまり考慮されていないことが多いため、必ずしも一番良い選択とは言えないそうです。

ほとんどの人生の選択においては、論理的に考える人の方が人生の満足度は高く、日常のストレスも低いそうです。

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2 合理的スタイルになるために、脳にはバイアスがあることを知る

それでは、合理的スタイルになるためにはどうすればいいのか。

本を読んだり、数学などの問題を解くなどして、論理的な考え方を身に着けるのも一つだと思いますが、ここでは遺伝子レベルで組み込まれている脳のバグとも呼ばれるバイアスに基づいて話を進めていきたいと思います。

人間には、失うことを過剰に恐れたり、よく目にするものを正しいと思いこむなど、現在分かっているだけで170以上にも及ぶ、思考の癖があります。
それは何万年前の狩猟採集時代に獲得されたものであり、狩りや採集をしなくても生きられるようになった現代でも、その時の遺伝子が残っており、
合理的な判断を妨げる要因になっていると言われています。

3 バイアスを踏まえたうえで、どうすればいいのか

バイアス自体を取り除くことは難しいです。
そのようなバイアスがあることを知っていたとしても、遺伝子レベルで
組み込まれているため、気を抜けばすぐにそのバイアスに取り込まれてしまいます。
そして、バイアスは現在分かっているだけで170以上もあるため、その
都度一つ一つに対処していくことも現実的ではありません。

対処法として、問題に取り組む前に、関連しそうなバイアスを踏まえたうえで、決まりごと手順を作っておき、問題に対処するといったことが考えられます。

問題に取り組んでいる最中にバイアスを取り除こうと思っても、バイアスは強力に作用するため、簡単に乗っ取られ、下手をすると乗っ取られていることにすら気づかないかもしれません。
だからこそ、事前に取り決めを決めておくことが重要なのです。

また、バイアスの数は山ほどあり、逐一対処していては、拉致があきません。
そのためにも、バイアスと程良く距離を置いた、包括的に決まりごとや手順を考える必要があります。

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4 人には、どのようなバイアスがあるか

人には、現在分かっているだけでも170以上のバイアスがあります。
ここでは、全てを上げることは難しいですが、仕事を選ぶ際に役立ちそうなものを、いくつか列挙したいと思います。(箇条書きですみません・・・)

・アンカリング効果
・真実性の錯覚
・フォーカシング効果
・サンクコスト
・感情バイアス


下記は、この記事を書くにあたり参考にした本になります。

就職エージェントやネットの情報は利益が絡むため、「好きを仕事にする」「天職を見つける」など、色々な美辞麗句を使い、暗黙のうちに意図した方向に誘導する力が働いていることが多いです。
そのような言葉に引っ掛かって、後悔する選択をしないためにも、下記の本はお勧めです!

合理的な良い選択をするために、知っておくべきバイアスについて書かれた本も紹介しておきます。

ちょっと前に流行ったこの本も、「脳のバイアスを踏まえたうえで正しく世界のデータを見ていこう」、と言っている本だとも考えられます。


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