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(3) 「あ」と健康法

「あ」は芸能・健康法です。今回は「あ」の健康法的側面について解説いたします。

[1] 足踏み   

足踏みには道教を起源として日本の神事、仏事、芸能から、相撲の四股にも繋がる反閇(へんばい)〜禹歩という歩行法があります。これは三拍子×3回の足踏みと取ることが出来ます。

奇数回の足踏みの効力の一つは片足(利き足)に偏らずに両足に意識が行くことだと思います。どうしても歳を重ねることにより利き足に意識が向かうことが多く、利き足ではない方の足裏の感覚などが薄くなりがちですが、奇数回歩行は、それを改善する効果があります。

「あ」は、1巡目が右足で表拍〜2巡目が右足で裏拍〜3巡目が左足で表拍〜4巡目が左足で裏拍〜を繰り返して足踏みします。これにより、普段はあまり意識しない利き足ではない方の足裏に意識が行くようになります。また、裏拍(バックビート)で足踏みすることにより、しっかりと足裏まで意識が向くと共に、ハムストリングや背筋を使うことが自然に培われます。

もちろん、太ももを上げることによるスクワット的な効果もありますし、股関節の柔軟性にも作用します。10~20分やれば有酸素運動にもなりますよ♫

現代人は歩くことが少なくなり、地とのつながりを感じることも希薄になっていますが、「あ」を実践して、しっかりと足踏みをしてみましょう♫

[2]   呼吸

「あ」は 1 吸って10 吐く呼吸で、10+○は、そのまま「あ」の歌になります。

「あ」の歌を自然な大きな声で歌うことにより腹、丹田で呼吸するようになり、足踏みとの相互作用で足裏まで呼吸が繋がって行きます♫

[3]   中心軸

11拍子×2を2拍で跨ぐ歌と足踏みにより、中心軸の感覚が培われます。

また、天晴棒を使うことにより、天地を通る中心軸感覚が強化されます。(天晴棒に関しては、改めて解説する回を設けます。↓天晴棒の写真です。)

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[4]   重心

足踏み、呼吸、中心軸の相関作用により、身体の重心がしっかりと落ち着いていきます。

[5]   天地を感じて楽しくなる

「あ」を行うことにより、足踏み、呼吸、中心軸、ポリリズム感覚から、大きく天地を感じて腹の底から楽しさが湧いてきます。

また、太陽の光を浴びて野外を歩くだけで心から嬉しくなります。ぜひ、普段の外出の機会に、「あ」の11拍子の歌を歌いながら歩いてみてください♫ニコニコになりますよ♫

以上、「あ」の健康法的な側面について書きました。次回は実践の手引きに戻ります。お楽しみに♫

[追記]

大事なことを忘れてました!「あ」をやると腰が開きます。上記の、心身が楽しく嬉しくなるのは、腰が開いた状態になるのがひとつの要因だと思います♫



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