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助川山

山は好き。だけど、登山はハードルが高い。

そんな方におすすめなのが助川山です。

登山好きのEに案内してもらいながら「助川山市民の森コース」を歩く。

青葉台口からスタート

1.森林火災からの再生

助川山市民の森は、1991(平成3)年3月7日に起きた山林火災の跡地を公園として整備したものです。

日立市公式ウェブサイトより引用

山火事当時、私は小学3年生。助川山から離れた私の地元からでも、山火事の煙が空一面に広がって見えた。すぐそこまで煙が迫っているようで、恐怖からハンカチを口元に当てて、小走りで下校したことを覚えている。何度も後ろを振り返り、空に広がる山火事の煙を見たっけ。

山火事によって広範囲が焼けた事が分かる。
いろんなルートがある。

助川山は、森林火災からの再生のシンボルとして整備され、ネイチャートレール(自然遊歩道)が12コース整備されている。その中でも、舗装された道を歩く「助川山市民の森コース」は、登山初心者にとってはありがたい。

2.架空索道

途中、大平田鉱山を見ることができた。現在、石灰石の採掘は終了しており、日立セメント工場まで石灰石を運んでいた架空索道のゴンドラは撤去されている。架空索道の一部は、現在も助川山に残っている。架空索道が稼働していた時に、見に来たかったなあ。

遠くに大平田鉱山が見える。
複線式架空索道(Wikipedia「日立セメント」より転載)

大平田鉱山からセメントの原料である石灰石を工場に搬出するために1937年に架空索道が山間部に約4kmに渡って敷設された。索道は複線式で分速105mの速度で運行され、1つの搬器に1.25tの石灰石を積載できる。かつて各地に存在した鉱石搬送の架空索道としては、日本で最後に残ったものである。地元では鉄索(てっさく)の愛称で呼ばれている。なお、市街地はベルトコンベアーで搬送している。しかし日立セメントは2018年度をもって石灰石の輸送を終了、最後に残った架空索道も2019年3月にゴンドラが取り外され、5月に解体された。

Wikipedia「日立セメント」より引用
右側に架空索道の一部が残る。
左側の山頂にある展望台を目指す。

3.トイレ、あります

「助川山市民の森コース」の良さ、それはトイレがあること。登山で心配なのは、急な尿意や便意。トイレがあるのは、安心だ。トイレットペーパーも常備されている。普段から管理してくださっているみなさんに感謝です。

バイオトイレは、水を使わずに微生物が分解してくれる。人と自然に優しいトイレです。

4.山頂(展望台)

てくてく歩き、山頂に到着!

山頂からは、日立市全体を見渡すことができる。日立市って、海と山に挟まれた限られた土地のなかに、住宅や工場が詰まっているんだなあ。日立市の景色を堪能しながら、屋根付き展望台のベンチに座って、おひるごはんを食べる。気持ちよかった!

5.おにぎり池

下山途中に、おにぎり池で休憩する。おにぎり池という名前が、かわいい。また違う季節に来たら、菖蒲や蓮の花が咲いて、綺麗かも。

6.合計8km…!?

スタート地点に戻り、地図を発見する。

片道4km。…てことは、往復8km!?
そんなに歩いたとは思えなかった。驚き。

助川山には、小さなこどもから、年齢を重ねた方まで、幅広い年齢層の人たちが訪れていた。とても歩きやすい山だという証拠だ。

山が恋しくなったら、また助川山に行こう!

おわり

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