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私と朝ドラ② ビデオがきてから

VHSビデオで録画~朝ドラ録画は残り15分枠

実家がVHSのビデオデッキを購入したのは、1983年。
つまり、今から39年前になりますが、今残っている一番古い録画は、つまり約40年前のもの。

今年、自分の朝ドラ歴を調べる機会があり、恐らく10数年ぶりにVHSデッキを動かして録画のチェックをしたのですが、当時の推しの出た映画、ドラマの録画の最後、何故か朝ドラが映っているものが何本もありました。

どうしてだろう?どうしてタイトルとは関係ない朝ドラが映ってるんだろう?と最初はちょっと自分でも頭をひねったのですが、ハードディスクと違って、1本のビデオテープの録画時間を計算して、録画をしていた当時、最大6時間録れるテープで、約2時間の録画を3回した場合、1回につき、約5分CMなどのインターバルがあるとして、2時間番組を3本録画すると、ちょうど最後に15分の空きができるわけです。だから最後朝ドラなのね~!と納得。

最後15分のインターバルはただ見るだけで良い朝ドラの定席だったわけですね。もう何年もVHSのビデオデッキなんて動かしていなかったので(なんと問題なく見れた!奇跡的に!)忘れていましたが、この定席に録画しながら、私は朝ドラを必ずチェックするようになりました。

推しをとるか、朝ドラをとるか…やっぱ推しだな


そうやって録画をして見てきた朝ドラですが、実は「おしん」の後半だけは録画視聴ができませんでした。それは何故か。
実はその当時大好きだった岸田智史さんが、朝ドラ裏に時間がどんかぶりだった、TBS系のポーラテレビ小説に出演し、それをどうしても録画保存したかったために、見るのを断念したのです。

今のハードディスクのビデオなら、全くそんな断念などしなくて済んだのですが、NHKは朝が最新、昼が再放送。ポーラは昼が最新、朝が再放送で、両方を見ようと思ったら岸田さんの出る「千春子」の前に「おしん」が必ず録画されてしまうため、それはどうしても嫌だったし、一日遅れで千春子を見るのも嫌だった。この時代ながらの苦渋の決断です。

でも、幸いにもおしんは大人気を博しましたので、「おしん」の後半も、のちにすぐあった再放送で補填できました。「千春子」は再放送もなく、多分ソフト化もしていないので、あの時の決断は間違っていなかったんじゃないかと今では思うのでした。

岸田がNHK朝ドラにやってきた!~心置きなく朝ドラ保存

千春子から2年後、私の愛しい人、岸田智史氏は、「いちばん太鼓」という、今知っている人の少ない朝ドラに主人公の兄役で採用されました。

この朝ドラ、知っている人は少ないでしょうが、旅芸人一家の話で、次男である主人公は芸人を嫌う長男に代わって後継ぎとして一座を支えていく話だったのですが、ヒロイン・三田寛子さん、父・芦谷雁之助さん、祖父で伝説の女形役に上原謙さんという、今ではちょっと贅沢な配役。

長男役の岸田さんが割と早めに物語から離脱してしまったので、(全部見たけど)離脱後は録画しておらず、今となるともったいないことしたなと思ったりもしています。

祖父役の上原謙さんなんて、往年の名優。なにせあの加山雄三さんのお父様ですし、それまで名前は知っていても昔のモノクロ映画位でしか見たことなかった俳優さんだったのですが、(高齢で再婚し、お子さんまで生まれたと、ちょっとワイドショーで話題になったことはありましたが…)後にも先にもドラマで上原謙さんを見たのは「いちばん太鼓」だけだったと思います。そういう意味では、珍しい朝ドラですよね。しかし、主演の岡野進一郎さんや、ヒロインの三田寛子さんの人気も跳ねず、残念ながらドラマの人気は今ひとつ。今では誰も知らない朝ドラになってしまいました。

1980年代後半、実は3つの朝ドラ枠が存在した

これも実はちょっとしたトリビア。現在の通称朝ドラ・NHK連続テレビ小説の他に、先ほど「どんかぶり」と表現した、TBS系の「ポーラテレビ小説」が1968年~1986年まで存在したのは有名な話。

しかし、日テレ系にも朝ドラ枠があったのをご存知でしょうか?ポーラテレビ小説が終わった1986年~1993年まで日テレ系には「朝の連続ドラマ」という朝ドラが存在しました。(朝8時30分~8時55分まで1話25分)

私はどうしてそれを知っているかと言うと、実は岸田智史さんが
この枠にも1988年に出ていたからです。
(野村真美さん主演「花らんまん」)
この頃は、勤務がゆっくり目の時間からスタートで、朝ドラが見れたのでビデオの録画問題は起こらず、無事に保存版にすることができました。
しかし、我が推し岸田智史さん、まさに各社80年代の朝ドラ(ポーラは正しくは昼ドラか?)に愛された男ですね。おかげで色んな朝ドラ枠のドラマを見ることができました。

今でも変えられない、朝ドラ録画の習慣

1982年から2000年代前半まで、就職、結婚を経てもVHSテープ残り15分枠に録画を続けた私ですが、テレビが地デジになって、ビデオがハードディスクになった今でも、朝ドラ録画を続けています。

仕事の関係でその時間に見れない時期もあったのですが、今は見れるのにやっぱり録画しないと落ち着かない。朝8時(2010年以前は8時15分)に朝ドラ録画をする習慣は40年も続けると、やっぱりやめられませんね。そういう意味でも朝ドラ視聴は私の大切な、変えられない習慣なのかもしれません。

連ドラも大河も嫌だったら早々に退出して見るのを止める癖に、朝ドラだけは、どんなに嫌でも最後まで見届けないと気が済まない…。これはどうしてなのでしょう?そして、テレビを見続けている(朝ドラが続いている)限り、きっと私はその時間に録画をし、見続けてしまうんだろうなと思っております。

③ 朝ドラは推し発掘の宝庫 に続きます


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