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笑ってごらん

今日のおすすめの一冊は、中村天風師の『ほんとうの心の力』(PHP研究所)です。その中から「勇気づける言葉を」という題でブログを書きました。

本書の中に「笑ってごらん」という心に響く文章がありました。

悲しいことやらつらいことがあったら、いつにも増して、笑ってごらん。 悲しいこと、つらいことのほうから逃げていくから。 多く言うまでもなく、笑えば心持は、何となくのびのびと朗(ほが)らかになります。 すなわち鬱(うつ)な気が開けるんです。 

試しに、おかしくもなんともないときに、「アハハ」って笑ってみてごらん。 笑うにつれ腹が立ってくるとか、悲しくなってくるとか、つらくなってくるってことは、絶対にないんです。 この笑いの効用を応用すれば、すこぶるいい結果を人生に招くことができるんですよ。 

このことに気づいている人が少ないようですなあ。 考えてみればすぐおわかりになられることなのですが、そもそもこの笑いというものは、生きとし生けるすべての生物のなかで、我々人間にだけ与えられている特殊の作用なんですぜ。 

他の生物の世界には、人間のように笑うという表情をもって、心の喜びを表現する特別の作用は断然ありません。 こうした事実を厳粛に考えますと、笑いというものは人間にのみ与えられた特権だってことがわかるでしょう。 

ですから、これを本当に応用せず、また使わない人生に生きるというのは、あまりにも馬鹿げた話だと思いやしませんか? 

「楽しいから笑うのではない。 笑うから楽しいのだ」 という、ウィリアム・ジェームズ (アメリカの心理学者・哲学者)の有名な言葉がある。 これは、人に対する態度と同じだ。 褒めて欲しいなら、自分から褒めなければならないし、感謝してほしければ、まず自分から感謝すること。 

◆笑いも同じで、涙が出るほど笑って笑って楽しい時間を過ごすような仲間が欲しければ、まず自分が笑いが多い人間にならなければならない。 ニコリともしない不機嫌そうな顔をしている人の周りには、不機嫌な人しか集まらない。 

◆また、「悲しいから泣くのではない、泣くから悲しくなるのだ」と同じように、笑えば、悲しいことも忘れる。 これは、病気も同じ。 病気を治すのに一番いい方法は、病気になっていることを忘れることだと中村天風師は言う。 だから、病気に一番効く薬は笑うこと。 どんなに厳しいときでも、ニコニコと笑っていられる人は素敵だ。

「笑ってごらん」という言葉を胸に刻みたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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