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今のほうが楽しい

今日のおすすめの一冊は、本田晃一(こういち)氏の『もう一度、チャレンジ』(祥伝社)です。その中から『「若さ」は相対的なもの』という題でブログを書きました。

本書の中に「今のほうが楽しい」という興味深い文章がありました。

大人になると、学生時代よりも今のほうが楽しいという人と、学生時代に比べて 今の生活が楽しくないという人に分かれます。 

それは、能動的に何かをする能力が高い人と、受動的に何かをする能力が高い人のタイプの違いによるのかもしれません。 

学生時代や10~20代というのは、変化や刺激が盛りだくさんです。 進級進学で環境が変わったり、恋愛したり友だちと遊んだり、人生ではじめて自分で働いてお金を得る経験をしたり ある意味、なかば強制的に、日常に変化やイベントがもたらされて、楽しかろう と嫌であろうと、それに取り組むことを求められます。 

この与えられたタスクが嫌いな人というのは、学生時代に先生や親から義務的に させられることがストレスになりやすかった人です。 

ただ、その代わり、自分のほしいものがわりと明確だからこそ強制的に何かをさ せられることが嫌いなので、大人になってみると、自ら自由にやりたいことを始め て人生を謳歌できるケースが多くあります。 

一方、学生時代が一番楽しかったという人の場合、強制的に与えられることに順応する力が高く、我慢強いとも言えます。 でもその代わり、与えられるものを楽しんできたタイプなので、いざ大人になって誰からもイベントを与えられなくなると、途端に刺激がなくなって人生がつまらなくなってしまうのです。

今のほうが楽しいという人は、いくつになっても、人生という毎日を楽しんでいる人。「昔はよかった」と昔をなつかしむのか、「今が楽しい」と現在をワクワクして楽しんでいるかによって、人生の質(QOL)は変わってくる。

「今のほうが楽しい」と思っている人は、目の前の日常の中に幸せを見つけることが上手な人であり、ささいなことや小さなことに喜んだり、驚いたりできる人。また、常に好奇心いっぱいに動いている人であり、それが、「能動的に何かをする能力が高い」ということ。

楽しんでいる大人を見ていると、子どもは早く大人になりたいと思う。

いくつになっても、好奇心を全開にして…
「今のほうが楽しい」と言える人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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