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人間関係が最も大事

今日のおすすめの一冊は、アーサー・C・ブルックス氏の『人生後半の戦略書』(SB Creative)です。その中から「人生後半の戦略とは」という題でブログを書きました。

本書の中に「人間関係が最も大事」という心に響く文章がありました。

私たちが「幸福で健康」になるための、直接的にコントロールできる重大な因子が7つあります。 

1.喫煙。単純な話です。喫煙はしないか、せめて早めにやめましょう。 

2.飲酒。グラント・スタディでは、アルコールの乱用は、明らかに「不幸で病気」に通じ、「幸福で健康」を遠ざける代表的な因子です。あなた自身に不健全な飲酒の兆候が少しでもあるか、家系的にアルコール乱用のリスクがあるなら、その事態を甘く見たり、わざわざ危険な真似を犯したりしないことです。

3.健康的な体重。肥満を避けましょう。正常範囲の体重を維持し、バランスの取れた健康的な食事を取りましょう。

4.運動。座り仕事だとしても、習慣的に体を動かしましょう。これを実践する唯一にして最良の、そして実績のある方法は、毎日の散歩だと言えます。 

5.適応的対処。つまり、問題に真っ向から立ち向かい、問題を正直に評価し、問題にじかに対処します。過剰に思いつめたり、不健全な情動反応をしたり、回避的な行動を取ったりしないことです。 

6.教育。教育を受けたほうが、後の頭の働きが活発になります。言い換えれば、より長く、 より幸福に生きられます。ここで言う教育とは、ハーバード大学に行くことではありません。生涯を通して、目的意識を持って学ぶこと、読書をたくさんすることです。

7.安定した長期的な人間関係。これは夫婦関係である場合が多いですが、この定義に当てはまる関係は他にもあります。肝心なのは、人生に何が起きようと、ともに成長していける相手、信頼できる相手がいるかどうかです。 

目標が7つというのは多すぎるとは言えませんが、その中でも「最重要の目標」を知っておくと便利です。焦点を絞れば、目標にかなり集中しやすくなります。最も重要な因子は、喫煙か、飲酒か、はたまた運動でしょうか? いいえ。

ジョージ・ヴァイラントによると、「幸福で健康」な高齢者に欠かせない最重要の特性は、良好な人間関係です。

ヴァイラントは「要するに、幸福とは愛である」と述べています。もう少し詳しい発言もしています。「幸福には2つの柱がある(中略)1つ は愛。もう1つは愛を妨げることなく人生に折り合いをつける方法を見つけること」。さ らに、ウェルギリウスの次の言葉も引用しています 「Omnia vincit amor (愛はすべてに勝る)」

「すべての悩みは対人関係の悩みである」とアドラーは言った。仕事やお金などに関する問題にしても、友人や家族などの交友関係においても、すべては人がからんでいる。その元にあるのは、他人と比較するという競争意識だったり、自分を認めてほしいという承認欲求だったりする。

逆にいうなら、人間関係がうまくいっていれば、ほとんどの人は幸せな人生をおくれるということ。年を重ねれば重ねるほど、よき人間関係を築きたい。

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