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【イベントレポート】イベントをやって伝えたかったこと、感じたこと。

私は失敗するのが怖いし、恥をかきたくない・・・
いつも人の評価や目を気にしてしまう人です。

イベントレポなのに突然のネガティブ宣言ですが、このイベントを通してそんな自分が感じたことを書きたいと思います。

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12月8日に開催したこちらのイベント。

11月某日、謎の団体クレイジータンクさんより企画をいただき、ミーティングを重ねること数回。イベントの全容が掴めてきたのは、開催の少し前。
その辺のことは、開催に向け書いたこちらのnoteをよろしければ。

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さて、ではいったいどんなイベントだったのか。

いざイベントレポを書こうとしたけど、何度も書いては消し、書いては消し。何だかしっくりこない・・・どうしても上手く伝えられない・・・

何故だろう。

そう考えたとき、私達が伝えたかったのは『その場で感じる』ことだったからではないか。

『その時にしかない価値』を味わいにきてください。

この言葉を開催前のnoteにも書いたけど、参加した人それぞれがこの空間で呑むことで味わうことで感じることがこのイベントのあり方だったのだと。

なので、私のイベントレポも内容を書くのではなく、自分が感じたことを書いていくことにしようと思う。

1.ひとつに向き合うこと

モノも情報も膨大に存在し溢れている今の時代。多くの選択肢があることは私たちを幸せにもするけれど、疲弊もさせる。選ぶことは時として苦痛にもなる。
私が偏愛する日本酒も、蔵の数が減り飲む人も減っている斜陽産業だが、日本酒専門店や酒屋へ行けば多種多様な日本酒がある。それらを20種類も飲める!!そんな会も楽しい。しかし、ひとつに向き合うことで得られるモノに価値を持つ会があってもいい。

正直1本勝負というのは怖い。
その1つでいかに何かを感じてもらえるか。それが私にできるだろうか・・・

悩んで決めたのは1つの蔵で、純米酒だけれど銘柄が違う2本を飲み比べてもらうということ。
そこには、今回のテーマである"伝統と革新”が、日本酒とヒールという対比だけでなく、日本酒の中でも表現できたら。という想いを込めた。
日本酒は日本の伝統的なお酒である。しかし、昔から愛される地元酒だけでは飲む人も減り、お酒の消費事態も減っている今の現状を考えると、今までのままでは蔵を存続していくことは難しい。もっと時代にあったニーズにあったお酒、本当に造りたいお酒も造っていかねば・・・そんな革新的な想いを多くの蔵がもち、新たな銘柄を造り出した。
1つの蔵でも銘柄が違うとどれだけ味の違いが出るのか出ないのか。そんな飲み比べを、演出された空間で呑むことでいつも以上に違いや共通点を感じることが出来るのではないか。

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ひとつに向き合う時間を作ることができた。

そしてもう一つの想いがあって、東京に蔵があるお酒を選んだ。
その土地でその土地のお酒を飲む。東京で東京のお酒を飲む。
これは当たり前だけど、とても贅沢なことだと知って欲しかった。やはりほとんどの人が呑んだことがない。知らないと言っていた。そのことに目を向けてもらえたこと、知ってもらえたことが何より嬉しい。

2.その時にしか生まれないもの

今回のイベントは3部開催にした。
つまり同じ内容を1日に3回開催した。どの回も少人数での開催で、より回ごとの個性が際立っていた。
同じ事をしつつも、全く違うイベントをしているかのようで、主催者側は3度楽しめる!!という特権がついてきた。

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これは本当にやってみないと分からないことで、こんなにも雰囲気も会話も味わいも違ってくるとは思ってもみなかった。
あぁ、これこそが『その時にしかない価値』が生まれるということなんだな。と実感した。

3.失敗はない

冒頭でも書いたが、私は失敗するのが怖いし、恥をかきたくない。
そう、自信がない人間なんです・・・

正直、私と一緒にイベントをやろうと言ってくれたクレイジータンクさんに迷惑がかかってしまうのではないか・・・
自分には人を呼べるだけの魅力も力もない。人が集まらなかったら、集まっても少なくて寂しいイベントになってしまったら・・・
果たして参加者の皆さんに楽しんでもらえるのだろうか・・・

あぁ、このイベントは私を選んで失敗なんじゃないか。

そんな不安がどうしても消せなかった。
失敗がこわい。恥をかきたくたい。そんな自分がちょこちょこ顔を出して、自信を持ってイベントの告知をしたり、人を誘ったり、そんなことが出来ぬまま過ごしてしまった。

それでも、クレイジータンクさんは「一緒に楽しみましょう!」そういつも言ってくれた。そうだよね、まずは自分たちが楽しめなければ参加者も楽しくないよね。徐々にそう思えるようになった。
日本酒のことを話せることも、参加者の反応を見られることも楽しみだったし、何より色んな人と日本酒とヒールとオオゼキおつまみを介して話せる場が何より楽しみだった。

いざやってみると、もしかしたら誰よりも楽しんでたんじゃない!?そう思えるほど楽しんでいる自分がいた。

その楽しさは参加者にも伝わったかもしれないし、伝わらなかったかもしれない。それはそれぞれが感じることだからどちらであってもよいと思っている。
そう今は思えるようになった。

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イベント後、自分が思っていたことを素直に話してみると、クレイジータンクの竹鼻さん「失敗はないと思っています。例え参加者が1人であっても、その1人に想いが伝わったのならそれは成功です。」そう言ってくれた。

私はいつも周りからの評価や目を気にして、分かりやすい数字に気を取られてしまう。でも、例え参加者が少なかったとしても満足度が高かったのなら、たくさんの笑顔があったのなら、それは数字では表せない"何か”を共有出来たのではないか。そう思えた。

自信のない自分がすぐに変わるわけではない。

でも失敗や恥をかくことを恐れてやらないより、信頼できる人と一歩ずつ進んでみたら少し自分を信じてあげられるようになるんだ。
そう気づかせてもらった。

/_-こうつぶやいたが、私が得るものの方が大きかった気がする今回のイベント。
参加して下さった皆さん、そして常に私と私の偏愛に敬意と愛情をもって接して下さったクレイジータンクさん。本当にありがとうございました。

感謝。そしてまた会いましょう。

Photo by 香川芳樹さん
挿入した写真は全て香川さんが撮ってくれました!!とても素敵で、イベントの雰囲気がよく伝わります。
ありがとうございます。


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『言語化不可能イベント』をとても分かりやすくまとめてくれたおぎさん
ありがとうございます!!

読んでいただけると、イベントの雰囲気や内容が分かると思います。

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更に、竹鼻さんが書かれたこちらのnoteに、クレイジータンクの想いや今回のイベントのことも書いてくれています。

『自分の軸をもつ』
この言葉を胸にゆっくりでも一歩一歩進んで行きたいと思っています。

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