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ワイン好きにお勧めしたい日本酒

「ワイン会やろー」
家族ぐるみで仲良しの友人から、友人宅でのワイン会のお誘いがきた。日本酒はもちろんだが、ワインも好きなので一家で参加することに。

長くバーテンをしていた友人が、その日の料理に合わせて数種類のワインを用意してくれた。
ちょうどひな祭りだったので、ロゼの泡から始まりチリの白ワインへ。キリリと飲みやすい白ワインで、つまみのカルパッチョがすすむ。みんなのグラスが空いたら2本目の白ワインへ。。。

「その前に、私が持参したお酒を飲んでもよい?」

実は1本どうしてもワイン会に持ってきたかったお酒があったのだ。白ワイン、ではなく日本酒で。

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「仙禽(せんきん) オーガニック ナチュール トロワ」

見た目も味も日本酒の概念を軽く飛び越えていく1本。
ワイン好きの友人達に、日本酒にも興味を持ってもらいたく酒屋さんで選んだこちらのお酒。試飲させてもらい飲んでみると、ふわっと日本酒らしい甘みがくるのに、すぐに厚みのある酸味がやってきて、「あれ、私は白ワインを飲んだんだっけ?」そう思わせる後味。

ワイン好きの友人達の評判もすこぶるよかった!!!同時に、日本酒もおもしろいねーー。と興味をもってもらえ、何より嬉しい。

オーガニックでナチュールでトロワ??

と、なにやら日本酒では見かけぬ単語が並んでいる。
今期からオーガニック米を使用して、自然な造り(いにしえの技法による超自然派!!とのこと)で造られたお酒。そして、トロワ(フランス語で3の意味)は、アンからサンク(1〜5)までタンク違いで順番に販売される。それぞれ味も違いがあるので、飲み比べてみるのもおもしろい。

そんな日本酒のイメージを超えたお酒を、栃木県さくら市で造っているのは素敵なご兄弟。お兄さんが以前ソムリエをしていたことも、今のようなお酒造りに繋がっている一つの理由だ。

想いが詰まった素敵なHPも是非覗いて欲しい。

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日本酒とワインはよく比べられる。

どちらも醸造酒なので、似ているところもあれば全然ちがうところもある。私が一番の違いだと思うのは、

日本酒は再現性を大事にしている。
ワインは一期一会を大事にしている。

というところではないか。
どういうことかと言うと、日本酒は米の出来がどうであれ、造り手の技術で毎年同じ味に仕上げる。だから、あぁ、ここのお酒ってこういう味だよね〜。と工業製品ではないのにそう思わせるぐらい、ものすごい技術で同じ味に造りあげる。
対してワインはブドウの出来不出来が味を大きく左右する。だから当たり年と言われる。醸造家たちはブドウ作りに力を注ぎ、自然とともにワインを造っている。

しかし、日本酒もここ最近「ドメーヌ」を意識する蔵が増えてきた。その先駆けとも言えるのがこの「仙禽」なのだ。
「ナチュール」には「あらゆる異なるジャンルの壁を越え、『つながる』ことができる」とある。まさにそんなお酒である。

日本酒はどんどん面白くなっている。
この「ドメーヌ」の話しは長くなりそうなので、また別途記事を書きたいなぁと思っている。

はぁ〜。やっぱり日本酒っていいなぁ。


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