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「モネは…ずるい」あざとくないラッキーガール

モネが登米から離れて、やっと冷静にドラマを客観視できるようになったこの頃。
(登米のシーンだとどうしても、地元のロケ地の方に集中してしまって…。知ってる所が映ったとか…。)

未知が「お姉ちゃん…ずるい」と姉妹の心情をリアルに表現したこの強烈なセリフを聞いた瞬間から、よく考えてみれば、たしかにモネはずるいよなーと思うようになった。

まず未知が言う通り、傍から見れば亮とは友情だとしても深い間柄だし。というか男女の仲というよりも、友情で深いからこそ、うらやましい。
菅波先生がいるのに、亮ともなんだかんだ切れない関係で、ずるい。
しかもモネは別に恋愛を求めていないような、恋愛に疎そうにしていながら、気仙沼でおそらく一番かっこいい亮と、医師の菅波先生に好かれるなんて、ラッキーすぎる。
恋に明け暮れる女の子ならともかく、そうじゃないのに、男を引き寄せてしまうなんて、やっぱりお姉ちゃん、ずるいよ…。

そして恋愛から離れたところでもモネは最初からずるかった。
朝ドラヒロインだから、幸せな未来が約束されているから仕方ないけど、島から離れたいだけで、おじいちゃんのコネで登米の森林組合であっさり高卒で働ける場所を用意されたり、何をしていいか分からないとぼんやりしていただけなのに、朝岡さんと出会っただけなのに、難関気象予報士試験をあっさり3回程度で合格してしまって。しかもその試験勉強は医師の頭の良い菅波先生が手伝ってくれたりして。それをきっかけに菅波先生との恋愛も約束される展開になったりして…。その間、森林組合の方でもいつの間にか一人前になって必要とされる人材になっていたのもずるい。
気象予報士試験に受かっただけでなく、あっさり朝岡さんのコネ?で(または企て、企み通り)、東京の気象関係の会社にあっさり採用されて、あっさりテレビ番組の中継の手伝いを始めたかと思えば、神野さんが必死に食いついていた中継キャスターにあっさり抜擢されて、お天気お姉さんデビューを果たしてしまったモネ…。こんなとんとん拍子、現実ではありえないのではないかと…。ドラマだから受け入れられるけど、リアルじゃ考えられない順調さ…。モネはラッキーだよなーと最近よく思う。

未知だけでなく、神野さんだってモネのことずるいって思ってると思う。だって、神野さんはやっと念願叶って朝岡さんの代わりにキャスターになれたけど、初日上手くいかなくて、プライドもボロボロだっただろうに、ミスしそうなモネが初日からばっちり中継こなしてしまったんだから、永浦さん…ずるいって神野さんは思ったんじゃないかな…。しかもモネは髪とかセットしてもらって、アクセサリーなんかもつけたりして、なんかあか抜けてキレイになってるから、神野さん負けてられないって思ったはず。でも仕方ないよねー元々清原果耶さんだし。登米時代まで、よくその美貌を隠すような地味な服装を着こなしていたものだなと。きれいなお天気お姉さんが本来の果耶さんというか…。前髪あるのとないのとで、あんなに雰囲気変えられるんだ、さすが女優って思いました。髪をおろしてるのか束ねてるのかだけでも全然違って見えるし。

未知も神野さんもかなりその道一筋って感じで、最初からずっと一生懸命で、努力していて、仕事に関して少しも浮気してないのに、二人とも思い通りに成果出せなくて、もやもやしている様子…。
一方で、モネは何していいか分からないなー森で働いてみるかー空もいいなー気象の仕事をしようなんて二人と比べたら、ふらふらしていたのに、なのに菅波先生いわく「くそ度胸」があるのか、何をしても案外あっさり様になって、何でもこなしてしまいから、モネはずるいよ。一見、そんなの無理ですとできなそうに見えて、そつなくこなせるその器用さ。

別に神野さんや未知の肩を持つわけではないけど、二人には明確な目標、夢があって、日々手抜きせず努力しているように見える。だからがんばってと応援したくなるし、報われるといいなと思う。なのに上手くいかなくてあがいている…。仕事だけじゃなくて、恋愛に関しても。神野さんも朝早くて、時間合わなくていつもそれが原因で別れてしまうらしいし、あんなにかわいいのに苦労してるんだ。
未知なんてずっと一途に密かに亮のことを思っているのに、いつも亮は肝心な時はモネを頼る…。友達としてなんだろうけど、未知は切ないよなー。モネなんて自分が恋の三角関係に入っている自覚さえしてないだろうし。その自覚のなさがずるいよ。
モテることを望んでいない、恋に興味ないのに、モテる女ってずるい。

そしてモネの最大のずるいポイントは周りの人たちに恵まれていることだろう。家族はもちろん、友達も男女問わずそれなりにいる。登米に来れば本当のおばあちゃんくらい仲良くなったサヤカさんがいる。森林組合の人たちからもかわいがられてた。そして朝岡さんや菅波先生と出会って…。東京でも職場の人たちやシェアハウスの人たちによくしてもらって、なんかモネってそんなに自分から出会いを求めてるようなタイプじゃないのに、自然といろんな人たちと出会って、よくしてもらって、うらやましいなーと思う。ほんとはくそ根性あるけど、ぱっと見ぼんやりしているように見えるから、危なっかしくてみんなモネのこと支えたくなるのかな。ふわふわしてるように見えるから、手つないであげないと転んでしまいそうって助けたくなるのかな。愛されキャラってやつですね。人に恵まれ、人がきっかけで仕事にも恵まれるモネはやっぱりずるい。

自ら求めてないのに、自然と人や仕事を引き寄せてしまうモネはラッキーガールで、彼女自身が彩雲みたい。幸運もってる子。あざとさのないずるさがモネの魅力なんだと気付いた。

ちなみにおかえりモネで好きなシーン個人的ベスト3は今のところ、「いつも強気なサヤカさんがヒバに弱音を吐くシーン」、「新次が立ち直らねぇと決意するシーン」、「美波がかもめはかもめを歌うシーン」で、モネのシーンではなく…。最終回までにベスト10にはモネを含めたい。モネが霞んでしまうほど、取り巻きが主役級豪華俳優陣で、ほんと困る…。モネを忘れてしまう回もあるほど…。

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