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らぶすとーりー

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みじかい恋愛小説です。
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#創作

短編小説『見渡す限り、温もり』2020.7.9

 七月の蒸す空気、図書室は避暑地だった。七瀬真由香は小説の背表紙に手を伸ばしかけ、やめて…

短編小説『サヤカ2』2020.8.21

 男に女を売る生活で食っていこうと考えた母のようにだけはならないと、私は小学生のときに誓…

短編小説『サヤカ1』2020.8.9

 半年前まで彼女だった子がくれた紅茶のティーバッグを、一リットルのお湯で薄めて飲んでいた…

掌編『おみくじ』2020/5/26

 戦争が始まった。隣の家に赤紙が届き、現実だと理解した。結婚したばかりの頃だった。  次…

『透明』2019.12.16

「好きって100回呟く間に、世界が滅びたらいいのにな」 彼氏のいないまま、こぼした一言が…

掌編『ネモフィラの視線』2019.11.21

 榎田先生が他人になる前に、わたしは告白をしなくちゃいけない。教室のすみに座っていた、ひ…

『月が綺麗』2019.10.16

何年前だったかね、と祖父が言った。真琴は、祖父のほかほかの肉まんのような顔を見ていた。 おばあちゃんに出会ったときのこと。小学校の宿題で作文を書くために、真琴は祖父の顔をのぞき込む。 「おばあちゃん、きれいだった?」 「そりゃあもう。初めて会ったときは、カミナリが落ちるようだった」 真琴は、ふーん、と言い、日に焼けた足をこたつにいれる。まだ黒いままだ。 「なんでおばあちゃんがよかったの」 「なんでだろうなぁ。はずかしいなぁ」 「宿題なんだから、まじめにこたえて。どこで出会った