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幸福でいてください。床下に、貴方へ。 埋めておきましたからね。紙風船、桔梗。 春は来ました…
神経毒みたいに 切なさを、擦り込む 落ちてきた星は、かんたんに せかいを壊しては、すぐに再…
マーガリンを塗りたくる夜のダンス、白鳥の羽を表現した淡い広場、くるみ割り人形が踊り嘘つき…
洗濯物が干してあるアパート プライバシーロス、君の生き様 玄関前で聞こえる君の声 スウェッ…
待ってた 君を 指と指 溶け合う 心に触れてみたい 透明に 響き合う 暗い海の そこにいる …
硬化した心臓に、流れ込む微かの 忘れたい過去へ、呼吸を放り込む箱 風化した構造に、霧裂ける…
「お兄さん、悪いんだけどさ」 若い女の子だった。夕日に照らされる路地裏の壁に寄りかかって座り、脱力している。身軽そうなタンクトップに、ダメージの入った太腿の覗くスキニーパンツ。短く切りそろえられた金髪は、汗で額に張り付いている。 「救急車、呼んでもらってもいいかな?」 腹部に歪んだ円形の血染みができている。段々と大きくなっていく道路の血だまりの中心に、ストラップのついた一眼レフのカメラが沈んでいる。 この子は刺されたのだ、と理解したとき、向かい側から細身の女性が走
眠っていたのに、ねむれない、と思って起きた。 多分夢を見ていた。 何を見ていたのか曖昧。…
退屈でありがちな子供がそこに立っていて, 虚に向けて言葉を浮遊させている. 浮かんだそれは, …
ディスプレイは青く光っている. 文字列は何も無い, 欲しいものはない, 「%¥壊れるまで使って…
価値は死んだ. いつだってそうだ, 僕を置いて, 特別なんて, 嘘だ. 会いたいのは綺麗な手. 汚れ…
剥がれ落ちる追想いつ、 か 過去へ止まる心臓、肺が苦し い、虚で染める、 坑道埋…
ビー玉の傷に未来を重ねていた 愛されなくなった頃、この傷を 大切にしていたことをわすれて …
冬を越すのを諦めたのかもう少し粘るのかいっそちぎってほしいのか。枯れ花に手をかけると、私の指に罪を被せないようにか、勝手にほろりと崩れ落ちた。愛されている。世界から愛されすぎて、私は一人だ。何もかも私の味方で何もかもが優しい。そんなのはあり得ない、と叫び散らす自分がいる。けれど見えている世界はあまりにも暖かくて、私はまるで、コートを着せてもらった子どものように、守られながら知らない世界を放浪している。知らない人ばかりの中を、身体の暖かさだけを頼りに怯えながら、けれど向けられる