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保育士養成校の最新データから読み解く新卒採用市場の未来(3)

みなさん、いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

カタグルマの大嶽です。

久しぶりの投稿になってしまいました、、


まずは直近のセミナーのご案内です。

▪️コドモンカレッジ

オイシックス・ラ・大地さんと共に、物価高騰、調理人材不足の中でも給食、食育を主体とした園の魅力づくりをしている園事例とともに、その実現方法についてお伝えします。


▪️保育博2023

社会保険労務士事務所ワークイノベーション代表の菊地先生とともに、これから保育施設に必要となる人材育成や働きやすい環境づくりを目的とした人事制度、評価制度のあり方についてディスカッションします。


▪️カタグルマセミナー

3施設以上の複数施設を運営する法人様向けに本部と施設の情報共有、コミュニケーション、運営管理に関して、カタグルマを活用したDX化で大改革をした株式会社TKCの経営企画室長の田上さんにその改革の背景、取り組み、成果についてお伝えいただきます。



さて、ここからが本文です。

前回まで、保育士養成校の最新データから様々な分析と提案をしてきました。

まだお読みいただいていたい方は是非以下をご覧ください。


改めて、前回もお伝えしたとおり、保育業界の採用市場は、

▪️新卒市場
▪️転職市場
▪️資格取得市場
▪️潜在化市場

この4つから構成されており、潜在化市場が圧倒的にマーケットも大きく、増加している一方、採用の難易度は極めて高いことをお伝えしました。

ただその中でも取り組むべきことを前回のコラムで提案しているので、是非お読み頂ければと思います。


さて、今回は潜在化市場以外の

▪️新卒市場
▪️転職市場
▪️資格取得市場

について考えていきたいと思います。

まずは、「資格取得市場」についてです。

この市場は、

規模:小さい 成長率:維持 競争:激しい

という市場です。

令和元年時点で地域限定保育士も含めて約2万人弱毎年合格者が出ています。

しかし、このうちすぐに保育現場で働く意思を持ってある方が全てではありません。

そのデータは見当たらないのですが、半数程度になることも考えられます。

また、この合格者の方々は、中途市場に流れ込むため、特定が難しく、

・経験不問
・未経験者大歓迎
・資格取り立ての方でも働ける

などのメッセージを通常の中途採用で使用するメディアに盛り込んでいく程度になります。

しかし、2024年度以降は児童福祉法改正で国家戦略特区で実施をしていた地域限定保育士制度を全国に拡大されることが進められています。

そうなれば、実技が講習で済み、修了認定を受ける形となるなど、ハードルも下がることから、合格者も増え、マーケットは拡大するでしょう。


次に転職市場です。

この転職市場は、

規模:中 成長率:拡大 競争:激しい

という市場で、一見この市場は大きいと捉えられがちなのですが、前回もお伝えしたとおり、推定では約8.5万人と潜在化市場と比べものにならないくらい小さく、新卒市場の約2倍強しかありません。

それにも関わらずこの市場は群雄割拠。

言わずもがなインターネット上では人材紹介がこの市場を完全に占拠した状況で、indeedや求人ボックスなどの総合求人メディアでは人材派遣会社や大手保育会社が掲載する広告の影響力も強く、一法人が独自で採用する難易度は益々上がる一方です。

その中でも影響力が高まってきている採用手法として、以下の4つをご紹介したいと思います。

・リファラル採用
・ダイレクトリクルーティング
・オウンドメディア
・アルムナイ(出戻り)採用

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