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長楽寺へ

友人に「久保田さんどこへ行きたいですか〜」と聞かれ、
「縁結びのお寺舘山寺ですかね〜パルパルにしか行ったことないので、でも堀内さんのお勧めあれば是非」と。

地元の古寺、長楽寺にお連れします。という返事が来た。
地元の人しか知らない場所に行けるのは嬉しい。
道中、聞けば長楽寺は真言宗だとか、僕が最も崇拝するのが大日如来なので、ますます興味津々。


長楽寺に上がる階段

せっかくなので、階段からどうぞ!と奥様と僕を降ろして、車を回してくれた。
お庭が綺麗だという事で、ちょっと急足。
満点星(ドウダンツツジ)、真言宗。
不思議なご縁を感じていた。


お堂、ご本尊が気になる。


ご本尊は馬頭観音菩薩、両脇に毘沙門天と不動明王

本堂にお邪魔してびっくり。
ご本尊は馬頭観音菩薩、両脇に毘沙門天と不動明王。
なんとも不思議な配置。
本来、仏様にカメラなど向けられないのだが、お寺の方が写真撮っていただいて結構ですよ。と許可をくださった。

お堂に入った時、一番に目に入ったのが宝燈を持った多聞天。
真言宗だし、四隅に四天王がおわすかと思ったが、お隣には不動明王。
仏教的にもものすごく関心があるが、とにかくお堂の空気が良い。
自分の生き方に迷いがある時に、長楽寺にたどり着く、これもご縁かと思った。


この位置からしばし座って仏様をお話を

友人の堀内さんは明るいうちにお庭を案内したそうだったが、お堂の空気が良く、しばらく動く気になれなかった。

通常、菩薩は穏やかな表情をしているものだが、罵倒観音菩薩は憤怒の相。
怒りの激しさによって苦悩や諸悪を粉砕し、馬が草を食べるように煩悩を食べ尽くしてくれるとされている。

長楽寺の三尊は憤怒三尊だと思えた。
多聞天が単独で扱われる毘沙門天はこれまた通常と違って餓鬼を踏んでいない、
そして不動明王は背後に火炎をまとう形が多いが、火炎をまとっていない。
なんとも不思議なお寺。


余談だが、iPhoneで撮影すると明暗差を自動で補正してくれる。


お庭が見えるお部屋

このアングルで写真を撮れる人はレアだと思う。

そして、堀内さんが長楽寺庵主の吉田真譽さんを紹介してくださった。
しかも、恐れ多いのに2ショットで記念写真まで。


吉田真譽さんが写真の使用を許可してくださった。

ちょうど僕が訪れる前にアフガニスタンの仏像などを他の方々と見ていたらしい。
名刺がなく、ポーチの中に入っていたポストカードをご挨拶がわりに差し上げた。
年賀状代わりに使おうかと思って僕の名前と住所がスタンプで押してあった。

それもまたご縁、吉田真譽さんが「八王子の山田町ですか〜」と普通の人が知らない僕の住所を知っていてくださった。
しかも、3月には西八王子の人のご縁で八王子にお話に来るそうで。

遅い時間に訪れたにもか関わらず、1時間近くお話する時間をくださった。
仏教と宇宙物理学、全く縁遠いように思われがちだが、真言宗の思想は物理学に通ずるものがあると思う。
吉田真譽さんが「観測者」という言葉を出された時、この方は仏教だけでなく物理学のこともわかっていらっしゃる、もしくは感じていらっしゃる。と思った。

なんとも摩訶不思議な人生を辿ってこられた吉田真譽さん。
その経験と壁を作らないお話の仕方がついつい長話を助長してしまった。

僕が「あのお堂ずっといたいくらいです」と言うと、「どうぞ、ずっといらしてくださって結構ですよ」と言ってくださった。

色々とご縁がある浜松。
また新たなご縁ができた。
大元を辿れば、今バングラデシュにいる安藤くんが作ってくれた縁。
その縁が10年以上かけて次なる縁を産み続けてくれている。
ご案内してくれた堀内夫妻に感謝。
最初の縁を作ってくれた安藤くんに感謝。


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