「導く」ということについて
「導く」という言葉 とても素敵だなと思います 最近特に使う事が多いこの言葉について自分なりの考えを述べようと思います
導くってなに？
１ 道案内をする 案内して目的の所に連れていく 「車を迂回路に—・く」「客を席に—・く」
２ 正しい方向に手引きをする 指導する 「生徒を—・く」「神に—・かれる」
３物事がそうなるように働きかける 事柄をある方向へ動かす 「状況を有利に—・く」
４ 答えや結論を引き出す 「結論を—・く」「解決方法を—・く」
５ 男女の間を仲介する 手引きをする
ざっとネットで調べるとこのような意味が出てきます レッスンで言えば生徒を正しい方向へ手引きする、指導するってことです
当たり前じゃないか、って思う人も多いと思います でも導くという事はとても難しい事なんです
例えば
①「バンドに加入したので曲が上手くできるようになりたい」という方と
②「とりあえず何かやってみたい それがドラムだった」という方では
かなりスタンスが違います
②の方でそれをいきなりルーディメンツだけを徹底的にやったらあっという間に辞めてしまうでしょう
ルーディメンツが出来ることは結果的に早道なんですが、結果がなかなか出にくいが為にそれを理解出来る人はかなり限られます
一方①の方はルーディメンツが必要だと頭で思っていてもバンドの曲を出来ることに必死で避けて通られる確率が高いです
ではどうしたらよいか？ それはルーディメンツ、セットドラミング、曲の仕上げ等を同時進行でやることなんです
例えば６０分のレッスンでルーディメンツとセットドラミングが２０～３０分、残りの時間は目の前の曲を練習する
というようなメリハリを付けることが大事かと思います
誰のためのレッスンなのか
ここは非常に疑問視されるところです とにかく褒めちぎり、生徒を楽しませる先生は生徒の為ではなく、自分の為の場合が多いです
なぜなら「辞めてほしくないから」
講師は基本的に完全出来高でお金を頂いているので人数が減ると自分の懐に関わってくるからです
それは導いてはいないと思うのです あくまで自分の保身の為です
よく他の教室から移ってくる生徒がいるのですが、見てみると殆どの場合基礎的なことをしてなかった事が多いです
講師側の気持ちもわかるのですが、長い目で見るとそれは得策ではないと思うのです
最初は良くても次第に飽きていきます なぜなら人間は常に欲の塊であり、すぐに新たな欲を見出す生き物だからです
自分を乗り越える経験をしたことがあるか
何かに死に物狂いで取り組んで結果を掴んだ経験はありますか？ 僕は中学から高校へ行く時、高校から大学へ行く時もロクに勉強していませんでした
どこか拾ってくれるとこがあればいい、くらいにしか思ってませんでしたし、それでテキトーな高校、大学へと行ったのです
ロクに勉強せずに社会に出て初めて気づいたんです
「人生を、社会を舐めていた」
「こんな生き方していたら何もいい結果は生まれない」
そこで自分に改めていったい何がしたいのかを問い直したんです それから死に物狂いで勉強、練習しました 今までの人生で一番努力をした数年間でした
その経験が今の自分を作りました 運よくドラマーになれましたが、もしドラマーになれなかったとしても、その経験は別なところで生かされたと思うのです
この経験が無い人も結構いますので、自分の乗り越え方をしっかりと説明する時もあります これも導きだと思うのです
結果を出してなんぼの世界
結果というのは生徒がどの程度上達したかという結果です それが自分のスクールでは「検定」に集約されています
こちらの記事を参照してください↓
プラスとして発表会やアンサンブルでの体験が講師としての導きとなります
そして生徒は巣立っていきます それも講師としての導きなんです 決して自分の為に巣立たないようにすることではないのです
巣立ってしっかり結果を出すことによってその評判を聞いて新しい生徒が入ってくる そうでないといけません
当時生徒だった人が結婚して親になり、その子を習わせにまた来てくれた例もいくつかあります それも導きだと思います
まとめ
今回は導きというテーマで教える側の方に焦点を充てた内容になりました
僕は講師ですので教室での内容を書きましたが、企業での部下の育成も基本は同じだと思います
どのように導いて成長して一人前になってもらうか それは教える側の明確なコンセプトと理由がはっきりしていること、わかりやすく説明し、理解してもらう事です
そこにはお互いの信頼関係がないと受け入れてくれません まず信頼関係を作るということが非常に重要です
この内容が少しでも同業者や他の業種の方に少しでもお役に立てれば幸いです
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