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わたしのはなし/その2 かいけつゾロリと偉人たち📕

小学校のとき

「そんなんランドセルにはいんのかいな!?」

人生で一番本を読んでいた期間は小学生の頃。

私学の学校に電車とバスを乗り継いで行っていた。

登下校中には本を読むことを学校が推奨していたので、ランドセルには常に本が入っていた。

『かいけつゾロリ』シリーズが流行っていたので、わたしも全シリーズ読破を意気込んだりしたけど、読みたいやつが借りられていたり、最新の本が蔵書されても順番待ちになったりしていたから、全部を読むのは諦めた気がする。

思えば当時は結構ゾロリマウントの取り合いがあったかもしれない。

「ゾロリの中で何が好き?」
「えーなんやろ。『きょうふのゆうえんち』とか『ようかい大リーグ』かなぁ」
「えー、あれおもろいか?」
「面白かったけど。じゃあなにが好きなん?」
「『まもるぜ!きょうりゅうのたまご』とか『カレーvs.ちょうのうりょく』かな!」
「それなぁー。読みたいけどどっちもまだ読んでへんねん」
「うそやろ!絶対読んだ方がいいって!」
「だって借りられへんねんもん」
「おれは前から予約してたから!」

そう言っていた彼らの顔は得意げだった。
シリーズの題名を一から暗記暗唱するやつらもいた。

そんな彼らを横目に、わたしは世界の偉人の本に興味を持ち始めた。

ある日、本屋さんで出会ったとある本。

『まんが 世界を動かした人びと 世界の偉人伝』



この本めちゃくちゃ分厚いです。

縦22.4×横16.3×厚さ3.8cm。重さ約900g。

ほぼ辞典。

こんなデカくて重い本、絶対買ってもらえないと思っていたけど、くもんに通っていたせいか、くもん出版のこの本は思っていたよりもすんなり買ってくれた。

マンガで何人もの偉人のことを、時代を追って知れて、読むたびに偉人が友達に増えるようで嬉しかった記憶がある。

そしてこの本を学校に持っていこうとした時の母の言葉が、

「そんなんランドセルにはいんのかいな!?」

でした。

今でも実家に帰ると、ほんのたまに読み返したりしちゃう。

ほんのほんのたまに。

そしてこの本を読み終えたわたしが買ってもらったのが...


日本の偉人版もあります。

日によって、 
「んー、今日は世界の気分。」
「今日は明治時代」

って感じで気分によってどっちかを持っていってました。

高学年になると歴史の授業も受けないといけなくなるので、友達も偉人に興味を持ち始めた。

当時友達と帰り道に流行ったのは、せっさん(「指スマ」?「いっせーのーで」?みなさんはなんて言いますか?)で、お題は〈歴史上の人物の名前〉

「せっさん、あ!」
「あ、い、う、うえすぎけんしん!」
なんて言ってました。

その後『三国志』にも目覚め始め、お題が〈三国志の登場人物〉にもなった。

こうして振り返ってみれば、変な遊びしてたなぁ。

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