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写真で見る”サンパな場所”①

Loire Gourmandeを訪れたお客様たちがよく言ってくださる言葉があります。
それは、「サンパな場所だね!」

フランス語の「サンパ(sympa)」は、いい感じ、楽しい、気分の良い、いい雰囲気、居心地の良い、なんて意味合いで使います。
イギリスの方からは「Cozy place!」と言ってくださったりします。

居心地の良い場所と感じてくださるのは嬉しいこと。
洞窟のワインセラーやブティックを見た後に、軽くお茶したり、アペロしたり、途中でアート鑑賞をしたり、心地良い、リラックスできる空間になっています。

初めての方の為にお店の紹介をすると、Loire Gourmandeはロワールワインとロワール地方の美味しいものを提供するお店です。
ロワール河岸にあるSaumurから続くワイン街道を少し登ったところにあります。
ここはユネスコの世界遺産の指定区域になっています。

今回はLoire Gourmandeのアートな意味での「サンパ」を写真でお見せしようと思います。
では、いきましょう!

サンパな番地のプレート

フランスの住所ってすごくシンプル。
番地+通りや広場の名前+郵便番号+市の名前、以上。
お店の住所を例にすると、
17 Rue Château Gaillard, 49730 Turquant

そして、各建物の外に番地のプレートが必ずあります。
ネービー地に白の番号、又は白地にネービーの番号が主流な中、個性的でアートな番地プレートを見かけたりします。

私達のお店の番地のプレートはこんな感じ

お店の門の横にある番地プレート

とっても「サンパ」じゃないですか?
これ、モザイクタイルアートの番地プレートなんです。

それもそのはず、元々ここはモザイクアーティストのマダム ジョゼ・ティリオ(Mme Josée Thiriau,)さんのご自宅兼アトリエでした。
なので、このプレートはもちろん彼女の作品。

サンパなモザイクアーティストのアトリエ


お店は石作りの建物(右側)とワインセラーのある洞窟(左側)の両方を繋いでいます。
洞窟側の外の階段を上がって行くと、かつてのジョゼさんのアトリエに辿り着きます。

階段を上がる途中のジョゼさんの作品


モザイクアートが石の壁にマッチして、いい感じ!
階段を上がった先が元アトリエになっています。

アトリエに入った瞬間、ヒンヤリします。外が30度でも洞窟の中は17~8度くらいですからね、夏は最高です!

このアトリエはロワール地方のアーティストの方々が作品を展示販売できるように、無料で提供しています。
毎年、「来年は私の作品を展示させてください」と何人ものアーティストさんから予約が入ります。ちなみに販売手数料は頂きません。
私達としては展覧会をすることで、集客できますし、ロワール地方のアーティストさん逹の紹介の場になればとゆう思いからです。

3ヶ月ごとに展示するアーティストさんが変わります。
現在はSaumur在住のアニー(ANNIE)さんの絵が展示されています。

いわゆる抽象画、モダンアートの作品です。彼女の中ではストーリーがあって、入口側から物語は始まっていきます。
すでに3点の作品が売れました。

このアトリエは、改装時からほとんど手を加えていません。

アトリエの床も勿論モザイクアート。大小様々な色や形のタイルが散りばめてあります。一つとして同じ模様の部分がないのは、ジョゼさんのインスピレーションとクリエーションの賜物。
以前、このアトリエにはジョゼさんを慕って、多くの方がモザイクアートを習いに来ていたそうです。

ジョゼさんがここを手放した理由は、「家族の事情と洞窟を管理するのが大変だから」と聞きました。
実際のところ、私たちがワインセラーに使っている洞窟は、湿気が多く、湿気を除去する為に、つねに大きな湿気除去マシーンを作動させています。
それに洞窟の天井が崩れないように、定期的にメンテナンスをする必要があり、その手間や費用がかかります。

2階のテラスの展示

2階のテラス席でも地元のアーティストの絵を楽しめます。
食事やアペロをしながら絵の鑑賞も出来て、ゆったりした時間を過ごせる空間です。

写真でサンパな雰囲気を感じていただけましたか?
今回はモザイクアートと展覧会を紹介しました。お店とは別の側面をご覧いただけたと思います。
次回、写真で見る”サンパな場所”②ではアペロやお茶をしたくなる「サンパ」な場所をお見せします。


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