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写真で見る”サンパな場所”②

前回の写真で見る”サンパな場所では、アートな意味でのサンパな場所を紹介しました。
今回はLoire Gourmandeのちょっとアペロやお茶をしたくなる「サンパ」な場所を写真でお見せしようと思います。


Loire Gourmandeはロワール地方のワインとロワール地方の食材を使ったデザートやアペロのメニューを提供しています。
洞窟のワインセラーは勿論のこと、外のテラスでも楽しんでいただけます。

2階から見た1階のテラス席

フランスは最近30度くらいの夏日が続いていました。
外のテラス席は暑いと思いきや、洞窟からの涼を感じるので、快適な場所になっています。
特に1階のソファーの席が一番人気で、長居すること間違いなし!

プティガーデン

プティガーデンではバラ、ジャスミン、ジェラニウム、ミント、ローズマリーなどを育てています。側を通る度にハーブの香りがして癒されます。

メニューの看板


デザート
 Plaisir à deux

人気デザートメニューの一つ、Plaisir à deux
お二人で楽しんでいただけるデザート、全ての食材がロワール産です。

ポム・タペ(Pomme tapée) + ポワール・タペ(Poire tapée) + クレメ・ダンジュー(Crêmet d'Anjou)+ Nançayのクッキー + クレマン(Cremant)

ポム・タペ(Pomme tapée)、ポワール・タペ(Poire tapée)はこの土地のスペシャリテで、製造方法は特殊なんです。
林檎や梨の皮を剥き、平らな籐のかごに並べ、パン窯で蒸し焼きにし、それを崩さないように正確にハンマーで叩いて平らにします。これを何度も繰り返します。
その乾燥したポム・タペやポワール・タペをワイン、または林檎ジュース等にスパイスやバニラを入れて煮込んだデザートです。

クレメ・ダンジュー(Crêmet d'Anjou)は1900年頃にアンジュー地方で生まれたフランスの伝統菓子です。フロマージュ・ブランと卵白、砂糖をベースにしたふわふわ、クリーミーなデザートで、ポム・タペやポール・タペと非常によく合います。

デザートに合わせるスパークリングワインはクレマン (Cremant)、シャンパンのロワール版です。
シャンパーニュ地方以外のスパークリングワインはシャンパンとは名乗れないので、クレマンと呼ばれています。ロワール地方のクレマンはミネラル多め。

ついでに、使用しているフォークはアンティークです。

サンパな場所について書いてるはずが、デザート説明が長くなってしまいましたね。話をサンパな場所に戻します。


入口を入って左側のサンパな場所。
ツーリングの途中で、ちょっと一息つきたい方々や、散歩の途中で一杯飲みたい方々が集うコーナー。
ワインの樽を利用したテーブルとカラフルなカウンターチェア。
常連さん達にも人気の場所です。


2階のテラス席

開放的な2階のテラス席。
ここは自然が豊かな場所。緑や絵を眺めたり、小鳥のさえずりを聞きながら、ジャズが流れるこの場所で、軽食をとったり、ワインを飲んだり、ゆったりと素敵な時間が過ごせます。

20席くらいまでならOKなので、パーティーの場としても喜ばれています。
先日も誕生会、家族会、結婚前日の男子だけの飲み会などがあって盛り上がりましたよ。

夕方になると、ここはアペロの絶好の場所になります。
観光客の中には2、3日続けて通ってくださる方もいます。とってもサンパな居心地の良い場所になっています。

2階のテラス席では地元のアーティストの絵を楽しめます。


最後は洞窟にあるワインセラーのアペロ席。
夏になると、自然の涼を求めて洞窟内の席が一杯になります。
繰り返し書きますが、外が30度以上でも、洞窟内は常に17度くら位ですからね。

アペロのお供はロワール地方のフロマージュとBIOの野菜のテリーヌやピクルスなどのベジタリアンセット。
その他、ソシソン(saucisson)もあります。ソシソンは日本のサラミのような物で、主に豚肉を熟成・乾燥させて作るソーセージです。

アペロやお茶のできるサンパな場所、どうでしたか?
お店には4箇所のテーブル席があり、それぞれ違った雰囲気を味わえます。その日の天候や時間や気分によって、お客様の好きな場所を選んでいただいています。

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よくお客様から「ここは何屋さんなの?」と聞かれたりします。
一言で「〇〇屋です」とは言えません。4つのポイントがあるからです。
ここはワインセラーであり、ロワール地方の美味しいものが食べられたり、飲めたりする場所であり、アートが楽しめる場所であり、ロワール地方の食品を売るブティックでもあります。

洞窟のワンセラーを見学している側で、別のお客様がアペロをしていたり、食事をしている近くで、別の誰かがアート鑑賞をしていたり、お店の中が常に動いている感じです。
でも、騒々しいわけでもなく、自然で、違和感がないんです。つくづく不思議な空間だなと思います。

色々と楽しめる、あまり境界線がない、フラットでカジュアルな雰囲気がLoire Gourmandeの良さで、そこがサンパな理由なのかもしれません。

今後、このようなお店が増えていくんじゃないかなと予想していますが、どうでしょう?












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