音楽療法とは?②自己表現としての音楽
音楽の楽しみ方は受動的なものと能動的なものがあります。
簡単に説明すると
受動的な楽しみ方︰BGM等で音楽を聴く
能動的な楽しみ方︰自分で楽器を演奏する、歌う、音楽に合わせて踊る
今回は能動的な音楽の楽しみ方と、実際の音楽療法の現場での使用例についての話です。
音楽は自己表現
自分の気持ちや感情をただ心の中でモヤモヤしたまま留めておくのではなく、言葉にすることはとても大切です。
言葉にすることで、相手に「自分は今こう思っているんだ」と伝えられるし、何より「私は今こう思っているんだね」と、自分で自分のことを理解できる。案外、自分のことは言葉にしないとよく分かっていないものなのです。
とは言え、上手く言葉にできないこともありますよね。
そんな時に音楽が役立ちます。
音楽療法での使い方
例えば音楽療法のセッションでは、導入の際
「○○ちゃん、こんにちは♪ごきげんいかが〜」
と、適当なメロディを付けて語りかけた後、太鼓を叩いてもらいます。
語りかけの言い回しは対象の年齢に合わせて変えており、上は児童の例です。
その人の性格によって、今日の気分によって、叩き方は様々。
小さい音でトントントンと叩く人、元気よく叩く人、はたまた太鼓が破れちゃうかも?!という位の力で叩く人。
「今こんな気持ちなんだ」
というのが相手にも自分にも伝わった瞬間です。
セッションで使う太鼓は様々な種類があり、対象者の年齢等に合わせて選びます。
気軽に叩けるタンバリンを使うこともありますし、対象者が児童の場合はロリポップドラムが人気です。
思わず叩いてみたくなりますよね♪
また、エネルギーと感情があり余っている方には、大太鼓を思いっきり叩いて発散してもらうこともあります。
モヤモヤした思いを、外に出してあげよう
ムシャクシャした気持ちや感情が溜まることは、誰しもあります。
それを、人や物にあたって発散しようとすると問題になります。
しかし、楽器を使って適切な場所で発散することで、自己表現となり、相手がいる場合はコミュニケーションのツールにもなるのです。
使用楽器は今回紹介した打楽器でも良いし、憧れのバンドのあの人が弾いているギターやベース、はたまた自分の体を使うのもありです。
歌うことはとても健康に良いと言われていますので、音楽療法のセッションでも積極的に歌唱はとりいれています。
またボディパーカッションは叩く体の部位によっても違う音が出せるので、やってみると楽しいですよ。
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