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自国は一部コロナロックダウンなのにさっさと海外旅行に秋休みにいっちゃったオランダ国王家族

やってくれました。

日本の九州のサイズの国オランダの今日10月17日土曜日の新規コロナ感染者は8141人。病院の収容者1568人、ICUには352人の状態なのに、昨日の夕方学校の秋休みが始まったとたんに、オランダの国王家族はギリシャの自分の大きなバケーションハウスに専用機でさっさと行ってしまいました。

昨晩の国営放送でその事を首相補佐が聞かれた時にえ?知りませんの答え。

オランダはコロナの感染がどんどん深刻な状態になっていて今週の火曜日に政府のプレスカンファレンスが行われ、レストランやカフェなどはすべてテイクアウト以外は営業禁止になった。これで一回目のロックダウンをどうにかサバイバルしたけれど、2回目でもう駄目だとなったお店が多く出て来ていて非常に残念だ。

お店やスーパーその他の1,5メートル間隔や買い物かごの消毒徹底その他がもっと厳しく行われたり、夜8時以降はなどお店はすべて閉まる事など色々とコロナ規制が厳しくなった。でもちょっと用事があってこの間夜の10時に外に出た際はカジノとソフトドラッグのレベルの麻薬(はししゅ、マリファナ、エクスタシーなど)を合法で売るお店コーヒーショップは開いていました(私は行ってません)

今オランダのいくらかの州はコードレッドなので右隣のドイツには行ったら2週間隔離される。来るなと言われている。私の知っている人はそれでも仕事でドイツに行かなきゃならなくて、予約していたホテルに宿泊を拒否されて大変だったと言っていた。左隣のベルギーも日によってコードレッドになったりオレンジになったり訳が分からない。ベルギー人でオランダ人と結婚している知り合いが、こんなんじゃいつチャンスがなくなるかもしれないと、うまい事ベルギーに行ってオランダでは買えないベルギーの食品をスーパーで買い込んできたが、警察に捕まったらどうしようとハラハラしたと言っていた。

まあそこまで厳しくはないだろうが今の所オランダではコロナ規則をちゃんと守っていなければ390ユーロの罰金が科される。これは安くない。

子供たちの学校が秋休みになって、通常ドイツやベルギーからオランダに沢山旅行者は来るが今年は誰も来ない。オランダ人もどこかに行きたくても我慢して行かない。通常はほとんどの人たちが外国に1週間ぐらい旅行に行くのが定番なのにだ。今年はオランダでオランダ人がバカンスを過ごす、こんなの前代未聞とみんな言っている。

そんな中で”ほんじゃあ!”と言ったかどうかわからないが、国王家族はギリシャにバカンスさっさと行ってしまったので、残された国民は”そんなのないんじゃないの!?”と呆れている。国会議員のおじさんも”こんなの全然良いお手本じゃない!すぐに戻って来るべきだ!”と怒って言っていた。

今夜のニュースでは国王家族の行動管理役の首相のルテさんは”バカンスの場所はコードイエローで気を付ければ行って良い場所なのに、なんでこんなに大騒ぎになるのかわからなくて、そっちの方に驚いている”みたいな事を言ったそうで、それでまたみんなが唖然とした。”でもこんなに大騒ぎになってるからやっぱり帰って来たほうがええだな”と言う事になってニュースでは"いつ帰って来るかわからないが王様家族はバカンスの途中で帰って来るようです"で終わった。で、私がこのブログを書いている途中で今夜8時にKLM航空で帰国しましたとニュースキャスターが追加ニュースで言いハウスデンボスに国王在国のしるしとして旗がまた上がった画像が出た。

昨晩この国王家族バカンス行っちゃったよ!ニュースを聞いた時、私は思わず笑ってしまった。本当にオランダらしい。こんなの日本じゃ絶対に有り得ない。オランダ人は本当にこれしろ、しちゃいけないと言われるのが大嫌いだ。言われるのが嫌だから相手にも言わない。でもやりたくない事はや絶対にやらない。だから問題も出て来るけどそれでもどうにかなっている。みんな仲良くやっている。不思議な国だ。一日の新規の感染者が8千人超えてもそれでもマスクしない。テレビで首相がお店や学校ではマスクしろと言われてもしない。一部お店で厳しくしている所も出てきたがでもまだまだだ。自分が良くても相手は?と言いたくなるが、マスクをしてくれと乗客に言ったバスの運転手が殴られ半殺しの目にあったと足けりされている動画付きで昨日ニュースに出ていた。なんなんだこの国はいったい。私には良いのか悪いのかわかりません。

第二次世界大戦中に敵国ナチスドイツが隣の国オランダに侵略して来た際、オランダの大室は皆さんカナダにさっさと避難した。もちろんオランダの国民をみんな連れて避難出来ないから自分たちだけで行った。日本では皇室がそんな事はしないだろう。国民と一緒にいるだろう最後まで。国民を放って逃げたらみんなはどうするのだ。戦争の時にお父さんが子供を放って逃げるのと一緒じゃないかと日本人の私はそれを聞いて本当に驚ろいた。

でももっと私が驚いたのはその事についてのオランダ人の人たちの反応だった。王様家族が戦争が終わったらカナダから帰って来て、また普通どうりに戻ったと聞いて、そんなに簡単でよいのか?と私がショックを受けていると、側にいたオランダ人が言った。”俺だって殺されるかもしれないと思ったら逃げるよ。逃げれるんなら。そんなの王様でも一般人でも変わらないよ”と言ったからだ。それも一人や二人じゃない。私が王様なら国民をおいてカナダには行かなかったと思うし、私が国民だったら王様が私達を放って外国に逃げたら怒るし、帰って来ても怒る。”なんだよ、おめえ”と。それがオランダ人の皆さんは”だってしょうがないよな"で終わり。なんて合理的、寛容なのだ。この国はしばし私の目には自由すぎると言う事もある。しかし、コロナになった人たちが差別に合ったり、あーでないといけない”、こーでないといけないだらけの日本から来た私は、オランダと日本を足して2で割ったらちょうど良いのになと今回本当に思った。

それにしても自己責任で好きにやってくれ!これは王様も一般人も同じ。オランダにはいつも驚かされます。で、こんなオランダが面白くてもっと好きになって来ています。もちろん日本も大好きだけど。


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