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”自己肯定感は高めないといけないのか?”

昨今、「自己肯定感」という言葉をよく耳にするようになりました。
自己肯定感を上げる、自己肯定感を高める
そういう言葉が多いのですが、私は少し違和感を感じています。

私がSelf-esteemという言葉に出会ったのは、もうかれこれ28年前のことです。当時、ニューヨークに住んでいた私はBarnes&Nobleという書店で、
Self-esteemに関連する本を見つけ、「これなんだ?」と思ったのがきっかけです。

当時、私は何か漠然と自分に自信がなく、褒められても素直に喜べず、
自分にいつも不足感を感じ、それを解消するために力んでいました。

そんな中、自己啓発や自尊心、自己肯定感に関する書籍コーナーがあって、
手にとって店内でよく読んでいました。(余談ですが、当時は、書店はどこか図書館みたいな雰囲気があり、本を手にとっては近くの椅子に座って読んでいました💦本当はいけないのかもれませんが、現地の人の真似をしてカッコつけて真似していた、とうのが本当のところ。。。)

そして、本を読みながら、自分の自信のなさ、不足感がどこからくるのかを知ることになります。

「私は、よくわからない何か、誰かと比べていた」

しばらくしてから、私は日本に帰ってから児童英語講師を目指すようになります。ある出版社主催の児童英語講師養成講座に参加した時のこと。
講師の先生が、「日本人が英語ができないのは自己肯定感が低いから」だとおっしゃいました。

それをきっかけに、また自己肯定感てなんだろう?と真剣に考えるようになりました。

アファメーション、インカンテーションなども学び、言葉の力を使う大切さを知りました。

それでも、何か腑に落ちない気がしていました。

「全ては自分の解釈から」
人間のビリーフシステムについても学びました。

ビリーフシステムを学んでいる時に、あることに気がつきました。

「自己肯定感は、自分でなんとかする問題だけでなく、実は周りの人の評価の仕方がものすごく影響しているのではないか?」

間違ったら怒られる
失敗すると叱られる
自分が良いと思ったことに嫌な顔をされる
有無を言わず訂正される
えらく心配される

こういった反応を数多く受けることで、
自分に無意識に”条件”をつけて、「できていないとダメ」「相手に認められないことは悪いこと」と思い込んでしまっているのではないか。

これはまさに、私が育った環境にリンクしていました。。。

子どもたちの自尊心、自己肯定感を考えると、
”「大人の反応、態度、声がけ」がとても大事になる”と考えるようになりました。

そして、【条件なくしてありのままを受け止める】
それこそが自己肯定感である、と、私の中でストンと落ちました。

できる自分、できない自分
勝つ自分、負ける自分
楽観的な自分、悲観的な自分
気にしない自分、落ち込む自分

これら相反するものは全て存在していて、
良い悪いで判断せずに、どちらに靡いても否定しないことなのだと。
簡単に言えば「そんな時あるよね、人間だもの」と受け止めること。

それを後押しするのが、周りの反応。
これってすごく影響あると思うのです!

「あなたは大丈夫だよ」「信じてるよ」「応援してるよ」という反応。

今できなくても大丈夫!
負けても大丈夫!
悲観的になっても大丈夫!
今落ち込んでるかもしれないけど大丈夫!
どんなことがあっても「大丈夫!」

つまり、最初に書いた違和感は、
「自己肯定感を高める」ことが強調されすぎると
「自己肯定感が高まっていないあなたはダメ」という裏メッセージを感じてしまうことから来ています。

だからこそ、
「どんな状態、感情になったとしても、必要だから起きたこと」
「そして、これからどうしたいの?どうありたいの?」
と否定せずに、思考や解釈の選択をしていくことが大事だと思っています。

やはり、人は一人で頑張って生きるものじゃない。
人は人の中で生きていく。

自己肯定感はその人個人だけの問題じゃなくて、
自分の言動が人の自己肯定感にも影響している。

こんな考えを元に、次世代型こども英語講師養成講座の中では、
「Error Correction」というコマを作っています。
これは、子どもたちの誤用(英語の間違い)をどう訂正していくか?という内容なのですが、「先生のリアクション・言動は、生徒の自己肯定感にものすごい影響あるよ!」をベースに作っています。
修了生のレッスンを見ると、子どもたちは間違うことに抵抗なく、どんどん主体的に楽しそうにチャレンジしています。これは、先生の”対応”の賜物だと思っています😄





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