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中国版Bored Apes!?中国のNFT市場・トレンドがやっぱりおもしろい。

おもしろい中国。Bored Apesならぬ、「无聊悟空(Bored Wukong)」をNFTで販売を始め、世界中からマネするな!!!と、非難されています。(ちなみに僕はデザイン的にイケてて好きです笑)

僕はこれを発見し、そういえば中国のNFT市場を調べてみようとリサーチを始めた次第であります。

すると私たちが使っているブロックチェーンやクリプト、プラットフォームとはまるで真逆の戦略・管理を行なっている中国市場を知ることができ、今回は読者にシェアしたいと、タイピングを始めました。

このnoteを読了することで、

  • 中国国内のNFT市場

  • 中国企業がどのようにしてNFTを管理しているのか

  • どのような意味で世界と真逆と言えるのか


を勉強する事ができます。早速紹介していきましょう!



中国のNFT市場の現状

中国国内のNFT取引プラットフォーム「BIGVERSE」

「NFTに対する慎重なアプローチは、暗号に対する警戒心が強い中国を業界の最前線に押し上げる基礎を築いた」と、上海のStink Studios支社マネージングディレクターは語っています。

中国当局は現在、非代替性トークン(NFT)に対して慎重なアプローチをとっており、安全性と制御性を確保しようとしています。しかし、中国がこの技術に乗り遅れているという結論に飛びついてはいけません。実際さらに詳しく見てみると、中国はブロックチェーン技術の最前線にいると考えることができます。

言うまでもなく、中国は暗号通貨に対して閉鎖的と有名ですが、デジタル人民元はすでに流通しています。NFTの面では、アリババとテンセントがそれぞれ2021年8月にNFTを取引するプラットフォームをリリースし、同年10月には「digital collectibles(デジタル収集品)」と改名しました。バイドゥ、JD.comもこれに追随しています。そしてそれ以来、彼らのNFTとブロックチェーンの慎重な採用が、徐々に業界の受け入れに繋がったことが見てとれます。

しかし、中国のNFTの発展経路は、著作権保護や「デジタル財産権認証」を含め、海外市場で見られるものとは異なるビジネスモデルをたどることになり、あらゆる暗号通貨から切り離して、偽コインを使った詐欺や不正行為を回避するのに役立つと考えられています。

アリババが運営するAntChainの売上と世界のNFTの成長率から、中国のNFT市場は2026年までに150%の割合で成長し、295.2億人民元(46.4億ドル)に達すると予測されています。これはまだ将来の発展の大きな可能性を反映していることでしょう。

また、中国では人気のあるコレクションが台頭しています。先ほど紹介した「Bored Wukong」はBored Apesの模倣だと非難されていますが、中国にも「Phanta Bear」というコレクションがあり、同様に人気があることが分かっています。このPhanta Bearプロジェクトは、台湾の歌手、周 杰倫(Jay Chou)のブランド「Phantaci」とデジタル・エンターテイメント・プラットフォーム「Ezek」によって始められました。 Phanta Bearは、アルゴリズムによって生成された1万個のデジタル・コレクティブルのコレクションで、Ezekクラブの会員カードとしても機能します。Phanta Bearの各NFTは、2022年1月7日現在、0.26ETHで販売されている。Phanta Bearは公開後40分ですべて完売し、収益は約1,000万ドルとなりました。

かわいっ




中国製NFTは一体何が違うのか

https://bit.ly/3JIa0rZ より引用

中国の主な違いを理解するために、まずはNFTの造幣・流通モデルには2種類あることを理解する必要があます。それは、PGCUGCです。PGC(プロが作成したコンテンツ)モデルは、プラットフォームがアーティストを見つけてNFTを共同発行し、販売収益を両者で分け合うというものです。「Nifty Gateway」がその一例です。中国では、多くの大手プラットフォームがPGCモデルを採用しています。アリババのAntchain、テンセントのMagic Core、JD.comのLingxiなどがその例です。

一方、UGC(ユーザー作成コンテンツ)モデルは、オーディオ、ビデオ、デジタル写真などのクリエイターが自らNFTコンテンツを作成し、OpenSea、Rarible、InfiNFT、Mintbaseなどのプラットフォームに直接アップロードすることで実現します。仕組みは手数料を支払い、次にガス料金の差額(イーサリアムブロックチェーン上の取引で使用されるエネルギーを補償するための支払い)を支払うというものです。ユーザーはNFTを販売する際に、通常5%~15%程度の手数料をプラットフォームに支払う必要があります。

PGCとUGCの最大の違いは、作成者のプロフェッショナリズムです。PGCモデルは、有名なIPとの連携が非常に上手くいっており、売上は合意された割合に従って分配されます。PGCモデルでは、プラットフォームがIPを定価で契約し、プラットフォームで販売し、利益を分配します。これはうまく機能し、取扱手数料に関する争いが存在しない中国のNFTの大部分に適用されているのです。

2つ目の違いは、中国国内と国外のクリエイターの違いです。先日発表された2021中国NFTプラットフォーム調査報告書によると、中国のNFTクリエイターは90%以上を占める個人クリエイターと、10%未満のグループやチームに分類されます。世界的に見ると、NFT市場は10%のNFTクリエイターグループや企業が全取引の85%を占めるなど、より中央集権的であるため、この分散型モデルはユニークと言えるでしょう。

中国では、NFTの購買層は主にミレニアル世代とZ世代で、NFT製品や他の地域の伝統的な芸術とは異なる芸術作品を高く評価しており、「国朝文化」として最も一般的に定義されています。国朝アートは、VRやARで表現できるメディア形態や芸術表現が多く、NFTの形態では、それをオンラインで転送したりオークションにかけたりすることができます。NFTの台頭が国朝アートの普及を加速させ、その価値を新たな高みへと導いていることが、早くも実感されています。



取引部分での違いとは


最も大きな違いは、NFTの取引部分です。主な違いは4つあります。



1.ブロックチェーン

海外ではETHやFlowといったコミュニティが構築した技術によるパブリックチェーンが主流です。これらは監視の目が行き届かず、潜在的なセキュリティ問題が発生する可能性があります。中国市場は、AntChainやChangan Chainのようなコンソーシアムチェーンが主流であり、超大企業に支えられた異なる技術です。


2.取引通貨

イーサリアムやRARIコインなどの暗号通貨は、海外市場で使用することがで可能ですが、中国市場では、人民元とデジタル人民元の不換紙幣取引が可能です。


3.変動性

暗号通貨は海外のNFTと結びついているため、市場は比較的不安定で、より多くの投機が行われる傾向があります。中国も浮き沈みが多少はあるが、比較的コントロールされています。


4.著作権

海外で著作権侵害が発生しても、NFTは著作権コンプライアンスに欠けるため、苦情はほとんど無視されているのが現状です。NFTで著作物を使用する場合、権利者からライセンスや許諾を得る法的義務は現時点ではまだありません。 しかし中国では、NFTの著作権を認める必要があります。




中国が伝統的なNFTモデルをどのように破壊しているか

中国は、NFT市場の監督を慎重に行い、それによってNFTの信頼性を高めています。 「Together NFT」アプリは、NFT開発センターを完成させた海南国際文化芸術交流中心有限公司(通称Haiwenjiao)が監修し、人民元決済のための国内初のNFT保有コンプライアンスライセンスを形成しています。価値を決定するために、「Together NFT」は、NFTの物理的およびデジタル著作権保護の両方を含む6段階の確認プロセスに従っています。

他のプレイヤーも、業界の信頼性を保つための役割を果たしています。2021年8月、テンセントはNFT取引ソフト「Magic Core」を正式に発表しました。Magic Coreのアプリでは、デジタルコレクションを申し込む前に、ユーザーに実名認証が必要です。今のところ、ブランド、IP、アーティストだけが、招待された後、プラットフォームから作品を公開することを許可されています。これらの措置により、Magic Coreアプリは、ユーザーがデジタルアート作品を誇大広告することを抑制することができます。その目的は、NFTの価格の高騰を避け、流動性を高めてNFTの価値を実際の人気に基づくものにし、コレクターにとってより良い経験を生み出すことにあります。

アリババはまた、アリ・エコシステムに基づくNFT取引プラットフォームを確立し、大手IPプレーヤーと共同で立ち上げたNFTをいくつかリリースしています。例えば、昨年9月の杭州アジア大会期間中には、「Xinhuo」というデジタルライセンス商品が発売されました。 このNFTの購入には、180日間の譲渡制限期間が設けられました。この期間が過ぎてはじめて、他者への譲渡が可能になります。また、人民元決済を利用した通貨レスブロックチェーン上に構築されています。



今後、中国国内でどのようなことが期待できるのか?

https://bit.ly/3JIa0rZ より引用

これまでに、中国国内のNFT市場やトレンドを話してきました。外見とは裏腹に、実は中国はNFTを受け入れているということが分かったことでしょう。中国の国営ブロックチェーンサービスネットワーク(BSN)は、2022年1月末にインフラを立ち上げ、最初のデジタル通貨(人民元)による非代替性トークン(NFT)の展開をサポートし、暗号通貨から独立した中国のNFT産業構築への大きな一歩を踏み出しました。

現時点では、NFTは主にデジタルアート作品に使用されています。 しかし、例えば自動車のナンバープレートや学校の卒業証書などの証明書を管理するための、より大きな市場はまだ生まれていません。(これは中国以外の国も同様)今後、ブロックチェーン技術が拡大し、中国がNFT関連の取引ルールを確立すれば、ブランドもメタバース経由でNFT市場に参入してくることでしょう。

中国のデジタル産業はイノベーションに満ちており、急速に世界で最も先進的で洗練されたエコシステムの1つになったということです。 欧米に比べてスタートが遅いように見えるかもしれませんが、実際には、将来的に非常に重要になる業界で強力なリードを取るために必要なフレームワークとインフラを確立したいという事実があるのです。




このように、これからnoteで中国市場や世界中のスタートアップ企業、また、Web3領域に関する発信をしていく予定なので、ぜひnoteTwitterのフォローをお願いします!!

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