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【Day26(22/1/29)】 海外ボランティア活動とスタートアップの意外な共通点

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入社してから毎日の日々についてまとめたマガジンはこちらになります。ご笑覧いただけましたら嬉しいです。

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本日はボランティア活動とスタートアップでの日々の間に見出すことができた共通点について書き進めていきます。表層的なイメージに囚われないことの重要性について自省するきっかけになりました。

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大学時代、海外ボランティアに打ち込んでいました。約2年間にわたって、とにかく全エネルギーをその活動に注いでいたと思います。

その時に顧問をしてくださっていた先生と昨日2時間ばかりインタビューをしていただきました。大学時代のボランティア活動がどのような現在の自分にどのような影響を及ぼしているのか、というテーマでした。

インタビューを受けながら振り返っていくうちに、自分の思考の整理ができたので記事にしてみようと思った次第です。

●どのような活動をしていたのか

この話を書き進めるにあたり、背景情報として、どのような活動をしていたのかということをまず簡潔に紹介させていただきます。

活動地は東南アジアのマレーシアでした。マレーシアという国は半島部分だけではなく島嶼部もあり、ボルネオ島にもマレーシア領があります。この中の東南アジア有数のリゾート地であるコタキナバルという場所が私たちの活動地でした。

「リゾート地でボランティア?」

という感想を抱かれると思うのですが、もう少しだけ説明を続けさせてください。

コタキナバルには政治的、経済的理由から祖国を離れたフィリピン人移民が大量に暮らしています。合法移民もいますが、国からの許可を得ないで居着いてしまっている不法移民もたくさん存在しています。不法居住なので一般的な行政サービスを受けることができず、教育面や環境面に不足が生まれているという社会状況がありました。

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私たちはこうしたフィリピン人不法移民の方々を対象にボランティア活動を行なっていました。

●海外ボランティア活動の特色

ボランティア活動というと、すでに企画として誰かが設計をしていて、その中で決められたことを決められたように行うというパッケージ型のものを想起される方も多いと思います。

しかし、私たちが行なっていたのはそういったものとは異なる類のボランティア活動でした。私たちは調査、分析、論点整理、課題設定、企画といった全ての段階を自分たちで行なっていました。良し悪しの価値判断はひとまず脇に置きますが、関わり方の深さが全く異なるということだけは強調しておきたいと思います。

半年間国内で準備をし、数十万円という費用を自費で捻出し、約一ヶ月にわたって現地に滞在し活動を行うというルーティンを2年間続けました。

さて、そうした背景の中でこうした活動を行なっていたので、国内の企画段階から、現地に行ってからの活動に至るまで常に困難と葛藤と悩みの連続でした。現地の方々に対してどれだけの価値を発揮できたのか、問題解決に向けて貢献することができたのかは正直不透明ですし、自信はありません。ただ、自分たちの成長や、経験という意味ではとても大きな機会であったことは間違いありません。

それはなぜなのか。分解して考えてみます。

・答えのない問題に主体的に取り組む
・誰も取り組んでことのない課題に取り組む
・先行事例や参考になるケースがない
・取り組む問題の複雑性(ステークホルダーの多さ、歴史的背景、言語的問題)
・ゼロからイチを生み出す
・短期的な成果が見えにくい
・誰かと共に変革を目指す

こういった要素が私が取り組んでいた活動には存在していたのだと思います。

●表層的な印象やイメージに囚われない思考の重要性

さて、上に記載したような要素を振り返ってみると、スタートアップでの毎日に似ているなということに気づきました。スタートアップに働く方であれば、上に挙げたことはどれも共感できることばかりなのではないでしょうか。

ボランティア活動は非営利だから、ビジネスセクターとの相性が悪いとか、ビジネス向きではないといった表層的な見方をするのではなく、どういった活動をしていたのかとか、どんな葛藤をしていたのかといったところまでしっかり掘り下げることで、思ってもみなかった素質や能力が浮き彫りになてくるのではないでしょうか。

アントレプレナーシップであり、リーダーシップはどんな形で体現されているかわかりません。それは外部から見てもわかりにくいものでしょうし、当人自体も気づいていないことも多いと思います。だから、「起業家輩出企業出身だから」とか「あの学部は優秀な人が多いから」といた理由で意思決定をしてしまう事態があちこちで起こってしまうのだと思います。

掘り下げてみること、分解して考えてみること、表層的な印象にとらわれないこと、採用においても、転職においても、何においてもこうした思考法を身につけることで、最適化ができたり、最大化ができるのではないでしょうか。

今回私も思わぬ形で振り返ることができ、また自分の過去と現在が繋がっていることを自覚し、とても自信につながりました。今、私がここにいる偶然性および必然性をしみじみと感じ取ることができ、未来への一歩を踏み出す勇気と元気を見出すことができました。

点と点は線になり、線の重なりはいつか画になっていく。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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