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自分のペースで歩き続ける

ここ数ヶ月、やれ卒業だの入社だの投稿でつらつら書いていたが、6月中旬に研修が終了し、ようやく本当の意味での社会人スタートとなっている気がする(といってもまだ残業はしていないが)。

学生時代は、毎年扶養ギリギリでバイトをしつつ大学までのバスをケチって40分歩くほどの倹約家だったにもかかわらず不思議と貯金が横ばいだった。
しかし社会人になってからというもの、とにかくお金を使う場面が無い。配属されて特に感じているが、圧倒的に疲労感が抜けず家から出られない。出たとしても家とジムの往復くらいで、娯楽はピアノとテレビでのスポーツ観戦。基本的に金のかからない趣味で土日が終わるため、ついに今月の給料日をもって過去最大の貯金額を記録した。
友達と旅行に行く後輩、素敵な週末を彼氏と過ごす友達、同期と毎週華金で飲み歩く男友達。
どれも眩しく憧れるが、憧れは手元のお金では買えない。大谷翔平は憧れるのやめましょうと言ったが、僕程度の貯金ではまだまだ誰かや何かに憧れることからは逃れられないのだろうか。

居酒屋のグラスのイラストってなんかいいよね

さて、そんなお金にまつわる話でひとつ、Twitter(Xなんて呼ぶものか)で面白いツイートを見た。
ピアノの先生の投稿なのだが、生徒の才能に可能性を感じ、無料で1年ほど追加の教材を使った指導や1.5倍のレッスン時間で教えていたそうだ。するとある日生徒の親から「帰る時間が読めないから迷惑」と言われ、仕方がなく通常のレッスンに戻したところ翌月にLINEで「今月からお休みします」と言わたらしい。
ピアノの先生は親の対応に嘆いていたのだが、僕はこれ、先生か親のどちらかが子供の気持ちを理解できていないのでは?と思った。
大前提としてそこまで尽くしてくれた先生にLINEでギリギリに連絡するのは大人としてどう考えても失礼だと思う。
しかし子供は本当にそのプラスの指導を望んでいたのだろうか?才能は本人の意思とは別で、趣味レベルで弾きたい人にとって「レッスン」とは「息抜きの時間」ぐらいに考えてる人が多いと思う。もし趣味レベルの方向性ならそれを無視して自分のエゴを押し付ける先生に問題があると僕は考えた。
ただ一方で子供も向上心や高い目標があるなら、そこを感じ取れないか無視している親が問題だ。
僕もピアノを20年間習っていたが、ストレス発散程度に考えていたことを親も先生も理解してくれたおかげでここまで続けることが出来た。周りの環境とは大事なものだと考えさせられたツイートだった。

配属後の日々の業務でも何十歳も年上の先輩たちの優秀さに焦りと無力さを感じていたが、今自分がやるべきことは他人との比較ではなく自分との戦いだ。近道なんて無いし、今やれることを必死に毎日やることが求められていることであり自分の成長する道なのだ。自分のペースは自分で決める、当たり前なようで実に難しい。

自分のペースは自分にとって大事だが、周りの人のペースを壊さずに接することも人間関係を構築していく上では大切なことだと最近感じている。
相手の求めるものや忙しさといった相手のペースを理解する、もっと言うと相手から言われる前に感じ取れるようになれば、きっと良好な関係が築けるに違いない。


「自分のペース」を守ること、「相手のペース」を尊重すること。
今の僕に足りていないと、仕事や人との付き合い方で痛感した。梅雨入り前の6月が終わり、2024年も後半戦に入る。季節の変わり目に人間関係が大きく変化しがちな僕の人生。昨年の夏に引き続き、今年の春も浮き沈みの激しい季節だったが、これも自分のペースだと思い、羽を休めず飛び続けたい。

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