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一目惚れした週末限定アイドルの君。


この出会いはあまりにも突然すぎた。


いつも通っていたはずの商店街で初めて君を見つけたとき、時間が止まった。

何事もなかったような顔をして家に帰ったけれど、やっぱり忘れられず、
後日お店を訪ねてみても君はいなかった。

店主に聞いてみた。

「おからドーナツありますか?」

店主は言った。

「土日しかやってないんですよ〜」

「あ、そうですか、、」
(週末限定アイドルか〜い!)

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3度目の正直でお店に向かった土曜日の16時。

いた。


夕焼けに照らされた君との再会を祝し、家までご招待。


サーターアンダギーにもちっと感を足したような君。

どこか懐かしい味がする。


おからのボソボソ感は全くないのに、大豆の風味がほのかに広がって、
優しく微笑む大豆くんがじわ〜っと現れてくる。

口の周りにつくテカテカの油さえも愛おしい。

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最後の一個を食べるとき、
やっと出会えた嬉しさとともに、
「また来週」と別れを告げた。

(ドラマ化決定)

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