不登校・ひきこもりの解決3(子供から離れて!)
初投稿から2週間以上経ちました。少しずつ慣れてきました☺️
「不登校・ひきこもりの解決2」の続きを書きますね。
これは、娘(現在27歳)がひきこもりから社会復帰に至るまでの紆余曲折した私の経験がベースです。
常に視点が変わることで大きな学びがありました。
一生社会復帰出来ないかもしれないと思った時期もありました。
その点では、一時期の不登校というよりは、一生ひきこもり予備軍からの脱却に近い経験なのかもしれません。
前回、子供が親の考え方に合うように育たなくて当たり前なのには理由がある、と書きました。
子供は親と、子供自身が自分で見つけた、素敵だな良いな、と思う人(例えば先輩など)との
そのちょうど中間を取って生きていくから、親の思う通りでないことは、むしろ健全なことなんだと書きました。
不登校の最初の頃は、毎朝誘いに来てくれる娘の友達に申し訳なくて、学校への終わらない欠席の連絡も、何だか信じられない気持ちでいました。
でもそもそも親とは決定的に思考パターンの違う子供だと、本人にしてみればこれはしんどい環境ですよね。
心療内科にて
身体は丈夫で、学校を休むことは皆無に近かった娘が、中3で突然不登校に陥った状況を、
最初は受け入れられず、
まさに青天の霹靂でした。
え?ウソ? 明日は行くよね??
え?なんで?と思い、
私自身(子供の頃からハードな経験多し)は、むしろ家から逃げたいくらいで学校は楽しかっただけに、
正直、家で隠れていたいなんて気が知れないくらいの信じられない思いはありました。
途方に暮れて、2週間ほど経ったころだったか心療内科を予約し、娘と診察へ行くつもりでいましたが、
「行きたいならお母さんが勝手に行けば!」と言われ、電話で問い合わせると親御さんだけの相談でも良いですよ。とのことで、私ひとりで受診。
お医者さんには、急に不登校になってからの短期間の経緯を説明し、
学校へ復帰するにはどうすれば良いのかを考えている私とは違うお医者さんのアドバイスを聞くうちに、なるほどそういうことか‥と頭の中で整理がついてきました。
そしてお医者さんに尋ねるように言いました。
「そしたら‥、学校も、クラブ活動も、塾も、受験も、考えてはいけないんですね」
「そうですよ。お母さん」
一瞬放心状態になるような、でも、ああそういうことなんだなと、理解しました。
仕事場の人からは、「仕事を休んで娘さんのそばにいてあげてね」と言われていたので、
「仕事は‥」
「仕事へは、行って下さい」とキッパリ。
「あ‥そうですか‥」
「本当ならお母さんは、家を出て別に住んでも良いくらいです。でもすぐにそういうわけにいかないでしょうから。子供さんとは離れて下さい」と言われました。
家を出るだなんて、あまりにも現実とはかけ離れたお医者さんの言葉に驚きましたが、
とにかく距離を空けなさいと言われていることは理解しました。
そばにいることは良いことなんだと思い込んでいた‥
その後またどのくらいか経ち、別の思春期外来へ、娘も一緒に受診したとき、
娘だけの診察後、私だけが呼ばれてお医者さんと話す中で、
「学校もクラブ活動も塾も受験も、考えてはいけないんですよね。」と私から言うと、
「お母さん、よくわかっていますね。なかなかそうは思えないお母さん方が多いんですけどね」と褒められました(汗)
当時はまだまだ、何となく、理解しようとしていただけに過ぎませんが、今ならハッキリわかります。
子供は息が詰まっている
不登校やひきこもりのお子さんは、親の影響力が自分の中で大きすぎると、それだけで息が詰まると思います。
もう思春期という年齢まで来ているなら、親の許容範囲とは関係なく行動したいはずで、ひきこもり状態を心配して、四六時中そばで様子を探られたり、自分の行動に一喜一憂されたり、望んでいないアドバイスを勝手にしてきたら、イライラするでしょう。
対策を立てられるのも、焦る親の姿もうっとおしいでしょう。
親は丁寧に寄り添っているつもり、でも子供は全てに親の息がかかっていればウンザリするのは理解できます。
何よりも、学校へ行かない、という、勇気のある意思表示をハッキリしているわけで、それ相応の理由があるはずです。
親にわかるはずない。
娘の場合、集団生活への拒絶感がついに爆発したようでした。
ひとまず我が子のことは、見守っても、取り組んではいけない。
そう思います。
専門家の方々だって、プライベートではきっとそうではないでしょうか。
自分のお子さんに対しては微妙なことがたくさんあるでしょう。
親が子供をどこかへ方向づけしようとしない空気が当たり前になった時にようやく、子供は息を吹き返す勢いで自分を取り戻すと思うんです。
親は自分のことを考えて
思えば、私自身、もっと深く病んでしまっても不思議ではない育ち方をしています。
監視され強要され人格否定され、でした。
ただ、ひきこもりになる性格とは違いました。
不登校・ひきこもりに向かっていく子供は、外に向かって解消できないタイプなんだと思います。
無理に順調だった頃の元の場所に引き戻したりしないで、そういう性格の子なんだなと、親ももはや宣告を受けたくらいの覚悟を決めて、何よりも親と子の間で風通しを良くすることを考える、
そのことの方が大切な気がします。
たとえ未知なことへの不安でいっぱいでも、失望などせずにゆっくり進む。
自分の意志で動き出した子供に、失望なんてする必要、全くないんですよね。
親が何とかしなくて良いし、
目先の心配ばかりしていないで、少し諦めて、
自分のことを考える。
自分の好きなことを優先する。
それが結局のところ、子供の健全な心の回復への一番の近道だと思うんです。
自分(子供)ばかりを見つめていない親の様子に、子供は息がつけるからです。
もし、子供のことを差し置いて自分のことなんて‥ と思うなら、心のパターンを切り替えることが先ですよね。
うっとおしい親を卒業して、ひきこもりを長く悪化させてしまうことを避けていきたいですね
思春期に達した子供のことなど横に置いて、親が自分の楽しみごとを優先していれば、
きっと、子供さんは生きた心地がするでしょう。
自分の意志で決めていく。
親の顔色を伺わなくてもよい発言ができる。
そんな親子関係の方々は素敵だなと思います。
自分で決めて納得して進まないと満足なんてないよー
と、いつからか当たり前のこととして娘に言うようになっていました。
私がアダルトチルドレンとして苦しんだ経験をし、次にひきこもる娘の気持ちを想像するようになり、いろんな視点を持つようになりました。
親の発言ばかりが影響するわけでなく、例えば我が家は、元夫が娘が幼児の頃から抱き寄せたこともなく知らん顔しているような人だったり、自身が鬱で寝てばかりだったり、あえて事を荒立てなかった妻である母親、という、
普通ではない家庭環境が悪影響だったと思います‥
お父さんの役目とお母さんの役目の両方を私がやっていると周りからは言われましたが‥。
どんな家庭にも、様々な事情はあると思います。
ただ、子供にもう一度元気な心を取り戻して生きていってもらいたい、と願う親御さんに、私の経験をお伝えしたくて書いています。
まだまだ気付いたこと、トライしたことなどいっぱいあります。
また書きますね。
読んでくださってありがとうございました✨