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「質の高い問いかけ」を極めたい

「質の高い問いかけ」もしくは「質の高い質問」とは何だろう?と、仕事での会議、コミュニティでのイベント運営で考えることがあります。

「問いかけの作法 ~チームの魅力と才能を引き出す技術」(安斎勇樹著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んでいくつかヒントがありましたね。
そもそも問い掛けとは・・・同本で、

仕事のさまざまなコミュニケーション場面において、「問いかけとは、相手に質問を投げかけ、反応を促進すること」です。

と書かれています。

そして、良いといかけとは、相手から「自分の意見」が返ってくること、と定義されています。

オンライン会議やオンラインイベントだと相手の反応がわかりにくいことがあります。そして、発言・反応してくれることで、ぐーっと議論が進んだりすることがあります。ファシリテーターにとって、良い問い掛けはこれから誰でも身に付けていきたいスキルではないでしょうか。

・発散と収束を意識する

ある時から最も意識しているのは、

この会議では(あるいはこの会で)議論して結論を出すのか?
もしくは、
意見を広く募って検討してくのか?

を見極める(または確認する)ことです。

言い換えると、
今、このタイミングでの発言は、発散がよいのか?収束がよいのか?
です。

このどちらかを意識しないと、永遠に会議が続いて、かつ何の結論も出ないことがあります。
発散期であれば、アイデアをどんどんと広げて幅広く検討していくことが有効です。
一方、収束期であれば、結論に向けて意見を絞り込み、論点を深めて方向性を出していくことが目的です。
この2つを意識することで、「今、問いかけること」を確認できると実感しています。

・フカボリモードかユサブリモードかを見極める

同本を読むと、場の状況に合わせて、フカボリモードかユサブリモードで質問の精度をあげる大切さが掲載されていました。
フカボリとは深堀りで、ユサブリとは揺さぶりのモードを指しています。

フカボリモードでは、前提やこだわり、価値観をすり合わせるのに有効で、あえて素人のように当たり前の質問をしたり、なぜそこにこだわるかを聞いたり、そう考える価値観を探ることで理解を深めていきます。

ユサブリモードでは、凝り固まったとらわれから新たな可能性を探るために、別の言葉や表現で言い換えを促したり、仮想的な設定によって視点を変えたり、バイアスがかかっていないかの疑いをかけることで引き出していきます。

なぜこう考えるのだろう?というWhyを意識することで、相互理解が深まるのかな、と思いました。これを実践するのはなかなか難しい・・・練習が必要です。

・主語と時間で方向性を調整する

「誰が」という主語と、「いつ」という時間軸によって、頭の中で発想する意識が大きく変わる印象を受けました。

「この会社をよりよくするために、あなたはどう変わるべきか?」
「この会社をよりよくするために、チームはどう変わるべきか?」
「この会社をよりよくするために、組織はどう変わるべきか?」
「この会社をよりよくするために、社会はどう変わるべきか?」

主語のレベル感で発想する答えが具体的にも、抽象的になり得ます。

同様に、

現在の話題か?
過去を振り返っているか?
未来に思いを馳せるか?

によってできることが大きく変わり、議論の方向性が決まります。

でも、今まであまり意識できていなかった・・・かも。言語化できると、アンテナがピピッと立ちそうです。

皆さんはどんな問いかけを意識していますか。


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