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16時間断食はダイエット効果あり?皮膚の色もオートファジーが決めている|老化と美容の未来を変える「オートファジー」


16時間断食するとオートファジー上がる?ダイエットに効果ある?正解は?

昨今、断食=オートファジーという話が出回っています。
実際には、体に栄養が入ってこなくなり、細胞がお腹空かせるとオートファジーを起こして自分の一部を分解して栄養にするという働きがある。緊急事態を補うための機能が発動=オートファジーがお上がるのは事実です。しかしながら16時間断食しないとオートファジーが起こらないという根拠はないのです。いつも体の細胞の中でオートファジーは起こっており、常に新陳代謝を起こしているのです。
飢餓状態まで陥ると、生命を維持するためにオートファジーが活性することがわかっていることから、巷ではオートファジーはその新陳代謝力からダイエットに有効なのでは、と言われますが、実はダイエットには使えるということでもなく、長い時間の断食は健康維持にとって良くないことが起こります。注意です。

長い時間の断食は血糖スパイクが上がって危険

断食した後、その次に食事を摂った時に血糖値がガーーーーンと上がり、血糖スパイクが起き、動脈硬化の原因になることもあるのです。お気をつけください。


オートファジー活性のためには?食事で気を付けるポイントまとめ

・食事と食事の間を空ける
・間食をしない
・寝る直前には食べない
・カロリーは下げたようがいい
・油っぽいものを避ければ良い
できるだけ極端な断食はしないほうがいいのです。


皮膚の色を決めるオートファジー
メラニンとオートファジー研究 

全身の細胞の中で起こっているオートファジーですので、当然皮膚細胞の老化にもオートファジーが関係しています。
今日はオートファジーが起こる事でのプチネタをご紹介します。
皮膚の色はメラニンで決まります。その色は色素細胞が作っています。これまで化粧品会社は一生懸命、メラニンがつくられないようにと研究されてきましたが、大阪大学の吉森先生のご研究で、できたメラニンがどうやって分解されているのかが研究されたのです。色素細胞の色素はメラノソームという細胞にある袋に詰められいて、メラニンを蓄積するものです。その蓄積されたものを皮膚の細胞に渡しているのです。色素細胞は皮膚の下の方にいて、私たちの皮膚の表面に見えているのはケラチノサイトという皮膚の細胞です。メラノソームが少なければ、色が白くなり、たくさんあれば色が濃くなるのです。それはまた新陳代謝されるものです。その活動がオートファジーです。メラノソームを分解しているのです。
アフリカ系の人は黒く、白人の人は色が白いですよね。色が黒人は皮膚のオートファジーの活性があまり活発でなく、白色の皮膚はオートファジーの活性が活発であることが研究で判っています。とある実験では、アジア人の皮膚を培養し、オートファジーを活発にする薬をかけたら色が白くなったという結果があり、このことから美白は関係していることが予測できるのです。

皮膚の老化にオートファジーが関係している

シミシワは皮膚細胞のオートファジーが低下することで起こります。低下の原因はルビコン(オートファジーのブレーキ)が増えてくる事で起こります。特に皮膚の場所で増えるのです。実証はされていませんが、活発にしてあげることで、シミは止められるかもしれません。
また、皮膚だけでなく、オートファジーは全身の老化予防に関係していることから、 オートファジーが老化の未来を変えるとも言えます。

皮膚に限らず、老化を変えることができるかもしれないという応用編のお話でした。
老化の着眼が普段、鏡を見ることが多い中で、顔などの変化に行きがちですが、全身の細胞にオートファジーを効果的に活性化させることで、見た目も中身も老化を遅らせることが可能になるんですね。
他の記事でも、オートファジーの活性がについての書いていますので、ぜひお読みいただけたら嬉しいです。

それではまた!

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