見出し画像

箱根駅伝経験者がみた「映画:風が強く吹いている」2020/05/16

長らくnoteを更新できていなかったので、
なにか書けるネタがないか模索していたところ、ちょうど自粛期間中に観た映画があったのでそれについて書いていこうと思います。

その映画のタイトルは

「風が強く吹いている」

(映画ホームページより引用)

ご存知の方も多いと思うのですが、
箱根駅伝を題材にした数少ない映画のひとつです。
(この映画以外に箱根駅伝を題材にした映画は知りませんので、知っている方がいましたら教えてください)

簡単なあらすじ(引用)

箱根駅伝に挑む大学生たちの青春を描いた、直木賞作家・三浦しをんによる同名小説を実写化。
箱根駅伝へ出場することを夢見る寛政大学4年生のハイジ(小出恵介)は、事件を起こして陸上から遠ざかっていた天才ランナーの新入生カケル(林遣都)と出会う。致命的な怪我からランナーになることを諦めかけていたハイジだったが、自らが寮長を務める寮にカケルを強引に入居させ、密かに駅伝出場への計画を立て始める。

今となっては事件を起こしたのは、小出恵介さんなわけではありますが、そこはあまりふれずに観ることにしました。

とはいえ、
僕自身小説は既に読了済みで、漫画についても出版当時にリアルタイムで読んでいました。
たしか小説を読んだのは、高校時代だったと思うのですが、頬を濡らしながら原作を読んでいたと記憶しています。
(そのわりには大まかなあらすじしか覚えていません…もう一度読もう…)

(右端が高校時代の僕 坊主頭なので風が強く吹いているときは頭皮でそれを感じていました)

小説は小説のよさ、漫画は漫画のよさ
読んでいて楽しめる
そんな作品であるのが
この「風が強く吹いている」かと思います。
(誰でも言えるありきたりな見解)

(原作の「風が強く吹いている」amazonより引用)

しかしながら
映画については公開時に観ることもなく、
観ないまま時が経っていました。
富山市にあるファボーレ、また高岡市にあるイオンモールの映画館にも行かず土日も練習する高校時代だったためです。

(富山県民が誇るショッピングモール お知り合いに富山県の方がいましたら話題にしてみてください)


そんな2020年のちょうどこの時期に
amazon prime videoを物色していると、

このパッケージが目に飛び込んできました。

おお、これはいつぞやの!
たしか観てなかったなあ…

と懐かしき過去に思いを巡らせながら
えいや!と
視聴ボタンをクリックし、
観ることにしました。

以下は少しネタバレ部分もありますが、
印象に残った部分を書いていきます。

1つ目は主人公役の林遣都さん

(事務所ホームページより引用)

まず、映画を観たときに抱いた感想は

めっちゃ絞れている…

これは役になりきろうとしている最大限の努力を感じました。
正直自分よりも絞れているのではないかと
少し危機感を感じました。

もはや選手ですよね?
そう本人に尋ねていいほどの身体つきに仕上がっていると思いました。

ただあえて少し言わせてもらうなら、
当時の一般的な走り方の通説の影響を受けているのか
過度に踵からの接地を意識しているのかなと感じました。

もちろん、フォアフット接地にこだわる必要はないのですが、せっかく股関節の動きがいいフォームなので、そこが少しもったいないかと。
ここが修正できれば、より楽に、より速く走れるのでないかと観ていて感じました。
伸び代はまだまだ充分かと思います、原作ではまだ大学1年生ですし。


2つ目は夏合宿のシーン

(予告編より引用 主人公の高校時代のチームメイト)

主人公の高校時代のチームメイトが(現在は別の大学)合宿地で同じ場所に居合わせ、現在の主人公のチームメイトの練習をバカにするシーンです。
どこか見たことのある景色かと思えば、撮影場所は野尻湖、そう駒澤大学の地獄の夏合宿場所で知られる合宿地のメッカです。
そんな合宿地で高校時代のチームメイトは、

経験者もほとんどいない、
そんな寄せ集めのチームで本当に箱根駅伝に出るつもりなのか!
陸上をなめるな!!

的な発言を主人公とその現在のチームメイトに対してしていました。

この発言を聞いた僕としては、

たしかに!!!
こっちは高校時代、ファボーレやイオンにも行かずほぼ毎日練習してきたのにそんなすぐに箱根駅伝に出られたら面目も立たない、ごもっとも!!!

と納得。
(見も蓋もないことを言ってすみません)

ただ観ていて思ったのが、
発言した主人公の元チームメイト、

偉そうなこといってる割には、
全然身体が絞れてないじゃん…
脚とかも全然走ってる脚にみえないし、
二の腕の肉のつき方は自分がバカにしている選手たちよりもひどい…
自分のことを棚に上げすぎて、神棚みたいになっちゃってるよ


という感想を抱きました。

(予告編より引用 野尻湖の起伏を走れる体型ではない、1周目の途中の坂で膝が壊れそう)


3つ目は、
所々に本物の箱根駅伝の予選会や箱根駅伝本戦のシーンが盛り込まれているところ

(箱根駅伝公式ホームページより引用)

おお、これは本当の映像を使っている。

その場面ですかさず、一時停止。
これは当時の早稲田大学の矢澤さんが区間賞を取ったときの映像かなというのも観ながら確認できました。
(詳しい方、違っていたらすみません)

あと青葉さんは本当に映画のシーンで登場していたので、かなりリアル感がありました。
1区スタートのピストルを鳴らす青葉さんを演出で使うとは…かなり本気感がある…
そう感じていました。

(朝日新聞より引用 箱根駅伝の重鎮 関東学生連盟の青葉さん)


以上、色々屈折した意見を書いてしまいましたが、
映画自体はすごく臨場感が伝わってきたいい映画だったと思います。
スポーツ青春映画的な要素も盛り込まれているので、自分の学生のときを少し思い出しました。
この投稿を読んで、
この映画観てみたい!!!
となるかはわからないですが、
僕の書いたことに注目しながら観て頂くとより楽しめるかもしれないです。(保証はしません)

今年も駅伝シーズンが無事に訪れ、学生選手がまた襷とドラマを紡いでいくことを祈っています。箱根駅伝のファンのひとりとして。

(時事通信より引用 筆者が箱根駅伝に出場したとき ハイジと同じく4年生で10区を走り、大手町のビル風に吹かれている様子)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?