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インテリランナー「秋山太陽」 2020/11/29

ランナーと一言であらわしても、様々なランナーがいる。
大会の結果では、名前とタイムしかそこから読み取ることはできないが、今回はとあるインテリランナーについて書いていきたい。
そのランナーの名は「秋山 太陽」だ。

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(出典:みなとハーフマラソンHP)

1.「秋山太陽」とは何者なのか?

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【秋山太陽(あきやま たいよう)プロフィール】
「生年月日」1991年生まれ
「出身」茨城県
「出身校」竜ヶ崎一高-早稲田大学-東京大学大学院
「現所属」森ビル
「自己記録」
5000m/14分43秒84 10000m/30分37秒22 ハーフマラソン/1時間05分26秒 フルマラソン/2時間20分22秒
「競技実績」
2014、2015関東インカレ3部ハーフマラソン優勝/大会記録
2017東北・みやぎ復興マラソン優勝
2019America The Speed Project (550kmリレー)準優勝 大会記録 *2020年時点

彼は実業団選手ではなく、会社員としての業務をこなしながら現在も競技活動を継続しているランナーのひとりである。いわゆる市民ランナーというカテゴリーに入るランナーのひとりだ。
なぜ今回彼について書こうと思ったかというと、

人柄が面白いから

である。(ただそれだけの理由)

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(カメラを向けたら何かやってくれる秋山さん、広報的にNGだったらごめんなさい。。)

彼の経歴をみればわかるように、
早稲田大学-東京大学大学院卒のインテリランナーで、
知的な人というとどこか難しい性格というか、なんだか接しづらさがあるイメージだが、彼は全くそんなことはない。
(ゴリゴリの体育会系な経歴を経てきた僕の偏見)

明るく朗らかな性格で、彼は自らのことを「陽キャラ」というくらい、
ポジティブかつ人当たりのいい人物である。
さすが名前に「太陽」と入っているだけある。
たしかに芸能人の杉浦太陽さんも明るい人物のイメージだ。
ただ彼はどちらかというと「サンシャイン(太陽)秋山」的な感覚のほうが近いと思う。(僕の偏見)

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(出典:サンシャイン池崎LINEスタンプ)

2.秋山太陽のエピソード「ケニア編」

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ここで彼にまつわるエピソードをいくつかご紹介していきたい。
僕が彼とはじめて知り合ったのはもう6年ほど前で、彼が東京大学大学院で都市開発を専攻していたときに遡る。
(陸上選手では珍しくスポーツや教育分野ではなく、院でも理系の研究をしており、現在もそれを生かした仕事をしている)

2014年、僕が当時所属していた横浜DeNAランニングクラブでケニアへトレーニングに行くときのこと。既にケニアに単身で3カ月もいったランナーがいると当時仲介して頂いたプロカメラマン望月次郎さんから秋山さんのことを聞かされた。

競技レベル的には大したことないのだが、熱意を持った大学生がいる。
彼はひとりで周りがケニア人ばかりの合宿所で生活していた。

という話だった。
僕も実際彼が練習していた合宿所で練習したのだが、
話に聞いていた通り、周りはケニア人しかいなかった。

ここでひとりで生活していたなんて、、
メンタルめっちゃ強い、、
しかも高学歴なのに、、(偏見)

この合宿所はスポーツメーカーのNIKEが出資しており、世界的にも有名な陸上選手のマネジメント会社であるロサ・アソシエイトが運営している。

ケニアのカプタガットという場所にあるのだが、エリウド・キプチョゲ選手ら世界トップレベルの選手が所属しているNNランニングクラブの施設もこの地域にあり、ケニアでも屈指のトレーニングスポットである。
(最近ではアジア人で初めて福田譲選手が加入した)

しかし、実際にいけばわかるのだが、周りにはなにもない。無である。
現地のケニア人選手からするとここで生活するのはいいと思うが、日本人の感覚でいうとかなり厳しい。(と東京に染まってしまった僕は思いました)

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(実際のNIKEの合宿所の様子)

昨年僕を含めて日本人選手が多くトレーニングを行っていたイテンはインフラが整っており、比較的快適にトレーニングを行なっていた。
しかし、ここは周りになにかあるわけでもなく、食事もケニア料理(現地版)のみだったので、個人的には二度と行きたくはない。(切実に、、)
そんな中、この場所で3ヶ月過ごした秋山さんにはただただ敬意を抱くしかない。

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(伝統的なケニア飯、夕食はひたすらこれが続く)

3.秋山太陽のエピソード「The Speed Project 編」

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また秋山太陽を語る上で外せないのが、
2019年に開催されたアメリカのレース「The Speed Project」にAdidas Runnersの日本代表として参戦し、世界各国の同じAdidas Runnersの選手と総距離550kmにも渡るレースに出場したことである。これはリレー形式で走破を目指すのだが、YouTubeでドキュメンタリーとして公開されているので、ぜひお時間があれば視聴して頂きたい。

(出典:adidas Running)

個人的には髭が特徴的なアメリカの選手がかなりの尺を持っていき、秋山さんの出番があまりないが、貴重な出演シーンをぜひご覧いただきたいと思う。
特に日本時間が真夜中にも関わらずオンラインミーティングに参加し、その場面が少ししか使われていないところは必見かと思う。(お疲れ様でした)

4. これからの秋山太陽

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色々と書き綴ってきたが、
個人的に思うのは、会社員としての業務を全うしながら、陸上競技に取り組む秋山さんからは学ぶことが多いということ。
彼を含めて、仕事の合間をうまく活用しながらランニングをされている方も大勢いるかと思う。
高校から特定の環境下で、走ることが当たり前のなか活動してきた僕にとっては、どうしても競技に関することになると視野が狭くなりがちで、~すべきというかたちで物事を捉えてしまいやすい。
そんな中で、最近は彼も含めて色々な方と練習させて頂くことが多く、その中で色々と気付きがあるのも非常に有難いことだと思う。

来るべき12/6(日)福岡国際マラソンに彼も出場する。
彼よりも速いランナーは多く出場するが、ランナーの数だけストーリーがある。また彼のストーリーが今後どのように紡がれていくのかにも個人的に注目して、また彼と関わっていけたらと思う。


頑張ってください!秋山さん!!


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