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上場、そして「場の発明」をめざして。《ツクルバは、共に社会課題を解決し新しいスタンダードをつくるエンジニア/デザイナーを求めています。》

本日、ツクルバは東京証券取引所マザーズへ新規上場しました。

上場に際しての想いは、ツクルバを共に創ってきたメンバーとの連名のメッセージをnoteで公開しています。
その中にも記載がありますが、僕たちは「やっとここからがスタートだ」と、強く感じています。

そして、ツクルバにとって新たなステージが始まる今日だからこそ、過去を振り返るだけでなく、スタートに相応しいアクションを起こしたいと思い、この記事を書きました。
この記事は、僕たちが今求めている未来の仲間に向けたメッセージです。
少しでも何か引っかかるものがあったエンジニア・デザイナーの方、直接のご連絡も大歓迎です!僕が直接お話しさせていただきます。気軽にご連絡ください。

ツクルバの成り立ち
《デザインファームからITスタートアップになるまで》

上場に際してはじめてツクルバのことを知った方もいるかと思い、まずは簡単にツクルバの成り立ちについて触れたいと思います。

ツクルバは、2011年8月に僕と共同創業者の中村とたった2人、渋谷で創業した小さな会社でした。

創業当初から4期目までは、デザインの受託やコワーキングスペース(co-ba)の事業を展開する会社であり、対外的にもツクルバといえば「デザインファーム」として認知されていました。そして、2015年6月、現在の主力事業である中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」の正式版をリリース。これをきっかけに、エンジニア/デザイナーが所属する「ITスタートアップ」としてのツクルバへ舵を切ることとなりました。

「ツクルバが資金調達を受け、デザインファームからIT企業になった理由」という見出しがついた、伝統的なデザイン誌『AXIS』の取材記事では、当時以下のような宣言をしています。2016年7月の記事です。

> 拡大再生産できるビジネスへ舵を切る
> テクノロジーの活用で、不動産流通を変える

こうして創業より複数事業を展開してきたツクルバですが、新規事業としてのスタートから4年経ったカウカモがツクルバの成長を牽引する「柱」の事業となりました。

カウカモが捉える社会課題と、成長性

カウカモをリリースしてから今までのCAGR(年平均成長率)は100%を超えており、毎年倍々以上の成長を続けています。

 △カウカモ事業数値の推移(上場に際する公開資料より抜粋)

カウカモがターゲットとする中古不動産市場は、首都圏だけで1.6兆円という規模。これだけで、アパレルEC全体と同じくらいの巨大な市場です。
加えて、国が政策として「2025年までに中古住宅流通・リフォーム市場の規模倍増(8兆円)」を掲げており、国際比較でも莫大な余地のある成長市場です。

同時に、この市場は日本特有の「社会課題」を孕んでいる側面もあります。開発する余白のない都心中心部、高度経済成長期以降に供給され住み手の離れた築数十年のマンションを尻目に、郊外では新築マンションが次々と建ち、無理をしてスクラップ&ビルドを繰り返しているのが、今の日本の住宅供給の現状です。

しかし、中古マンションは、リノベーションによって新しい価値が付加されることで、現代の住まいとして再流通していく可能性を秘めています。カウカモでは、この中古・リノベーション住宅の流通を促進することで、ストック活用型の持続可能な社会を実現したいと考えています。

また、この数年で住まい手の価値観も大きく変化しています。2016年には、新築と中古の流通量が戦後初めて逆転しました。生き方、働き方、家族の形など、人が生きていく中での様々な要素が多種多様になる中で、暮らし方もまた多様になっています。「自分らしく暮らし、生きたい」というニーズの高まりが、中古・リノベーションという「自分らしさ」を形にする選択肢を益々メジャーに押し上げていることをひしひしと感じています。

熱量のあるファンを生む顧客体験と徹底的なテクノロジー活用

カウカモの強みのひとつは、熱量のあるファンを生み出す顧客体験作りにあります。
住宅の購買体験は、ユーザーにとって非常に大きな意思決定であり、また決してオンラインだけでは完結しません。顧客それぞれにドラマがあり、1つ1つの案件に固有性があるのもまた不動産取引の特性であります。
だからこそ、オンラインとオフラインそれぞれの体験をシームレスにデザインし、”難しい”不動産取引を、理想の暮らしを実現する”ワクワク”する体験へと昇華させることが重要だと考えています。

理想の住まいとの出会いを支える世界観のある “メディア”、たくさんの悩みにぶつかるユーザーを導く “エージェントサービス”、エージェントとユーザーのコミュニケーションを円滑にする “チャットツール”、ファンの温度を高める “参加型のイベント” など、カウカモが提供しているものの全ては、それぞれ異なる強みや専門性を持つ多様な領域のプロフェッショナルが混ざり合って生み出したものであり、それらが熱量のあるファンを生み出す顧客体験に繋がっています。

また、もうひとつの強みが、立ち上げ期に作り上げた顧客管理システム「cowcamo CRM」です。cowcamo CRMでは、不動産仲介における顧客情報(会員情報と顧客情報、閲覧物件、お気に入り登録した物件情報などのユーザーログなど)を統合管理しており、一連のオペレーションを徹底的に統合・効率化しています。またこのCRMを活用し、膨大なデータに裏打ちされた商品企画や設計の支援などを事業者向けサービスとして展開しています。
この徹底的なデータ・テクノロジー活用により、カウカモは住宅情報サービスを超えた「プラットフォーム」となっているのです。

次のステージに進むために、新たな仲間を

そして今、僕たちはこのカウカモを次のステージに押し上げるべく、カウカモというサービスを牽引するデザイナー、エンジニアを求めています。

創業以来、僕も中村も、事業を作るのは「人」であると信じ、採用にはこだわりぬいてきました。その甲斐もあり、ツクルバにはすでに優秀なクリエイター(デザイナー、エンジニア、アーキテクト)が集まっています。

しかしながら、CTOを含め、マネジメントレイヤーでテコを効かせられるシニアエンジニアマーケティング/ブランディング領域に専門性のあるクリエイティブディレクターAppや業務システムの経験が豊富なUI/UXデザイナー複数事業を横断してビジネスを加速させるアートディレクターなど、次のステージに進むためにはまだ足りないピースがあります。

ここでもう一度声を大にして、カウカモの第二創業期を共に走ってくれる仲間を募ります。
そして、新たな仲間と共に、カウカモを「発明」と言えるレベルの大きなサービスに育てていきたいと思っています。

新たなスタートと、決意

最後に、この記事を書くにあたり、正直どんなことを書くべきか、内容に迷いました。
「上場当日くらい、過去を振り返って今までの感謝の想いを綴れば?」と周りに言われました。
もちろん、これまで応援してくださった、支えてくださった、関わってくださった全ての皆さまへ大きな感謝の念があります。
しかしそういった方々への最大のお返しは、これからツクルバが真の意味で社会に必要な存在になり事業を通じて社会に貢献していくことだと思っています。

冒頭にも綴りましたが、「やっとここからがスタートだ」というのが、素直な想いです。
僕らのつくっていく事業が未来のスタンダードとなること、真の意味での発明をし続けるカンパニーとなること。
繰り返しになりますが、ここからが始まりです。

「場の発明」をめざして。

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