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売上成長を、企業の長期的パフォーマンスの指標とする納得の理由

以前ご紹介した書籍『ストールポイント、企業はこうして失速する』では、企業成長の指標として、売上成長率を採用しています。➡紹介の記事 ※現在中古品しか手に入らないようです

最初、読み進めた時に「企業のパフォーマンス(成長かストールか)を測るのに、売上成長率でいいのだろうか?」と、個人的にふと思ったのです。

ところが、やっぱりその理由は解説してくれていました。P44からP45に、「なぜ売上成長なのか」という解説文があります。

【なぜ売上成長なのか】
『売上成長以外の指標で業績評価を行っている読者諸氏は、私たちが成長履歴とストール・パターンの分析指標に売上成長を選んだことに首を傾げているかもしれない。なぜ利益や価値、あるいはその他の尺度でないのか」

書籍『ストール・ポイント』より引用

売上成長率を選ぶ2つの理由


1つ目の理由は、収益管理のみに頼る高成長は持続できないこと。そのため企業の長期的パフォーマンスの原動力として売上成長率が重要となること。

2つ目の理由は、長期にわたって利益を「計画管理」つまり操作することが難しいこと。とくに収益に関しては、一時的なコスト増や会計規則、短期的な操作の影響を受けやすいこと。

利益は、一時的な投資やコスト削減努力の影響を受けること。逆に利益を成長の指標にしてしまうと、収益管理によって一時的なパフォーマンスの向上を実現できてしまうことは実感としてわかります。

上記の解説を見て、私個人は「売上成長=顧客数の継続的な増加」という意味で捉えています。企業の成長の原動力は、毎年顧客数が増えることなのです。毎年、顧客数を増やす努力が成長企業の基本なのです

「皆さんの企業を購入対象と考える消費者」が毎年増えていくためには、一度購入した顧客が継続して顧客であること(失客しない)も重要です。そのため、サブスクリプション的なビジネスは、成長をストールさせない強みを持つと言えるでしょう。


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