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低反発バット導入によって変わる選手の需要

『守れる前提ですね』

とか誰かが甲子園の解説で言っちゃうから。

でもそうなんだよ。これは大正解だし、これだけは騙されてでも信じた方が良い。

僕はずっと言ってる。


中南米の選手はプレーが丸い


守れない選手は上にいくにつれてポジションがなくなる。

そもそも野手は打って、走って、守って、投げれるのが当たり前であってほしいという僕の願望。強い願望。

中南米の選手とかみんなそうだもんね。苦手なもの何?みたいな選手。オール4みたいな。

日本だと小さい選手は守備頑張れ(守備さえできれば良い)
脚が遅い選手は打てばよい(打撃さえよければ良い)


みたいに周りも指導者も勝手に方向性を決めつける傾向にある。

これを”適材適所”とか”長所を伸ばす”とか良い風な言い方してるけど、中学生とか高校生は違うだろと。


仮に25歳ならこれでも良いけど、

若いうちは、苦手なことから逃げちゃだめだし、そもそも、苦手、弱点を作ってはいけないの。


中南米の選手教えてても、投げ方バグってる選手てなかなか見たことないし、みんな二遊間しかやりたがらないし、みんな勝手に盗塁するし、何なら3塁にくるとコーチャーをやっている僕『ホームスチールして良い?』って3人に一人くらいの割合で聞いてくる。

『打って、投げれて、守れて、走れるのが野球選手』が当たり前に浸透しているんだなって思ったよ。



この辺が環境と固定概念だなって。

”プレーが丸い”ってのもこの表現。
動きが直線的でないってこと。

力の発揮が縦に強い白人タイプと丸くて柔らかい中南米、どっちもある黒人系、クイックに強いアジア系みたいに言われるけど、半分はトレーニングや幼少期の過ごし方で改善可能と思ってる。

今は、その辺の研究をしているよ。



守れた上で必要なのは?

次に守れた前提で攻撃の特徴は何なのか?がくる。

➀足が速い(盗塁、内野安打)

他の球技とは違いボールではなく人間が得点になる野球において、速く移動できるのは最高のメリット。


②長打が打てる

速く移動できないなら、複数の塁を進める長打が打てること。
それなら四球→盗塁で2進できる彼らと勝負できる。

の最低どちらかを備えていないといけないよと。

これは2年前くらいから必ず指導する野手には伝えていることで、どっちかだよと。どっちもないのはスカウトの評価対象に入らないからね、と。



どうする?枠

守れるけど足遅い、でもヒットは打てる。
って選手。

いるよね。
大丈夫忘れてないよ。
6番とかに置いておいたらすんごく助かるやつ。
打点稼ぐ系の。


このタイプは、、、
長打磨きましょう。
それか出塁率もめちゃくちゃ上げて、1,2、3番打たせても良いよ、ってくらいまで頑張る。

でも若いんだったら、『このスタイルでレギュラー取れるから良いや』ではなく、とにかく長打打てるように。

そのスタイルに徹するのは25過ぎてからとかで。



目指す方向


セイバーメトリクスとかマニアックなことをごちゃごちゃいうつもりはないが、この二つが大きく分けた基本で、どちらも備えている選手をたくさん輩出することが、日本人野手の世界進出には必要なのかな、と。

育成年代のうちから、野手の評価基準を日本基準ではなく、世界基準でみること。

打ち方を全部真似しろとは言わないから
プレーモデルとか、スタイルの部分ね。


日本の育成年代はほとんどトーナメントだから、

指導者は確率を求めてまとめに行くけど、
我慢して。



(日本だと源田選手のような選手がとても評価される世界線があるけど、アメリカでは残念ながら、なさそうなので。)

色々なところで
『これは完全に”美意識”の問題だ』

と言っています。


『あれを美しいと感じる我々日本人の品格を理解できるか?まあ君たちにはわからないだろうね。ホットドックにハンバーガーだろ?ケチャップ、マスタード味じゃん。こっちは寿司、蕎麦、日本酒だよ。五感で感じるんだ。君たちとは品性が違うよ。』

といつもアメリカ人を煽っていました笑


まあ、そんなこと言っても仕方ない、市場に合わせないとね。



これと小中学生の頃から向き合ってプレーしていれば、5.6年後の高校野球はきっと素晴らしい未来になってるんじゃないかなと勝手に楽しみにしてます。


小さいころから決めつけず、
逃げずに全部やることが大事と思います。


小中学生の指導者の皆さんお願いします!!



Hiroki Iijima



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