ディズニーランドで見たお土産の箱買い。「世界観」もお土産を選ぶ際の基準になると気づいた事。
今から15年ほど前のお話です。
ショップ内で、お客様の「ある仕草」が目立つようになりました。
お土産のパッケージを手に取り「裏面」を見ているのです。
そこに書かれているのは「原材料」。
お土産を選ぶ際、
「原材料」が重要な基準になり始めたのです。
売れる物、その理由は、随時変化しますが、
当時は、添加物や産地に関する問題が相次いで出ており、
お客様から行政に至るまで一気にその重要性が増してきました。
さて、それはフルーツにも広がり、
「フルーツ生産者の顔」を表に出していくという活動に繋がります。
さて、弊社でもそれを進めようとしたところ、ある問題が出てきました。
「表に出たがらない農家さん」がいらしたのです。
私達もパイナップル農家から始まった企業、
生産者の顔が「見える・見えない」で
パイナップルを区別するのも違和感がありました。
そんな問題を抱えたある日、
家族でディズニーランドへ行く機会がありました。
朝一から夕方まで過ごした後、ショップでお土産を買うことにしました。
お土産を選んでいた際、ある事に気づき驚きます。
お土産を選んでいるお客様が、
誰一人パッケージの「裏面」を見ていないのです。
いわゆる「箱買い」でした。
沖縄の土産品店とディズニーランドのお客様の行動の違いはなんだろう?
しばらくの間、観察してみる事にしました。
1時間ほど経った頃でしょうか、ある事に気づきました。
それは「世界観」でした。
素晴らしい世界観が構築されている場所で過ごしていると、
お土産を買う際に裏面などを見ずとも購入に繋がっていたのです。
つまり「世界観」もお土産を選ぶ際の基準の一つとなり得るのです。
売れる物の焦点は、
商品自体の力、パッケージ、価格、味・品質、賞味期限、CM、テレビ、原材料等々、どんどん変化してきました。
お土産を売るという業態は、常に変化が伴います。
つまり、激しい競争の世界です。
その様な中、私達の進むべき道がはっきりしました。
「独自の世界観の創造と強化」です。
具体的には、
テーマパーク「トロピカル王国物語」の強化、
リエッタ中山(ホテル)を含めたエリアの強化です。
ディズニーランドやUSJのようなテーマパークを
創れるとは一切思っていません。
レベルの違いも重々承知しております。
しかし、その仕事は、なんだか楽しそう、
楽しい事は続けられます。
今日もワクワクしながらコツコツ創り続けます。
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