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仙台大学スポーツ情報サポート研究会2022年の活動【情報戦略領域編】

仙台大学スポーツ情報マスメディア学科新助手の吉村と申します。
この記事は「スポーツアナリティクス Advent Calendar 2022」12/9の記事です。

今回は、スポーツ情報マスメディア学科の傘下にある有志団体「スポーツ情報サポート研究会」(以下、研究会)についてご紹介します!1本目のこの記事は【情報戦略領域編】を書こうと思います。


研究会の2つの活動領域

「スポーツ情報サポート研究会」と聞いても、あまりピンとこないと思いますので、、、まずは研究会そのものについて簡単にご紹介します。

そもそも我々研究会は、学科教育を基盤とした「実践的な学び」を第一に考え、情報戦略領域、マスメディア領域の2つの領域を軸に活動しています。

情報戦略領域

情報戦略領域では、スポーツに関わるあらゆる情報を有効的に活用して、様々なカテゴリで競技力向上を目指す取り組みを行なっています。最近聞き慣れてきたいわゆるスポーツアナリストというポジションで部活動に関わって、情報戦略面で競技力向上のための支援を行う学生が在籍しています。

マスメディア領域

一方で、マスメディア領域では、本学サークルの大会取材や、地域イベントの取材を行い、学内外に向けて情報発信を行なっています。新聞社、テレビ局、映像製作会社などのメディア系企業への就職を志望する学生が在籍しています。

研究会では情報戦略とマスメディアの両分野において、情報の収集・加工・分析・提供方法について実践を通した学びを深めています。


情報戦略領域2022年の活動

ここからは今年実際に行った活動をいくつかご紹介します!

分析ソフトの勉強会

スポーツアナリストは、競技毎に様々なソフトを活用して対戦相手の分析や自チームの分析を行います。

本学科では、スポーツ分析の代表格であるスポーツコードやダートフィッシュなどのソフトを導入しており、それらの操作方法についての勉強会を行いました。

勉強会の様子
勉強会の日程

他大学との交流活動

他大学でもスポーツ分析を軸に活動している団体があり、その中の1つである桐蔭横浜大学と、教員、学生の交流会をオンラインで行いました。

交流会では、ただ単純にお互いの情報交換をするだけではなく、混合グループを編成して、SplyzaTeamsを活用した卓球の分析活動に取り組みました。普段は関わりがない学生同士でアイディアを出し合い、思考の幅を広げることを目的とした活動も取り入れました。

交流会の様子

部活動における競技力向上支援

上記のように、研究会のメンバーから希望者が集う活動を定期的に行ったりもしますが、アナリストとして部に所属している学生は、部活動の競技力向上支援が主たる活動です。

男子バレー部の学生アナリスト

練習や試合で収集した情報や、撮影したビデオを編集・加工して、選手や指導者にフィードバックを行う自チーム分析。

次の対戦相手の試合から収集した情報や、撮影したビデを編集・加工して、次の試合の対策を考えてフィードバックを行うスカウティング。

多くの場合、以上の2つが部活動に所属しているアナリストの仕事です。

硬式野球部でデータをフィードバックしている様子

しごく当たり前のことですが競技が違えば、もちろん様々なことが異なります。使用する分析ソフトや、使用する機材も異なる場合がほとんどです。しかし、アナリストの仕事は、プロセスが大体同じですので、他の競技から多くのことが学べると思います。

分かりやすい例えだと、ミーティングはどの競技でもします。そのミーティングの方法1つでも、他の競技から何か得られるヒントがあるはずです。

女子バレー部のミーティングの様子

そういった意味でも、競技の枠を超えて日頃から情報交換できるような環境を作れるように、日々試行錯誤しています。

最後に

少しだけ告知させてください

この記事が投稿される12/9の約1週間後に、情報戦略領域の活動の一環として「スポーツアナリストについて考える2022〜スポーツへの多様な関わり方〜」と題したトークイベントを開催します。学生アナリストの取り組みについて知っていただく良い機会かなと思っております。詳細は案内ページでご確認ください。皆様のご参加を心からお待ちしております。
※チラシでは参加対象を「高校生」と記載していますが、高校生以外の方のご参加も大歓迎です。

「スポーツアナリストについて考える2022 〜スポーツへの多様な関わり方〜」

来年の活動について

さて、ここまで2022年の活動を振り返ってきましたが、何をやるにしてもやってみないとわからないので、とにかくやれることをやろう!というのが、運営を任された私の今年のモットーでした。お陰様で、様々な取り組みにチャレンジする事が出来た1年だったと思います。

まだ何も確定していませんが、私の頭で考えている来年やりたいことを挙げます。

  1. 勉強会(観察力、分析力、プレゼン力、コミュニケーション力etc)

  2. 他大学との交流会

  3. ゲストスピーカーを招いたアナリスト塾

  4. スポーツアナリストコンペティション

  5. インターンシップ生として学外へアナリストを派遣

  6. 定期的な部活動間アナリスト交流会

  7. 学外向けのイベント開催

今年実行できたこともあれば、実行できていないこともあります。おそらく来年で全てやり切るのは少し難しいかもと感じていますが、今年1年間走り続けて得た教訓を活かして、なるべく多くの取り組みができるように考えていきたいと思います。

それぞれどういうことを考えているかは、少しまとまってから改めてnoteに書こうと思います。

私の研究会に対する想い

ここまで記事を読んでくださりありがとうございます。最後に、普段こうして言葉にする機会がないので、この研究会に対する想いを綴らせていただき締めたいと思います。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は仙台大学の卒業生です。2019年3月にスポーツ情報マスメディア学科を卒業しました。

入学当初から硬式野球部にプレイヤーとして所属していましたが、2年の夏にプレイヤーからアナリストへの転向に踏み切り、未知の領域に足を踏み入れました。講義の中で繰り返しスポーツアナリティクスの世界について知っていく中で、「スポーツを情報戦略面でサポートする」ことが魅力的な世界だと感じたからです。

とはいえ講義ではスポーツ情報戦略の基礎的な知識を得ることはできても、実際の現場で何をすればいいのか、何から手をつければいいのか、当時硬式野球部には、アナリストというポストがなかったこともあり、チームのために何ができるのかを毎日考え続けていました。

そんな時、同級生からの勧めもあって研究会になんとなく所属していました。

研究会は当時、発足して2年とかでしたので、まだ組織としての活動はあまりなかったのですが、研究会に所属している先輩から、分析ソフトの使い方を習ったり、学外のイベントや研修に参加するきっかけを得たり、とにかく今思えば、学生だった頃の私にとって研究会はとても重要な場所だったと感じています。小さなきっかけだったかもしれませんが、当時とその後の可能性が広がったことは間違いありません。

大学生活って、どのコミュニティに所属するかってすごく重要だと思います。関わる先生や友達、所属する部活動やバイト先も含めて。たまたま私にとって研究会が重要な場所だったと感じていますが、何か小さなことでもいいので、今いる学生にとっても、研究会という場所が重要な場所の1つだと感じてもらえるように、来年もきっかけ作りを頑張りたいと思います。

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