6日目〜北海道ツーリング2022
つい野営のノリで目を覚ましてしまった。
時刻は午前4時。寝直してもよいのだが、丁度よいし洗濯でもしよう。昨夜やりたかったのだが先客アリだったので諦めたのだ。流石にこんな早朝に洗濯するやつはいるまい。
6日目のルート
この日は帯広近郊をウロウロするコース。
午前中は昨日の雨雲が東に抜けきらないかもしれないので、旧広尾線の駅舎巡りからスタートする。
幸福と愛国と
帯広近郊には中々個性的な名称の廃線駅舎が存在している。今でも立派に観光地として観光客を集めている。
雨雲が去るまでは久々に駅舎巡りでもして様子見をするとしよう。
旧幸福駅
旧広尾線の駅舎巡りをするために、一旦中札内村まで南下した。天気予報を見る限りでは天気は南から回復してくる見込みだったからだ。
前回幸福駅を訪れたのは10年以上前だ。
目の前にある現在の駅舎の姿と記憶の中の姿が一致せずに少し戸惑う。
以前は駅舎には一面に訪問者の貼り付けた名刺があったような…。それが記念切符のようなものを貼る形になっている。中々商売っ気が出てて笑える。
線路跡と車両はおそらく変わっていないはずだが、周囲は随分小綺麗に整備されたようだ。
間違い探しをしている気分になるが、これだけは自信を持って「無かった」と言える。
そして売店でキーホルダーを買う。
以前持っていたのだが、つけたキーごとバイクを売ってしまい、紛失してしまった。
今度はなんのキーをつけようか。
旧愛国駅
旧幸福駅から北上すると、旧愛国駅に着く。そんなに遠くはない(北海道的距離感覚で)。
こちらも何やら整備されて小綺麗になっているようだ。
こちらは旧幸福駅とは異なり、売店などはない。
機関車と縁の品が展示されているだけだ。
十勝牧場と白樺並木
旧広尾線の駅舎巡りのあとは北上して十勝牧場に向かう。
ここは白樺並木が見事なのと、展望台の景色が良いらしい。
粒の大きい砂利道が
白樺並木の路面はやや粒の大きい砂利道になっている。オンロードバイクで突っ込むと転倒しかねないので走行する人は気をつけよう。
オフ車は四輪車に当たらぬように程々に楽しもう。
きっと秋には良い色合いになるのだろうが、秋にバイクで北海道にくるのは中々勇気が要りそうだ。
展望台までもダート
白樺並木もダートだが、展望台までの道もダートが待ち受けている。
オンロードバイクではくれぐれも行かないように。
水中に延びる線路
糠平湖の南側に然別湖という湖がある。
ここに水中に延びる線路があるという。風のない日に訪れることができれば、なかなか見ごたえがあるそうだ。
十勝牧場から少し西に走り、北上していくと峠道になる。
このあたり、携帯の電波が入らない区間があるので、無茶な運転は控えたほうが良い。事故やトラブルがあると大変だ。
今日は風が強かった…
然別湖に到着し、水中に延びる線路までやってきたが、この日は前日の雨の影響なのか風が強く湖面が荒れていた。
風がおさまる保証もないので、諦めて来た道を引き返す。
途中の白樺峠を過ぎたあたりで、十勝平野が目の前に開けてきた。
天気が良くなってきたのでテンションも上がる。
峠を下って士幌町方面に向かった。
久しぶりに帯広六花亭
適当に昼を済ませ、また帯広市内に戻ってきた。ここで豚丼やインデアンカレーを食せば昨夜の埋め合わせになったのかもしれないが、残念ながら今日も縁がなかったようだ。
代わりというわけではないが、帯広六花亭にやってきた。
道内にはいくつか六花亭の店舗があるが、その中の一部店舗でしか販売されていない商品がある。それが「サクサクパイ」だ。
いつ見ても…似ている
このサクサクパイ、賞味期限が3時間と短く、旅の土産物としては買うことができない。
販売店舗のイートインで美味しく食べて、旅の思い出として心のアルバムに記録する類のお菓子だ。
それにしても…よく似ている。何に似ているかというと、「ケーニヒスクローネのクローネ」に似ている。
多少形は違うが、パイ生地にクリームというところはよく似ている。
まぁどちらもどこででも買えるものではないから、観光ついでに買って味わうものであることに違いはないだろう。
個人的にはどちらも美味しいので細かいことはどうでもいいやと思ってしまう。
サクサクパイとコーヒーを堪能し、今度は東に向かって移動することにした。
昆布刈石展望台を目指せ
帯広から東へ進み、太平洋沿岸の浦幌町から少し南に行くと、道道1038号線の途中に昆布刈石展望台へと続くダートの入口がある。
距離はさほどでもないが、若干高低差があるので注意が必要だ。ロードバイクや大型アドベンチャーの場合は道道側から入るほうが無難。逆だと急な下り路面を走る羽目になる(逆側は国道336号線側)。
さてこの昆布刈石展望台、天気の良い日は眺めが良いらしい。今日は雨の後だし天気も良いので良い景色が見られそうだ。
確かにこれは絶景だ!
道道側からダートに入り、オフ車にとってはなんてことのない勾配を登っていくと、視界が開けてくる。
これは白い貝殻の道とはまた違う絶景だ。
あちらは観光バスが通ったりするほどメジャーだが、こちらは場所がすこし市街地から遠いのであまり人がいない。近くにパラグライダーの施設があるくらいか。
晩成温泉、素晴らしい!
昆布刈石展望台を堪能したあとは、国道を大樹町方面に向かってひた走る。この付近は人家も少なく、それゆえにGSも少ないエリアだ。油断するとガス欠しかねない。
ガス欠の恐怖に怯えつつ(一応1Lの携行缶を満タンにして備えてはいるが)忠類市街にたどり着き、給油などを済ませる。
あとは今日の目的地である「晩成温泉」に向かうだけだ!
オーシャンビューなキャンプ場
晩成温泉の横にはキャンプ場と宿泊施設が整えられている。キャンプ場は温泉を利用すると200円で利用させてもらえる。何だこの安さ。
受付を済ませ、さっさと設営を終わらせる。
海を見ながら外気浴できるようなので、明るいうちに入らねば!
受付の方に声を掛けると、タオルセットを手渡してくれた。どうやら入浴料金に含まれているらしい。あれ、ここって入浴料金500円じゃ…。なんか感動。
珍しいヨード泉を堪能
十勝温泉はモール泉だったが、晩成温泉はヨード泉。ヨウ素が含まれていて某うがい薬か傷薬のような色をしている。
この泉質の温泉は珍しいようで、館内にはこんなPOPも…。
もちろんサウナと水風呂、外気浴のセットも堪能。太平洋を眺めながらの外気浴は中々贅沢な気持ちに浸れるひとときだった。
なお…。この日は天気もよく、風もあまり強くなかったせいか、キャンプ場には蚊がウヨウヨしていた。
前室があまり広くないエアライズの場合、キャンプ飯は幕外で行うことになるのだか…。
あまりに蚊が襲うので早々に調理を切り上げて幕内に撤退した。虫刺されの薬は用意しているが、刺されないほうが良いのは言うまでもないことだ。
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