奥さんにインタビューしてみた :『彼女と出逢って3ヶ月で婚約した僕は、24年間「年齢=彼女いない歴」だった』 続編
前回のnoteで、自信も彼女歴もゼロだった僕が数年間、赤面して打ちひしがれ「オウチカエリタイ... 」なんて心の中で呟きながらも自己分析をつづけ、なんとか自分を変えることに成功した過程を綴りました。素敵なひとに巡り会い、婚約にいたるまでの話を全力で書いたところ、思った以上の反響をあちこちからいただき、今週〜先週は浮かれてました。
(↑5歳さん @meer_kato から「令和の電車男」という形で紹介していただき、速攻でTwitterとnoteのユーザー名を「かのうおりがみ🚃令和の電車男」に変更。ご命名ありがとうございます。。。🙇♂️)
どこかでまとめnoteを書こうかなと思っているのですが、SNSへシェアしていただけたり、DMや口頭で感想いただけたりするのがうれしくて、見つけられる限り全員に反応しましたw
同じnoteなのに、人によって受けとりかたが全然違うのは、たいへん面白かったです。普段やりとりしている方々が、圧倒的にマーケ界隈・編集系の人だということも気づきました。
さて次は何書こうかな?と思い、Twitterでアンケートとってみたところ...
「奥さんからのアナザーストーリー」が85%で圧勝!
僕としても、彼女にあんなことやこんなことを根掘り葉掘りきくための「定量的な」根拠もできたので(マーケ調査w)、インタビュー形式で色々聞いていきたいと思います!ワクワク。
あらためて、かるく自己紹介を!
「こんにちは!「令和の電車男」の嫁、「エルメス」です(笑)」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
すみません。一度書きたかっただけです。5歳さんに命名いただいてから、あらためて「電車男」見ました。
話ができない、服がダサい、やるべきことのチェックリストを作るなど、細かな設定まで本当にリアル。何もかもうまくいかなかった昔の自分を見せつけられているようで胸が痛くなったので、2エピソードで視聴を断念。つらい。
冒頭から脱線しまくってますが、これでも真面目です。
彼女に経歴を聞いてみました。
「証券会社でセールス、ヘッジファンドでセールス&秘書と金融業界でのキャリアを経て、知人のベンチャー企業へ。事業戦略立案・実行やコミュニティマネジメントなどを経験して、今はデジタルマーケティングに関わっております」
はい、あらためて聞くとバリッバリのキャリアウーマンですね... すごい... カタカナ多い... ちょうど僕が出逢ったときは、ヘッジファンド会社の社長秘書をしてました。存在はなんとなく知ってはいたものの、家に帰ってこっそり「ヘッジファンド とは」とググったのは秘密です。
僕も会社では1人3役ぐらい、幅ひろ〜く業務を担当することがおおいのですが、彼女も似たようなかたちで、社長のサポートを手広くやっていました。お互いの仕事内容の共通点で盛り上がったおぼえがあります。
ついでに人柄についても教えてください!
「うーん、周りからよく言われるのは、人なつっこい・コミュ力高い・あねご肌・落ち着いてる・実年齢より上に見られる、とか。
あと自分で言うのはアレですが、義理人情に厚いほうだと思います(笑)」
たしかにコミュニケーションの部分は僕よりはるかに得意ですね...
僕は今でも「....あれ?さっきの会話、こう言ったほうがよかったかも...?」と会話を振り返って悩むことが多いので、そんな時は家に帰ったら彼女に相談してます。
ちなみに「実年齢より上に見られる」という点は僕も一緒で、初対面のとき、彼女は僕を年上だと思ってたそうです。(本当は僕が年下)
「座右の銘は『意志あるところに道あり』と『己の欲せざるところ人に施すことなかれ』です。孫子の兵法の「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」も大事にしています」
お。これは、はじめて知った気がする。メモメモ。
僕の第一印象は?
はい、めちゃくちゃ気になります。
(↑2017年ぐらいの僕です。)
「当時は公私ともに、日々いろいろな人と会う機会が多かったのですが、いままで逢ったことがないタイプで、独特の雰囲気がある珍しい人だなあと、話をする前の見た目から感じていました」
「独特の雰囲気」...これは、ほめられていると受けとろう。
「話してみてもオリジナリティの塊みたいな人で、やっぱり今までに会ったことがないタイプの人だと感じました(笑)」
うん、ほめられてた。...たぶん。(うれしい)レアなことは良いことなんだと思う。オリジナリティという言葉の雰囲気がカッコいいのと、デートにはお誘いできたので、終わり良ければすべて良し。
「普通じゃない」という点に違和感は感じなかった?
当時、ここが一番ドキドキしているポイントでした。
「じぶんの過去をふりかえっても、私は「普通じゃない人」「変わっている人」にとても惹かれる傾向があります。
親友もまったく「普通」じゃない人ですね。なので彼の話を聞くにつれ、そう簡単には会えそうにないほど特殊な要素がおおいなと感じ(笑)、とても魅力を感じました」
『付き合う=自分のことを深く知ってもらうこと』と理解していたので「こんな変人で大丈夫だろうか...?」という懸念は大きかったです。「普通じゃない」のは遅かれ早かれバレるので、最初からオープンにいこうと、変人な面は隠さずに話してました。(↓その頃の僕)
「著名人などを見てもそうですが、世の中にイノベーションを起こす人はたいてい「普通じゃない」ことが多いので、そういうところに惹かれるのかな...」
よし。イノベーション起こしたい。いのべーてぃぶぱーそんになるぞぉ
初デートはどうでしたか?良い点 vs 悪い点など...
そういえば面と向かって感想は聞いたことないぞ... ドキドキ。
(↑初デートでお邪魔した、BAKEの自由ヶ丘店。チーズケーキタルトが最高なんです... お世話になりました... )
「純粋に楽しかったです!スイーツを食べるという自分にとって幸せな時間を一緒に共有できたというのが良かったです。
気まずい時間などが特になく、お互いについていろんなことを話せたかなあという感じでした。裏でそんなにリサーチやら準備やらの努力をしていたとはつゆ知らずでしたが(笑)」
イヤッッホォォォオオォオウ!
最初に会った時に「何を食べてるか」までちゃんと観察してメモしておいてよかった...
「あと、それなりの年齢の方だとスマートにエスコートしてくださる方もいますが、彼は自分より若いのにエスコートしてくれようとする姿勢や気遣いがあって、そこも魅力を感じました。
悪い点、気になったこと… 当時は細かいところであったのかもしれませんが、今となっては特に覚えていないですw」
よかったです。悪いことはサッと忘れるにかぎります。(ニコッ)
僕のコミュ力について!第一印象とその後
「ほかの人に関しては、たしかに彼自身が言っているとおり、物事への着眼点や発想などが一般とちがうので、スムーズなコミュニケーションが難しいシーンが多くて大変だろうなあとは思いましたが、わたしに関しては、特に意思疎通がはかれなくて困るなどというようなことはありませんでした」
ここは本当にその通りで、ほかの人との会話ではナゾの沈黙にいたたまれなくなり、変なことを喋っては空回りする。なんてこともあったのですが、不思議なことに彼女の前では緊張することなくスラスラ喋れました。これは相性なのかなぁ、と思っています(照れ)
「第一印象は、過去にもいろいろ苦労しているし、あまり迎合しないで自分の軸をぶらさない、強い人なのかなと思っていたのですが、記事でも終盤に書いていた通り、それは自信のなさの裏返しだったりして。
彼が泣いた時は驚きましたが、お互いに弱いところをオープンにし合える関係が築けたことがとても嬉しかったです。
それ以外はそんなに印象とは変わらないかな。同棲したら豹変したなんてことは全くなくて、基本的に優しいし努力家ですね」
当時はめっちゃ泣きましたね...
そして前回の記事を書いている時も、思い返して泣いてました...
ファッションセンスについて(当時 vs 今)
「当時も、それなりに努力した後だったとのことで、悪い印象はありませんでした。ちょっと独特な部分があるかな、と思っていたくらい。私自身に関しても、ファッションに命をかけるというタイプではなかったので、彼にも特に求めませんでした」
ファッションについて、付き合ってしばらくも特に突っ込まれることはなく過ごしてましたが、絶対的にファッションセンスは彼女の方が上なので、ちょくちょくアドバイスは聞いてました。
「タンスにはいっていた、過去に着ていた服を見て『なるほど、これは確かに…』と思いましたが(笑)」
うぐっ... 。ほぼほぼ処分しました。今はもうないです。証拠隠滅。
「404:該当するデータはございません」です。
(自然の写真で、心の平穏を... )
「ただ、ここ1年くらいは、『このアウターとインナーの組み合わせなら問題ない?』と、いろいろ聞いてきてくれて積極的に改善しようと頑張っているみたいなので、私からも『あそこのお店で見た服があなたに似合いそうだったよー』などという情報提供を積極的にするようになりました(笑)
オフィスで上司や同僚に驚かれたり、いいねと言ってもらえる機会も増えたようで、かっこいいと思うことも増えましたので良かったです」
はい、もうアドバイスには日々お世話になっております... ん?なんか最後の一文が...。あれ、目から塩水が... 昔はどうだったのか気になりますが、これは気にしたら負けです。きっと。
( ...泣いていいですか?)
いつから恋愛対象として意識した?
僕は一目惚れだったので最初からですが、そこんところどうなんでしょう。
「実は出会ったタイミングあたりの頃、ちょうどそろそろパートナーが欲しいなと思い始めていた時だったんです。今まで中学・高校・大学・社会人と、彼氏がいない期間の方が少なかったと思いますが、そのころ珍しく、2〜3年くらい仕事やプライベートがそれなりに楽しかったこともあり、しばらく恋愛っていう気にならないなーと思っていた時期があったんです。
それで仕事も落ち着いてきた頃、ふとまた、そろそろ欲しいなって思って」
↑この話はあとで聞いたのですが、本当に人生「タイミング」ってあるんですね...
「それ以前に会っていたら、ひょっとしたら気が向かなかったかもしれない。遅すぎていたら別の方と付き合っていたかもしれない。だから出会ったタイミングが本当にタイムリーだったことが、今でもすごいなあと思っていて、まさに小田和正の「あの日あの時あの場所で~」を地でいっているので(笑)、運命を掴んだ彼にも、自分自身にも本当に感謝しています」
「あの日、あの時、あの場所で君に会えなかったら♪
ぼくらは、いつまでも見知らぬ二人のまま♪」
本当、ラブストーリーは突然に起きるんですね…
「段階的なところでいうと、初めて会った時はいわゆるビビッみたいなのはなく、面白くて魅力のある人だなーくらいな印象で、その頃は、誘われたら、あからさまにアヤシイ人でない限りフットワーク軽く幅広く人と会ってたので、自由が丘でのスイーツ巡りを提案されて、美味しいスイーツ食べたい!くらいな感じでしたw」
1年か2年出逢うのが早かったら、高確率で僕は彼女のいう「あからさまにアヤシイ人」に入っていたかもしれない。そう考えるとここまでの努力は無駄じゃなかったんだなぁ、と感慨深いですね...
「そこからほぼほぼ毎日連絡しあうようになって、考え方も概ね近いし会話が楽しいなーって感じでどんどん惹かれていって、告白されたタイミングでは「まだそんなに回数会ってないし、どうしよう?」と一瞬、迷いもよぎりましたが、惹かれていた部分もあったのでひとまず付き合ってみようって感じでした」
ひとまず全僕が嬉し泣きしました。
本当にこの頃から一緒に住むまで、毎日メッセージのやりとりして、電話して、スケジュールの合間を縫うように会って、の毎日でした。待望していたけど突然やってきたラブストーリーを全力で生きてました。
「結婚」は意識していた?
「実は、元々は結婚願望がなかったんです。両親にも、結婚しないかもしれないからよろしくなんて言ってました(笑)
なので付き合ったときから意識していた訳ではなく、「あ、この人なら」と思った瞬間があったという感じです。ここは意見が分かれるのですが「この人のパンツは干せる」と思った時でした。(この点は、年配めの方には結構賛同が得られ、同世代にはピンとこないという人が多かったです(笑))」
これはいつだったんだろう…
「そこからは年齢的なタイミングもあって、一生添い遂げる人になったらいいなと意識しはじめました」
noteを読んでどうでした?(知らなかったこと、やっぱりなーと思ったこと)
「ちょこちょこ聞いてはいたのでそんなに驚いたことはなかったです。
私が知らないところでいろいろ頑張ってくれていたんだ、という気付きはありました。デートコースを有事に備えて6パターンくらい用意している人って、彼くらいなんじゃないかと(笑)」
少しずつ話してはいたのですが、先日「彼女と出会って3ヶ月で婚約した僕は…」の記事のアイディアを思いついた時に、どんな内容になるの?と聞かれて答えているうちに、あらためて自分の中でも整理できた感じなので、たしかに順を追って説明できたのは初めてかもです。
振り返りと整理って大事。
円満の秘訣は何だと思いますか?
「まず前提として、お互い尊敬し合えるというのは重要かなと、個人的には思います。その上で、相手の立場にたって考えること・相手の価値観を尊重すること、あと自分を知ること、かなーと思います。
他人なので相手が自分と違う感覚を持っていることは多かれ少なかれ絶対あるけど、そこを『面白いなー』とか『そんな視点・価値観があるんだー』って受け入れられることかなと」
たしかに、恋愛以前にお互いへの信頼、尊敬がないと人間関係って成立しないと思うので、そこは大事にしてます。リスペクト大事。
「あと例えば、相手が疲れている様子だったら、『たしかに、こんな状況だったらそりゃあ疲れて動きたくないよね、だったら私が家事しよう』とか、相手が不得意な分野があったら、それを責めたり否定するのではなく自分が補うようにするとか」
僕の場合はコミュニケーションですね... あと、不思議と彼女とは専門分野がかぶっていないので、その分、お互いの意見を聞ける面はあります。ものすごいベタですが、まずは相手の話をしっかり聞く、自分の意見は押し付けない、は大事にしてます。
「また、自分はこんな時にイライラするんだとか、こんな状況下だと余裕がなくなるんだっていうのを伝えておくことで、時に自分が思ってもないような心無いふるまいをしてしまっても、相手の理解・許容を得られやすくなる予防線も大事かと笑」
自分でわかる部分は先に伝えておくと、避けれるトラブルはたしかにありますね...「今日はめちゃくちゃ疲れた〜」「ミーティング続きで、喋りすぎて今日はもう無理...」などと伝えておくと、悲しい行き違いを防げます。
冒頭でふれた、孫子の「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」ではないですが(笑)、自分を知ることと、相手を知ることで、その差を受け入れて補い合っていくことは、チームビルディングと似ていますが、うまくはまれば楽しいと感じられるかなと思います」
はい、以上チームビルディングのお話でした!(違う)
最後に読んでくれた方へ一言!
「アナザーストーリーを読みたいという方が多かったとのことで、ご興味をお持ちいただきありがとうございました!
こんなので良かったのかしら…と思うばかりですが、面白く読んでいただけたなら幸いです。旦那が旦那なら、嫁も嫁だなwと思った方もいるかもしれません(笑)むしろ、「自分と近いっ」とか「仲良くなれそう」って思ってもらえた方は、是非お話ししたいです♬ 」
彼女も近日Twitterアカウントを作る予定... なので、アカウントでつぶやき始めたら、僕のnoteかTwitterでこっそりアナウンスします!
「今回、彼の記事を読んで、改めて頑張ろうと思ったなどポジティブなお声が多かったとのことで大変嬉しく思います。
心から愛する人に出会えてから私も人生の質がぐっと変わりました」
えへへへへへ... 右に同じく...
「是非みんなで一緒に幸せになれたら嬉しいなと思いますので、『かのう恋愛相談書』にご相談ください(笑)」
あれれ???相談所がいつのまにオープンしている??
「そこそこ経験豊富な嫁からの観点と、苦労人の旦那からの観点で、相談乗れたらと思いますw」
実はすでに一件ご相談いただいているんですよね... どれだけお答えできるかわかりませんが、気になるかたは僕のTwitterのDMまでご連絡ください。基本のんびりなのですが、できるかぎり答えます!
では、また次のnoteで!
構成・執筆:かのう夫婦、編集:かえで @ykaede_
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