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消耗品

最近感じるのが、影響力が消耗品になってる人がいること。
いわばトイレットペーパーみたいに最初は大きいけど使っていけば細くなって最後はポイ。また新しいのに取り替える。僕が足突っ込んでるファッションの世界も顕著だな~と感じるので書いておこうと思った。
(僕自身にそういうチカラねえだろという明朗なツッコミは理解してる)

もともと僕の40年弱の人生では服の世界で販売力や影響力を持つ人というのは
・一部のTVなどで活躍するタレントさん
・SHOPのカリスマ店員さん

そして媒体は
・ファッション誌
・テレビ

というのが通例でした。ファッションに疎かった僕ですら影響受けたのはこのあたり。芸能人はごく一部だけど「あの人が着てるから買う」なんて事もあったし(キムタクさんとか凄かったのよ)、カリスマと言われる店員さんのいる店にはお客さんが憧れて訪問し、店の商品を購入する。そこで話せたりして気分も高まる。
当人たちはその影響力からブランドを立ち上げる人も出てくる。
(このタイミングで明暗分かれるんだけども。ね。)

 最近の場合はというと、ちょっと違う印象があって
SNSという媒体が影響力を作る場所・発揮する場所になってる印象。インターネットの世界ですねうん。
だれもがどこにいても手のひらの中で情報を取得できる状況なので、情報の主戦場がネットにあるのは当然かなと思うので、そこは納得なのだけど
情報が簡単に手に入り、発することができる故にその精度は低いものも増えてきてるし、影響力の質も変わってきてるのは間違いないはず。さらにネットの中の『個』が広告媒体って場所になってもいる。いわゆるインフルエンサーってやつ。

ネット上には『インフルエンサー』が乱立してる。

そのインフルエンサーにPRを依頼する形で、企業は商品を預けて自社商品の紹介を依頼する。撮影を頼むなんてのもそうかもしれない。それに対して報酬を支払う。発信側もそれが分かってきてフォロワーという目で見てわかる数字を増やそうとする。その数字が大きくなれば依頼が向こうからやってくるから。インフルエンサービジネスってやつ。

ここにある流れ自体には違和感は特になし。これはいままでもあった
・TVならコマーシャル
・電車なら吊り広告
・ネットならバナー
・芸能人やスポーツ選手ならスポンサーさんの商品を身に付ける
こういった宣伝をする場所の一つとして注目の集まる場所を選ぶのはなんらおかしくないし、効果を得るためには当然ながら誰も見てないところになんか広告打たないわけで至極当然の動きだと思う。

ここからが違和感。

この個人が影響力をもつことは気にしない。企業がそこに目をつけることも。ただ、個人の場合のそのチカラの使い方には違和感を感じることが増えてきた。それもここ数年っていう短いスパンの中で。なにが違和感なのか?というと…

・お金の為なら何でもPRする
・売るためなら属性無視でもPR頼む

これだと思う。これがなにより違和感で怖い。
影響力っていうのは時間をかけて手にしていることがほとんどだと思うし、当然ながら何かしら当人の活動があって手にするもの。狙ってにせよ狙ってないにせよ。商品も同じでブランドってやつは属性があるもので、あまり好きではない区分けだけどハイブランドやプチプラ、カジュアルやナチュラルなどなどあるわけです。
『その人やモノの活動・行動・言動・商品・世界観に魅力を感じる』
から身につくものが影響力でブランド力であるはず(一部見せかけの数字もあっても、それは省く)で、そこにはファンと言って良い人たちが居る。ここで感じた違和感は大体の場合『狙って身につけた』人が持ってることが多い。

 その狙いがPR案件を受けお金を稼ぐ目的であったり、とにかく誰でもいいから買ってほしいから露出の多い人にアピールしてもらおう!であればまあOK。何はともあれ稼ぐための目的の設定は自由だし稼ぐこと自体が悪くもなんともない。
 けども狙いはあれど、その場所に到達するまでに方向性をもって影響力やブランドは作り上げてきたはず。そこで関係のない案件をうけてしまっている場合や属性違うところで紹介をされているのを見た場合、先に書いたファンという人たちはどう感じるかということを考えないといけないと思う。

持続性があるようにしたいのであれば、だけど

 例えば極端だけど、服が好きでハイブランドの服なんかを着こなして『オシャレ』を影響力として持っている人が突然『FXの導入・入門書』なんかのPRをしだしたら違和感しか感じないし、そもそも効果もあっても一瞬で終わるはず。ブランドが環境配慮を考えている商品作りをしているのに、そこ考えたこともない人にPR依頼しても同じ。
 他にも普段経営やお金の話ばっかりしてる人が急に「このブランド最高だよ!」とか言い出しても なんのこっちゃ になったりとか。

つまりは
・利用されない、利用しましょ
・狙いを絞って継続しましょ
・本当に興味あるもの・好きなものを伝えましょ
・自分の色と違うものは避けておきましょ

ってことが継続的に影響力をキープするのなら必要だと思う。
これらを考えてない人の紹介するものは、紹介するほどに双方の価値が薄れる。場合によってはむしろPRすることがマイナスに働くとすら思える。(おまえが言うな的な感じや、こいつが紹介してるの嘘くさい的な)
 この人がこれ進めるならまちがいないよな と感じてもらえるものが価値で影響力だと思うので、属性は理解しておきたい。

前は信用がなくても『なんか凄そうな人』がおススメすればなんとかなった世界があって、だんだんと『ちゃんとすごい人』がおススメしないと信用できない。になってきてる。すごい短い期間でそうなってる。これは全体の目が肥えてきてはいる証拠。
 カリスマ店員ってやつの場合は、『店頭』という属している場所で販売するからこその効果や信用があったので相乗効果や影響力もあった。今のネット上のインフルエンサーはどこに属していて何を武器としているのか。そこを明確にして意思をもって取捨選択していないと、ただの『消耗品』として扱われるんだろうな。と思ったのでした。

大事なのは現実どこに属してて何をやっていて、どこを目指しているのか
それをしっかり大切に育てていくことだけだと思う。
 僕自身は突発的なチカラには魅力を感じない。持続して継続して関係を続けていける人たちと歩いていたいので、いつか一緒に歩いてる人たちと良い思い出来たら良いな~がんばろ~と思って今回は終わります。

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