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その76「今日は『恋つづ』をエンタメの元素記号で分解せざるを得ない」の巻

今クール最大の話題作と言っても過言ではないTBSドラマ「恋はつづくよどこまでも」

世の女性を「キュン死」させ、最終話の視聴率15%を越えた大ヒットドラマですが、これがなぜヒットしたのか、様々なヒットコンテンツからヒットの要素を集めて作った「エンタメの元素記号表」で紐解いてみましょう。

バラエティ元素表2_page-0001

完結してしまったのでネタバレも何もないのですが一応気を遣って…今回は公式HPから引用しましょう。

【公式HPによる第1話あらすじ より】

修学旅行で東京観光をしていた高校生の佐倉七瀬(上白石萌音)は、初老の女性が目の前で意識を失い倒れるところに遭遇する。
慌てふためく七瀬だったが、偶然通りかかった医師・天堂浬(佐藤健)が介抱したことで女性は意識を取り戻す。
スピーディに対処する天堂の姿に一目ぼれした七瀬は、彼に会いたい一心で看護師を目指すことを決意。

それから5年後――。 晴れて看護師になった七瀬は、憧れの天堂が務める日浦総合病院に勤めることに。
再会早々、天堂に愛の告白をするが、5年前のことを微塵も覚えていない天堂にこっぴどく振られたあげく、厳しい言葉で罵られてしまう。
落ち込む七瀬は、同じく新人看護師の仁志琉星(渡邊圭祐)、酒井結華(吉川愛)、菅野海砂(堀田真由)と共に、各科を研修で回ることに。
七瀬は天堂が所属する循環器内科で研修をすることになるが、天堂に早く看護師として認められたい気持ちが空回りし、ミスを連発、叱責されてしまう。

まず上白石萌音演じる主人公の七瀬のキャラクター。おじさん世代には懐かしい「ドジでのろまなカメ」って感じの女の子ですが笑、彼女には「看護師になって憧れの先生と再会したい」という強烈な「夢」D(Dream)「モチベーション」M(Motivation)があります。そして何より「思い込み」Mu(Misunderstand)が激しい「考えるよりまずは行動」タイプ。

佐藤健演じる天堂は無愛想でクール。まさに「魔王」と呼ぶべき超ドSのイケメン「医師」Dr(Doctor)

そんな魔王に勇者・七瀬が「好きです!」と「突撃」C(Charge)していく。果たしてどーなっちゃうの!?という「ドキドキ」Hb(Heartbeat)の展開です。

そう、このドラマ最大の魅力は完全無欠の「魔王」にダメ「勇者」が挑む中で「ツン」の魔王が勇者のペースに巻き込まれ「デレ」ていく姿。そこに視聴者は回を追う毎に「もっと頂戴」となりました。

天堂に認められたくて空回りする七瀬…。また、ここでヒットする物語の常套手段「失敗」Fa(Failure)「壁」Ba(Barrier)が現れました。

4話では話題の衝撃キスシーンがありーの(雑に解説)そして物語は第5話で急展開を迎えます。それが!

【中盤の盛り上がりといえばやはり第5話】

佐倉七瀬(上白石萌音)のストーカー・元入院患者の田沢伸(森廉)と天堂浬(佐藤健)がもみ合いになり、ケガを負った七瀬は救急車で搬送される。
意識が朦朧とする七瀬は、「先生とデートしたり、キスしたりしたかった…」と胸の内を告白し、意識を失う。
そんな七瀬に必死に声をかけ続けた天堂は、「乗り切ったら、願いを何でも叶えてやる」と約束し、「彼氏になってやる」と告げる。
公私混同したくないという天堂に交際の事実を周囲に明かさないように口留めされるが、5年越しの片想いが実り舞い上がる七瀬は…。

ストーカーに襲われて搬送という「突発的事故」Tr(Trouble)が逆に「チャンス」Ca(Chance)に。

【そして、なんと言っても第6話のこの展開】

循環器内科のナースステーションで、佐倉七瀬(上白石萌音)の予定をあけてほしいと頼んだ天堂浬(佐藤健)は、理由を尋ねられると「一緒にメシ食います」「俺の彼女だから」と公言。
その言葉に七瀬や来生晃一(毎熊克哉)、同僚たちも驚き、歓喜に沸く。

出ました。いい意味での「裏切り」Sl(Sellout)そして「俺の彼女だから」という「キメゼリフ」Cl(Call)

その「こんな事言わなそうだったのについに言っちゃった」という「ギャップ」Gp(Gap)に胸キュンです。

そして【公式HPによる最終話のあらすじ】

出勤の準備をする佐倉七瀬(上白石萌音)と天堂浬(佐藤健)の前に突然、着物姿の流子(香里奈)と仁志琉星(渡邊圭祐)が現れる。
なんと仁志は、流子をお見合いの席から連れ去ってきたというのだ。
詳しい理由を聞いた七瀬は、天堂も避けるほどの“ドS”な父・万里(村上弘明)を説得するべく、流子と共に天堂の実家へ向かうことに。

一方で、より看護師として成長したいと考えていた七瀬は、流子や若林みおり(蓮佛美沙子)をはじめ、身近な人たちの向上心に触発され始めていた。
七瀬は、看護師長の茉莉子(平岩紙)から看護留学を勧められるが、天堂と離れたくない気持ちから踏み切れずにいて…。

もちろんヒットドラマの要素「ライバル」Ri(Rival)と「応援団」Cg(Cheergroup)も2人の恋に華を添えます。

そして七瀬が最後に選んだのは看護師としての「成長」Gr(Growth)でした。(その後、究極の胸キュン展開が)

かくして、勇者が魔王に戦いを挑んだこの「恋のRPG」は「そして伝説へ」Lg(Legend)と相成りましたとさ。

このドラマ、恋愛模様にばかり焦点を当てがちですが、しっかり「医療ドラマ」Dr(Doctor)として「命の大切さ」を描いています。

なので七瀬の最後の選択「恋も医療も」に人々は納得。「こんな看護師さんいたら応援したいわ〜」となったのかも知れませんね。

あとは毎回に散りばめられた怒濤の「胸キュン」シーンの連続。では、繰り返しお楽しみ下さい。(TVerで笑)






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