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仕事を活用して不安障害・対人恐怖を改善する

仕事で負荷がかかってメンタル状態が悪化する人っていると思います。

長時間労働、あるいは苦手なことを長時間取り組むことでメンタルを病んでしまう事象です。

仕事って、何か「やりたくないことをやるからお金がもらえる」「しんどいことをやるからお金がもらえる」みたいなイメージありますよね。

ハードワークのしすぎでうつ病になった、という話はよく聞きます。

となると「仕事=悪」「労働=搾取」という意見を導き出してしまいそうです。とはいえ、そういう事を本記事で言いたいわけではありません。仕事で得られる価値は沢山ありますからね。

今回は、仕事をうまく活用して、メンタルの問題を良くする方法をお伝えします。

(なお、今回の話題からは、パワハラ・モラハラ問題は除外しておきます。例えば強烈なパワハラ・モラハラ上司がいる環境でも、部下側で取り組めることはありますが、ちょっと話が変わってくるので、それはまた別の機会とさせてください)


■課題と解決事例

私に相談に来られる方でも、

「部署移動したら友好的な人ばかりになって、今は仕事も楽しくできています」

と言われる方もいます。

そういう人でも、自分の課題を持ち続けて悩まれています。


苦手な業務やシーンってあったりしますよね。

  • 顧客対応

  • クレーム対応

  • 人前で喋る

  • 人に見られる文章を書く

  • 人との調整ごと

  • 職位が上の人とのやりとり

  • そもそも対人関係全般

などなど。

そういう苦手シーンはあるんですが、だからこそまさに仕事はちょうどいいんです。

仕事をうまく活用できれば不安障害の改善につなげていけます。

■私が改善できた時の仕事の活用方法

私は当時、仕事を活用して、自分の行動が「不安障害を悪化させる」のか、あるいは「改善になる」のか、色々試しまくりました。

  • 業務上必要という大義名分のもと、社内の人にDM送って聞く・何かお願いする

  • 業務上必要という大義名分のもと、何かあればグループチャット作って会話をはじめる

  • 業務上必要という大義名分をあまり使えないけど、何か相手と自分に関係するトピックがあればDMで雑談を振る

  • 業務上必要という大義名分のもと、予算をつけてもらう

  • 業務上必要という大義名分のもと、新規セミナー立ち上げ

  • 業務上必要という大義名分のもと、新規発信媒体立ち上げ

  • 業務上必要という大義名分のもと、新規イベント立ち上げ

これらは、不安障害を持っていた自分には全部ハードルは高かったんですが、「業務上必要」という大義名分を使うことにより、ハードルを相当無理やり下げました。

要は、ダメ元で沢山ジャブ打ってみる感じです。

で、それが受け入れられるアプローチなのか、そうでないのかを試してみつつ、業務で成果出せるかもやってみました。

失敗もありましたが、最終的にはたいていのことは、有識者の協力を頂けたおかげで、うまくやり遂げることができました。

■多数派(?)の意見

とはいえ、そういうの、面倒ですよね?

多数派はこんなことを考えているんだろうなというのも分かります。

  • 本当にしんどい、本当に精一杯、これ以上何もできない

  • 仕事は適当にやって、そこそこお金を稼げれば十分

  • 成長とか面倒

  • 頑張っても給料は頭打ちなんで、現状維持が一番いい

  • むしろ頑張らないことで復讐したい・困らせたい

  • いつまでも頑張り続けなければならないのがおかしいんじゃないか

  • 無理無理無理

■なぜ不安障害や対人恐怖になるのか?

とはいえ、今、課題を感じているのであれば、

それを何とかしたいと考えているということでもあるわけです。

何で不安を感じるかというと、一つは「理想の自分」と「現状自己認識」に大きなギャップがあるからなんです。

実は高い理想・目標があって、ギャップに不満をかかえているんですね。それが、不安障害や対人恐怖に結び付いています。

それが原因で、くすぶり続けています。

■チーム!チーム!チーム!

じゃあ、どういう考え方をするといいかというと、

「チームに貢献すること」

になります。

心理学者のアドラーは「共同体感覚」を説いてますよね。

経営者であれ、リーダーであれ、ヒラ社員であれ、結局、チームへの貢献を求められます。

経営者も結局は自分でチームを作り、チームへ貢献や還元をしていくことになります。

リーダーはメンバーに働きかけたり育成したりしてチームへ貢献します。

ヒラ社員は知識を付けたり実際の毎日の業務をコツコツ行うことでチームに貢献します。

自分にできることが増えれば、チームへの貢献度が上がります。

チームへ貢献すれば、みんな喜んでくれます。

チームに貢献なんてしたくない、とどこかで思っていても、結局利益はチームで生み出しているし、チームで得た利益が自分の給料になってます。

人間は、

  • 家族というチーム

  • 国というチーム

  • 自治体というチーム

  • 会社というチーム

  • 部署というチーム

  • 地域コミュニティというチーム

何かしらチームを組んで、そこに所属し、貢献活動を行います。

なので人間はみな、

「仲間と認められたい」「尊敬されたい」「お互い向上していきたい」「チーム全体をより良くしていきたい」

という、達成できると喜びを感じる、根源的な目標をもっているわけです。


「でも、今は本当に毎日しんどいし、精一杯なんだ」という人も、それでもいます。

でも、チームは、

ある人にメンタルが病むまで働いて欲しいわけでもなく、

仕事ができない人を非難して凹んで欲しいわけでもなく、

皆に、チームへの貢献を自然と求めてくるというだけなんです。

■改善へのソフトランディング

仕事のチームの中には色んな業務があって、

挑戦したことのない業務もありますよね。

仕事をしていると、給料をもらいながらそういう場を活用でき、自分の経験を増やせるということがメリットです。

とはいえ、「基本みんな事なかれ主義」「新しいことはやりたくない」「緊張しそうなことはやりたくない」というのはありますよね。

でも、自分が所属するチームは勝って欲しい。そうすると、

  • 何をしたらチームの役に立つか?

  • 何をしたらチームの利益になるか?

  • 何をしたらチームが楽になるか?

というところを考えていくと、「何か自分にできること」は少なからずあります。

はじめからうまくやることは求められていません。

でも、「不安障害が治ったら挑戦しよう」だと、挑戦できるタイミングは来ないわけですね。

「治ったら挑戦しよう」(ループ1回目)
→「今は治ってないので挑戦しない」
→「改善しない」
→「治ったら挑戦しよう」(ループ2回目)
→「今は治ってないので挑戦しない」
→「改善しない」
という現状維持ループが繰り返されるだけです。

とはいえ、今できることは絶対にあるので、

今できることをすればいいんです。

そこで注意して頂きたいのが、

何かに挑戦すると「未来の不安視」「過去由来の不安」「不安な気分」が100%確実に襲ってくるということです。

なんですが、それは想定内と考えることも大事です。

「不安な気分」は受け入れつつ(心の中で受容 or 書き出して受容)、
「気分には負けないぞ」と決めて、今できることをするということです。

今できることをしていって、人生経験が増えると、不安障害は自然と小さくなってきます。

そうすると、当然楽になります。

小さくとも挑戦すれば自分の認知が変わってくるので、挑戦をどんどん軽くしていけます。その好循環に入れれば人生が変わります。

今日はそんなところです。それではまた!

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