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恋のハッピー・デート

『恋のハッピー・デート(Gotta Pull Myself Together)』
ノーランズ、大ヒットしたデビュー曲『ダンシング・シスター(I’m In The Mood For The Daincing)』に続く、 日本での2ndシングル(1980年)。
『ダンシング・シスター』は、曲名を知らなくても、曲を聴いたら「知ってる!」っていう若い人も多いと思う。
僕は、『ダンシング~』も大好きだけど、『恋のハッピー~』の方が、キュートで好き。

邦題の通り、明るくハッピーな曲調ですが、当時この曲が1曲目に収録された同名のアルバム(原題は『Making Waves』)を購入して、歌詞カードの対訳を読んでびっくり!
「泣き顔は 見ないで あなたがさよなら言ってから わたしまるでだめなのだから」
「(さあ)泣き止まなければ 元気を取りもどさなければ 立ち直らなければ」
悲しい失恋の歌詞が書いてあるんです。
印刷間違えてるよって本気で思いました。
確かに曲調は『恋のハッピー・デート』って感じの楽し気な感じですが、実は失恋の曲なのです。
内容を知るまでは楽しい曲って感じていたのに、内容を知ってから聴くと、どことなく悲し気に、バーニーのヴォーカルは切なく健気に聞こえてくるから不思議。
当時は小学生だったので、メジャーな曲調は楽しい歌、マイナーな曲調は悲しい曲って思い込みがあったんだけど、この曲以降曲調と歌詞は必ずしも一致しないし、むしろ明るい曲調で悲しい内容の歌は、切なさが倍増することもあるんだってことを学びました。
そういう意味でも思い出深い、大好きな曲なのです。
昭和はこんないい加減(?)な邦題の曲やアルバムがたくさんありました。ちなみに、このアルバムに収録されている、テンプテーションズのカバー曲『フーズ・ゴナ・ロック・ユー(Who's Gonna Rock you)』は、後に3枚目のシングルとしてカットされますが、そのときは邦題が『ときめきTWENTY』に変更されたし、5枚目のシングル『夏は16才』の原題は『Chemistry』。特にノーランズの邦題はめちゃくちゃだったみたい。でも、そんな昭和が僕は大好きです。

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