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決戦前夜 「今日までを振り返る」

南紀オレンジサンライズFCの選手として、
和歌山県田辺市での生活を始めて約3か月。

明日はホームグラウンドである
上富田球技場でのリーグ戦第3節。
リーグ戦では、今年最初で最後のホーム戦。
いくつもあるリーグ戦のなかの
一試合ではあるけれど、
ものすごく重要な一戦になる。

そんな大切な一戦を前に、
チームの始動日から
ここまでを振り返ってみようと思う。

正直、もっと早いタイミングで
始動日からの振り返りをnoteにまとめて、
投稿しようと思っていた。
しかし自分の中でなかなか区切りがつけられず、このタイミングにした。

このタイミングにした理由ももちろんある。


チームにとって重要な一戦の前であること。
そしてチームの始動日からここまでやってきて、
サッカー、仕事、生活。
いろいろなことに慣れてきたと思う。
だからこそと言えるが、
心のどこかで、チーム、そして自分自身が、


この地に来た時の
気持ちを忘れつつあることに
危機感を感じている。
いろんなことが当たり前だと
感じてしまっている自分がいる。


今週は特にそのことについて
考えることが多かった。

もう一度ここに来た時の気持ちを思い出すこと。
そして自分の中で気持ちをリセットして、
再確認するためにも
今回のnoteを書いていこうと思う。

内容については、
サッカー、仕事、生活、明日の試合について
書いていく。

サッカー

チームが始動して、週に3回の練習。
2つの公式戦、そしてトレーニングマッチを7回。
練習は芝のグラウンド、
そして準備してもらうトレーニングメニュー。
週末には、対戦相手を探してもらって
毎週のように試合ができる。
そんな恵まれた環境でサッカーができている。

チームの状況としては、
4月にようやくすべてのメンバーが揃い、
ここまで公式戦2連勝。
トレーニングマッチは、5勝1敗1分。

和歌山県内のチームとしか
対戦していないとはいえ、
ここまでの成績は申し分ないと思う。
直近の数試合では、
スコア的にもチームの始動直後には
考えられなかった結果がついてきている。

おそらく一人一人が
チームの成長を感じられていると思う。

勝ち続けていること。
とても良いことだと思う。
だがその反面で、少し不安に感じることもある。

それは自分たちのチカラを過信してしまい、
私生活や練習、態度などに
驕りが見えてしまうことだ。

自分自身も心のどこかで
この環境が当たり前のように
感じてしまっているところがあり、
今週はスイッチが入っていないと感じる
こともあった。

そのようなチーム状況になってしまうと
サッカーだけでなく、仕事、日常生活。
いろいろなことが
上手くいかなくなるのではないか。


自信を持つことはとても大切で、良いこと。
それでも謙虚であり続けたい。

自分たちのチームの現在地は、
和歌山県3部リーグであること。
これは言ってしまえば、日本サッカー界の
1番下に位置するリーグと言える。
トレーニングマッチで上のリーグを戦うチームに
勝ったとしてもその序列が変わることはない。
僕らが見るのは、上しかない。
いつだって挑戦者の立場だ。

日本だけに限らず、世界を見ると
サッカーというスポーツの競技人口とチーム数。
自分たちより強いチーム。
自分より上手い選手。
強い選手。
速い選手。
サッカーを知っている選手。
いくらでもいる。

どこまでいっても
手が届かないところかもしれない。

それでもこのチームに来て、サッカーを
やっていることは「本気」を意味すると思う。

「楽しければいい!」
そんな想いでサッカーをやるのならば
どこだっていい。


もっと上を目指す。
もっと上を求める。
そんな自分がいたからここにいる。

3ヶ月。
チームの成長も結果も少しずつ、ついてきた。
それでもこのくらいで満足することはできない。
この挑戦を始めて、
たくさん悩んで苦しみながらも
入団を決意したあの日。

「本気で闘うと決めた。」

もう一度、自分の心にに刻み込む。

まずは明日の試合。
そこからもう一度闘う。

仕事

話は変わってしまうが、次は仕事について。
南紀オレンジサンライズFCのメンバーは、
和歌山県田辺市そしてみなべ町を
中心とした企業や農家さんのところで
働かせてもらっている。

チームのメンバーのほとんどが
和歌山県外からやってきた僕たちにとって、
知らない土地と初めて経験する仕事は
とても大変なことが多かった。

そんな僕たちに、この街の人たちは、
丁寧に仕事を教えてくれたり、
いろんな話をしてくれる。
そして自分たちがサッカーをしていることを
応援してくれている。
試合があると分かれば、
「頑張ってね!」と声をかけてもらったり、
試合後には結果を喜んでくれる。
本当に嬉しく感じることばかりだ。

そんな職場で僕たちは、
仕事をさせてもらっている。

だからこそ、
その人たちとの仕事に貢献したいと思うし、
自分自身の成長のためにも全力で取り組みたい。

まだまだ仕事を始めてから日は浅く、
できることは多くないのかもしれない。
まずは今できることから少しづつ。

それが
会社、応援してくれる人のためになればいい。


生活


南紀オレンジサンライズFCの選手として
生活をスタートしてから
私自身、サラリーマンをやっていた時の
生活からも少しずつ変化している。

特に食事だ。
なるべく身体に良いものを取りたいし、
何よりも食べる量が今までと比べ物に
ならないほど増えている。

チームメイトと会話していても
料理が趣味になったという選手が何人もいたり、何を食べたらいいかを勉強しながら
料理をしている選手もいる。

そのほかにも睡眠や身体のケアには、
今まで以上に敏感になった。
試合後、練習後はなるべく疲れを残さないこと。
練習、特に試合には、
全力で入っていけるように準備すること。
体調管理や怪我の予防は、必要不可欠だ。

自分たちでやらないといけないことが
ほとんどだからこそ、
それぞれが考えて、
サッカーのために取り組んでいる。

生活のすべてがサッカーに
繋がっていると感じながら生活している。

もちろん甘いものが食べたくなったり、
大好きなラーメンが食べたくなる時もある。
それでもサッカーのためだと思えば、
我慢できるし、
何かのご褒美だと思って食べるときは、
最高においしいと感じられるから
そのくらいでいいと思う。(笑)

サッカー、仕事。

良いパフォーマンスを発揮するためには、
日々の生活から。

より良いものを吸収し、
自分の生活に落とし込んでいきたい。



明日の試合


明日はホームグラウンドでの試合。
別にこの試合のためだけに
ここまでやってきたわけではない。
目指す場所はまだまだ先にある。

それでも自分たちにとって、
ホームで開催される試合は、特別なものだ。
この試合の告知を
いろんなメディアを通してやってもらったり、
職場や地域のお店の方に協力してもらって、
ポスターを貼らせてもらった。

いろんな人の協力があって、
少しづつではあるがチームの知名度、
そして応援してくれる人も増えてきている。

明日の試合。
どのくらいの人が、
会場に足を運んでくれるのかはわからない。
それぞれに生活があって、やりたいこと、
仕事などがある。

応援しに来てくれる人、
試合を見ることはできないけれど
応援してくれる人。
そしてまだ
サッカーを南紀オレンジサンライズFCを
知らない人たちのために闘いたい。

この試合は、
南紀オレンジサンライズFCにとって、
さらに上へ進むための試合になる。

だからこそ、
最高にサッカーを楽しみ。
一生懸命闘うプレー。
観客を魅了するプレー。
身体を張ったプレー。
声や姿勢でチームを鼓舞するプレー。
ピッチの中、外での振る舞い。
そして感謝の気持ち。

そうして少しでも
感謝と元気そして笑顔を届けられたらいい。


チーム全員で
そんな南紀オレンジサンライズFCを見せたい。


振り返りを終えて


チームの始動日から今日までを
簡単にではあるが振り返ってきた。

毎日があっという間に過ぎてしまう。
そう感じられているのは、
それだけ充実しているからだと思う。

そんな中で、いろいろなことへの
慣れや現状に落ち着いているような自分を
もう一度見つめ直すために
今回のnoteを書いてきた。

書いていくうちに言葉に気持ちが乗っていく。
そんな心地よさの中で、
このnoteを書くことができた。

この振り返りnoteは、
ものすごく大きな意味を
もたらしてくれたものになったと思う。

noteを書くことで自分を見つめ直し、
モチベーションを上げることができる。
改めて、そう感じることができた。

明日の試合は、とても大切な試合ではあるが
通過点のひとつ。
このクラブ、そして俺たちの
挑戦はまだまだ続いていく。
サッカー選手としても一人の人間としても
まだまだ成長していきたい。

南紀オレンジサンライズFCがもっと大きく。
このクラブの存在がたくさんの人を繋ぎ、
この街の象徴と言われるようになることが
できたら最高だ。

明日はそのための一試合になる。





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