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誕生日の意味を考える

実は本日、私の誕生日なんです。

あ、お祝いはいりません。誕生日だからこその記事を書きたいので、あえてHappy Birthday to Meをやってます。

私が好きなドラマで「最後から二番目の恋」というものがあります。
中年による中年のための恋愛ドラマなんていう表現が当たるかもしれないけれど、長く生きていると寂しかったり辛かったり、いろいろあることをこのドラマは普通に少し面白かったりしてくれるストーリーだったりします。

主要キャストはトップ画像に出ている5名。鎌倉に住む長倉家の長男を中井貴一、長女を飯島直子、双子の次男を坂口憲二、双子の次女を内田有紀、そしてその長倉家の隣に引っ越してきたアラフィフ女子を小泉今日子。

それぞれが個性あって会話のやり取りがとても面白く、しかもみんな共感できる。パート2まで放送したのが10年以上前の作品だけど、ひそかにパート3もやってほしいと願っている一人であります。

この中で小泉今日子さん演じる千明が46歳の誕生日を迎えます。そこで長倉家はサプライズでバースデーパーティを行うことに。
しかし千明はこの歳になって誕生日を祝ってもらうなんて、はずかしいししてほしくないと拒否。そこで中井貴一さん演じる和平のこの言葉が出てくるのです。


誕生日というのはお祝いする事が二つあるんです。

一つはもちろん、あなたがこの世に誕生してきた事。
もう一つは、今あなたが元気で生きている事。
だから、『もうそんなお誕生日やるようなめでたい年じゃないんです』とか『誕生日が来るのが嫌なんです』とか言う人がいますけど、あれ絶対におかしいんです。
むしろ逆で、年をとればとるほどめでたいことなんです。素晴らしいことなんです。
23歳の誕生日より、46歳の誕生日のほうが倍、いやそれ以上に素晴らしい事でめでたいことだって思いません?

胸張ってくださいよ。あなたらしくもない。
だいたい、このローソクの数は、これまで
あなたが頑張ってきた証なんです。
あなたこんなにたくさん頑張ってきたんですよ。
それを10年を太い1本でなんて、
そんな大雑把なことはできません。
それが、長倉家の誕生日です。



このシーンを見た時の中井さんの表情がやさしく、言葉がとてもすっと入ってきた。普段はふざけたりお互い見栄を張って素直になれない和平と千明だが、この言葉を受け止めた千明のこの家族との出会いを喜んでいる姿も印象に残っています。

ちなみに46本のろうそくですが、ほんとに小さなものが並べられてました。この言葉が出る前は見た瞬間私吹き出してしまいましたが、出た後はあらためてろうそく年齢分も悪くない。実際にやったこともありました。


誕生日の意味を自分がお祝いされるより、両親に対して生んでくれてありがとう。と感謝の意を表す人は多いと思います。もちろんそれは当然として、自分がんばったよおめでとう!という人が少ない気がしていました。

ただ生きているっていうのも、実はとても大変なことだよな。私がひいきにしているタイの人たち、インスタやFacebookでHappy Birthday to Meとやってる人は多いです。日本人ももっと自分をお祝いしてあげてもいいのではないでしょうか。

50歳過ぎてるけど、今日だけは自分をほめてあまやかして、きちんと今までがんばってきたね。といたわってあげようと思います。

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