泥んこまみれのレンコン掘り|47キャラバン#9@茨城
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泥んこまみれのレンコン掘り|47キャラバン#9@茨城

私は、東日本大震災を機に、食のつくり手を特集した情報誌と食べものがセットで届く「食べる通信」と、生産者と直接やり取りをしながら旬の食材を買えるプラットフォーム「ポケットマルシェ」を立ち上げた。東日本大震災から10年の節目を迎える来年の3.11に向けて、改めて人間とは何かを問うため、47都道府県を行脚することにした。
これは、その「REIWA47キャラバン」のレポートである。

蓮田でTikTok撮影

 やってきたぜ、レンコン生産量日本一の産地、茨城県土浦市。なになに?土浦がレンコンの産地だって知らないって?はい、僕も知りませんでした。ここで、9年前に脱サラしてレンコン農家三代目となった栗又孝行さんの蓮田(はすだ)を訪れた。9時前に現場に到着したが、この日も猛暑ですでに熱い。

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 ところでみなさん、レンコンって、どういうふうにできるか知ってます?おそらくほとんどの人が知らないのではないだろうか。それはレンコンの産地が少ないことによるところが大きいと思う。つまり、見たことがない。ご覧の通り、これが蓮田。水を張った田んぼに緑のレンコンの葉っぱが見える。あの根っこの部分がレンコンで泥に埋まっているのだという。

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 前日、スマホを紛失してしまい、急ぎのメールを地べたに座ってパソコンからしている。

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 そこに現れたのが、TikTokの撮影部隊。若者たちに一次産業の魅力を伝えようと、この夏からポケットマルシェも本格的に始めてみた。

 第2回目の撮影舞台として、栗又さんのところを選んだ。レンコン掘りは泥んこだらけになるって聞いたので、絵になるかなと。

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 おや、蓮田に雪上を滑るソリが浮かんでいるぞ。スキー場でもないのに、なぜに?

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 おや、こんなところにウェットスーツが置いてあるぞ。海でもないのに、なぜに?

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 蓮田は泥のぬかるみが深いので、このウェットスーツを着て入るのだという。そうなんだーーー。この炎天下で、暑そう、、、

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 まずは、お手本を見せてもらうことに。おっ、さっきのソリの登場だ。なになに?

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 ソリを同伴して蓮田に入っていった栗又さん。

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 消防士が火消しに使うホースみたいなものを手にいきなり噴射を始めた。すごい勢いで水が舞い上がる。

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 その高速噴射機を蓮田の泥水の中に突っ込んだぞ。何がどうなってるんだ?

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 この高速噴射機で蓮田の底の泥水を取り除き、埋まっているレンコンを掘り起こすのだという。「入ってきて!」と促される。

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 「やってみて」と高速噴射機を渡される。すごい水圧だ。どれどれ。栗又さんのサポートを受けながら、蓮の葉っぱの根っこをまさぐり、足元に噴射してみる。おおお、泥がどんどんなくなっていく。あっ!なんか手ごたえが。こ、これは、、、

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 レンコン掘りあてたーーー!

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 勢いづいて、ひとりで挑戦。

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 今度は大物がとれた!

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 時間にして10分くらいだっただろうか。もう限界だった。とにかく暑いのなんの。まるでサウナに入ってるようで、全身の毛穴から汗が噴き出ていた。蓮田の中を高速噴射機を持ってバランスをとりながら歩くのが非常に難しく、インナーマッスルが鍛えられる感じ。聞けば、この収穫作業を毎日3~4時間ぶっ続けでやるのだという。凄すぎる、、、栗又さんを見る目がすっかり変わってしまった。蓮田から出ると、水をかけてもらい、泥を洗い流す。

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 TikTokの撮影部隊は、いい絵がとれたと満足気な表情。

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 蓮田での収穫体験と撮影が無事に終了し、TikTokの撮影部隊が選定した次の撮影場所へ移動。そこは、霞ケ浦!

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 撮影の合間を縫って、メールやメッセージの返信をいそいそと。

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 撮影準備完了!

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 ここから怒涛の質問責めが始まる。45秒の尺の動画を15本撮るという。つまり15回質問に答えなければいけない。暑い。早く終わらせたい。

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 15問中、14問は尺に見事におさめて一発OK!その場で初めて質問を聞いたんですよ。凄くないですか?オレ、やればできる子!と我ながら自画自賛。

 無事に撮影を終え、お昼休憩。田舎の食堂に入る。「勝浦みたいな担々麺」を注文。勝浦じゃないところで勝浦担々麺を出すわけで、正直で謙虚なお店です。実際に食べてみると、勝浦担々麺そのものでした。

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 午後、最後の撮影場所に入る。かなり暑い。

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 最後の撮影は、栗又さんと僕の対談。

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 僕が栗又さんを質問責めにする。ここでも20問くらい質問しただろうか。農家の魅力について聞いたときの回答が印象深かった。「言葉であれこれ説明するよりも、とにかく一回ここに来て実際にやってみるのがいい」。自然の中で食べ物をつくる仕事の素晴らしさを言葉で説明するのは、確かに難しい。それは頭で理解する類のものではなく、体で感じるものなのだと、僕も何度か経験してみてわかった。

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 「NO RENKON NO LIFE」の栗又Tシャツで記念撮影。

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素敵なカフェでの47キャラバン

 さて、夜は47キャラバン。会場は、茨城県笠間市のカフェ『言の葉』。雰囲気の素敵なカフェだ。

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 このカフェのオーナーの二宮さんと娘のマユナちゃん。実は、マユナちゃんはポケマルスタッフ。初出勤の日に僕の著書を持ってきて、「ファンなのでサインください」と言われ、オジサンは照れてしまったことを覚えてる。そして、マユナちゃんがなぜポケマルにジョインすることになったのか、その経緯が明らかとなる。お母さんが、昨年2月に放送された「カンブリア宮殿」で僕のことを知り、感動して、興奮して、娘さんに知らせてくれたらしい。それで、娘さんは僕の動画を見たり、本を読んだりして、共感してくれて、応募してくれたのだった。そのご縁で、今回の茨城開催の会場は是非うちのカフェでと申し出てくれたのだった。

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 会場には、次々と茨城県内のポケマル生産者が駆けつけてくれた。半分は、初対面だ。いつも、ポケマルの出品やTwitterでやりとりしていた生産者さんが実際に目の前に現れると、「おおお、本物だーー!」ってなり、相手も「おおお、本物の博之さんだーー!」って、抱き合うくらい喜び合う。

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 そして、本番。みなさん、真剣に僕の話を聞いてくれた。

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 質疑になると、次々が手があがり、今日は朝から晩まで質問責めな日である。

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 記念撮影。撮る瞬間だけ、息を止めてマスクを外してもらう。みなさん、いい笑顔だ。

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各種リンク

▼「REIWA47キャラバン」について

▼これまでのキャラバンの様子はこちら


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ポケットマルシェ CEO / 東北食べる通信 編集長 / 日本食べる通信リーグ 代表 / 岩手県議を経て、2011年岩手県知事選に出馬し、討死。事業家に転身。2019年2月カンブリア宮殿出演。著者に『都市と地方をかきまぜる』、『人口減社会の未来学』など。岩手県花巻市出身。44歳。