沈黙の臓器

秋の土用に入り二十四節気では「霜降」を迎えました。冬へ向かうのに自然界は一生懸命、陽から陰に変化をしようと頑張ってましたね。今年も夏の陽気が高かっただけに燃え盛る炎を沈めるには相当なエネルギーを使います。

肝臓は沈黙の臓器という言葉を聞いたことがあると思いますが他も全部、五臓は私達がどんなに忙しくいてもストレスを抱えていても沈黙しています。

肝、心、脾、肺、腎の5人家族はそれぞれの役割を果たしながらお互いに協力しあって休む間も無く私達を生かしてくれています。

何か体調が思わしくないからその症状を抑える薬を飲んで、とりあえず治ったからまたいつも通りの生活に戻っていたのでは同じことを繰り返しているだけ。目には見えない体の内側のサインを見逃して何のケアもしなければ知らぬ間に臓器の機能が低下してしまいます。

5年後10年後の先を考えて沈黙の中にあるサインに気付いて、自分の体質に合った養生をしていく事がどんなに大切か、中医学を知れば知るほど実感しています。

私自信、今まで本当に健康で体調も安定していて問題は特にないのですが出産を三回、母乳育児、産後も休まず、ヤンチャな男子3人の子育てで何度も寿命が縮むような思いをして、最近まで年に一回フルマラソンを走り、どれだけ血とエネルギーを使い果たしてきたか・・・・

先天的に持っている腎気を削って生きる年齢ではないので、これからはしっかり養生しながら良い気を巡らせて必要としている人に渡せるような生き方がしたいです。


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