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建築家 廣部剛司 言葉と音楽と建築と

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建築家の廣部剛司が思い立ったときに書いていくnoteを作成しました。
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#コラム

海中展望塔と建築の境界線

海中展望塔と建築の境界線

勝浦の海中展望塔。

訪れるのはおそらく大学2年生の時以来。

夏休みの設計課題が「海中展望塔」だったため、事例として観に行きました。
あらためて、海に起立する鉄の構築物をみていると、船舶などと建築の境界線を考えます。

先日展覧会を拝見したコルビュジエの改修した「アジールフロッタン」がRC造の船舶だったことから
ふとその著書『建築をめざして』をひもといてみると

<もし、一瞬でも運輸の道具だとい

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「建築を気持ちで考える」を拝読して

「建築を気持ちで考える」を拝読して

    

 堀部安嗣さんのお名前を最初に認識したのは、まだ芦原義信先生の事務所に居た頃です。『ある町医者の記念館』を新建築誌上で拝見して、その光の巧みな操作や静かな空気感に共感を覚えると共に、同世代の建築家がこんな作品を手掛けたのだと驚いたことを良く憶えています。

先日まで、ギャラリー間で開催されていた堀部さんの展覧会にあわせて出版された「建築を気持ちで考える」をご縁あってご本人から頂きました

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