海中展望塔と建築の境界線
勝浦の海中展望塔。
訪れるのはおそらく大学2年生の時以来。
夏休みの設計課題が「海中展望塔」だったため、事例として観に行きました。
あらためて、海に起立する鉄の構築物をみていると、船舶などと建築の境界線を考えます。
先日展覧会を拝見したコルビュジエの改修した「アジールフロッタン」がRC造の船舶だったことから
ふとその著書『建築をめざして』をひもといてみると
<もし、一瞬でも運輸の道具だという考えを伏せて新しい目で船舶を眺めるならば、
これが大胆不敵な、秩序正しい、調和した、静かで、神経質で、力強い美しさのものであることを感じるだろう>
という一節を船舶の写真と共に綴っている。
境界線が曖昧で「建築」であるかどうかと言うことを問いかける立ち位置は、旧態依然たる「建築(様式)」から自由になろうと戦っていた
コルビュジエの足跡を追っていることになるのかも知れない、とふと考えていました。
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