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タジーとニュージー

運転手はちょっと年配のオージーで、サングラスをしていたから目は見えなかったけど、顔は笑ってたような気がした。

「ローンセストンまで行きたいんですけど、乗っていいですか?」と聞くと、「ここでのヒッチハイクは捕まりづらいから、いいところまで連れて行ってやる」との事。

車内では僕の下手くそな英語と、おっさんのなまりまくった英語で、簡単な会話しかできなかった。

「ここなら、ローンセストンに向かう車ばっかりさ。じゃあな気をつけろよ」みたいな感じで、かっこよく去っていった。

助手席からみるハイウェイ。
空には白い雲が少しかかってて、良い天気だった。
もう春はそこまで来てる。
ロキが教えてくれたバックパッカーズハウスの目の前まで車で送ってくれた。

みんなのおかげで、昼過ぎには僕は本当にローンセストンの街にいたんだ。

仕事を探さなくてもいい街歩きは気が楽で好きだ。

晴れ渡る空の下、青々と茂る木々や、ところどころに現れる銅像なんかを見上げていると、僕は一体どこまで旅をするのだろうかと、ふと立ち止まってしまいそうになる。

マップに載ってた少し有名なテイマー川に架かる古い橋を見に街はずれまで歩く。

明日は朝からロスまで向かう。

向かいたいところに向かうのみだ。

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