いつまでも若く
あ、そうだ。
空港降りた時に現地で働く日本人のおじさんとフィリピーナのおばさんに話しかけられて同じタクシーに乗ったんだ。
全然騙されたりはしなかった。
それですぐに宿までは辿り着けた。
車内でおじさんが「鉄砲の打ち方教えてやるっていう奴には着いて行くな」とか、「エロい話には乗るな」とか。
いろいろ教えてくれた。
少し早く起きてマクタンのビーチにマジェラン記念碑と、ラプラプ像を観に行った。
見上げる空はカラッと晴れている。
乾季に来れてよかった。
急に仕事の休みを貰えたから、有休消化出来てありがたい。
今まで行った事のない国だったらどこでもよかったから、今回はフィリピンに決めたんだ。
帰り際、年配の日本人の夫婦と同じトゥクトゥクに乗り合わせた。
宿に一回帰って落ち着いてから、マクタン島の集合バスターミナルから、ぎゅうぎゅうの乗り合いバスに乗ってセブシティへ向かった。
サンペドロの要塞の前にある独立記念広場で団欒している地元の人達の姿を見ていると気が和む。
僕も旅行に浸ろう。
仕事じゃないんだし、気楽にいこう。
地元最大の大きさと言うカルボンマーケットにも行ってみることにした。
ガイドブックには「日本人は危ないから行かない方がいい」って書いてあったけど、どうにかなるからあんまり気にしなかった。
もうすぐ夜が来る。
市場は何時まで営業しているんだろう。
全く閉まる気配がない。
市場の近くにサントニーニョ教会の広場があって、そこにマゼランクロスって言う十字架のあるチャペルがあった。
さようならセブ。
僕はボホールへ旅立つ。
チョコレートヒルズは独特で変わった地形をしている。
お灸みたいにこんもりした山が連なっていて面白い。
雲が多くなってきたと思ったら、小雨が降り出した。
窓の外では長閑なフィリピンの田舎の風景が広がっていた。
ボホール市内に着いたのはもう夜だった。
辺りが暗くて俺はもう道に迷っている。
サンミゲルビールを飲みながら音楽を聞いていた。
バンド演奏していたドラムに話しかけて、連絡先を交換した。
いいバンドを見た夜は気持ちがいい。
朝日を見にアロナビーチへ来た。
今日はなるべくビーチでゆっくりしたかったけど、マクタンへ帰る日だ。
アロナビーチの水は透き通っていて超綺麗だった。
夜が明ける。
遠くの空がオレンジ色に染まってくる。
気温は少し涼しいくらい。
綺麗な朝焼けを見た。
その後も浜で寝そべって青空を見上げて、透明な海に浸かってまた見上げて。
このままこのまま。
この時間を追い求めてここにやってきたんだ。
何もしない旅をしたい。
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